先週は確定申告を2点提出し(初めて消費税の申告をしたのでドキドキしました)、大慌てで展示用の絵の制作に入りました。難所にぶつかりまくりヨレヨレになっています・・・
「傑作だ!」と思っていた作品を練り直したらさらに良くなり(結局傑作ではなかった)、「よし!」と思ったけれど実はイマイチであったり。ラフが決まらず時間だけが無為に過ぎ去っていきます・・・
ただ奇妙(且つカワイイ)な世界観はこれまで以上に出せそうです。〆切一杯まで描きたく、直接梅田の会場まで絵とグッズを運び入れる予定です。
大阪・梅田の展示(3月27日(水)スタート)情報は明日作品リストを送るのでそのときに確認してみます。
今回頂いたお話は、アーティストとして作品をつくろうとしていたタイミングでとても有難く思います。主催者様や作家の方にもみてもらうことを考えると底力が湧いてきますね。
これまで自由な作品を描いていなかったので、これから描いて描きまくり、腕をあげていきたいです。
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今週は確定申告と、3月27日(水)から大阪・梅田で始まるグループ展用の作品を3点、制作します。
ここ数年は人形道祖神に関する絵を集中的に描いていたので、そこから少し離れた作品を・・・と思いますが、テーマがテーマなので不思議さはあまり変わらなさそう。現在進行中の1点は、自分的になかなかの傑作(強烈な風変わりさを出せたので)になりそうですが、失敗するかもしれません。
今回新しい額を試してみたく、現在九州の額屋さんと連絡を取り合っています。絵と相性が合うようなら今後も取り入れていきたい。展示はまもなくですので、そろそろ情報を解禁できるか確認しなくては。
最近知り合いの絵描きの方々から個展をされるお便りをいただきます。コロナ禍が本当に終わったのだなあ、としみじみ思います。
私も個展に挑戦したいという気持ちが高まってきました。(これまでは人形道祖神で精一杯、他を考える余裕がありませんでした)
やるならば、人形道祖神を追っていたからこそできるもの、です。テーマはまだ決まっていませんが、新しい土地でも秋田でも、地元の方に徹底的にリサーチし浮かび上がってくるものを作品に落とし込む作業をやりたいです。まずは実績を一つ作ってみようかな・・・・・そのためにはいろいろな人と出会い世界を広げていく必要性も感じ始めました。
ここ数年、自分の将来を描けず砂漠を彷徨うような感じでしたが、今やっと、ワクワクする道がうっすら見えてきました。
話変わりますが、前回のブログ「品川のトークイベント・レポート その3」で、肝心な部分を書き忘れたような気がしていましたが、やっと思い出し7行ほど差し替えました。作家・砂村かいりさんと秋田の関係性の部分です。身辺が落ち着きましたら、早く品川レポートを書き上げたいと思います。
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今回の記事は「人形道祖神」というより「イラストのお仕事」寄りのエピソードになります。
品川レポート その1
「トークイベントはおかげさまで満員御礼!」
品川レポート その2
「トークイベントの変化 | 長老にご報告」
品川レポート その3
「イラストレーターの立ち位置 | 「まつりと」展の結果報告
本日の目次
・作家の砂村かいりさんとのエピソード
・編集Nさんとのエピソード
・「まつりと」展が終了!結果はいかに・・・!?
・さいごにお知らせ
私の本業、そして作家・砂村かいりさんのこと
イラストレーターがなぜ人形道祖神の絵を描き始めたのかお伝えしたく、最初にイラストレーターとしての実績をご紹介しました。
↑イラストレーターとしてのお仕事紹介のスライド
↑こちらも。下記の事情でピックアップいたしました。
上記の書籍『炭酸水と犬』(KADOKAWA)のお仕事は、個人的に人形道祖神と深いご縁があると感じています。と申しますのも、2020年に角川武蔵野ミュージアム(埼玉県)で人形道祖神も参加した展示と時を同じくしてご用命いただいたお仕事だったからです。
当時新型コロナの感染拡大防止で他県への不要不急の移動が制限されており、対面での打ち合わせは難しいだろうと考えていました。ところが美術館に道祖神を設置するため秋田から埼玉へ行くことになり、そのタイミングで東京での打ち合わせが実現しました。(そのほかKADOKAWAと角川武蔵野ミュージアムとのつながりも)
そんな思い出深い『炭酸水と犬』の装画のお仕事でしたが、なんと同書の著者、砂村かいりさんが品川のトークイベントへご来場されることになりました。わ〜〜!
砂村かいりさんは現在大変注目されている作家さんです。昨年は『黒蝶貝のピアス』(東京創元社)、『苺飴には毒がある』(ポプラ社)を刊行されました。
砂村さんの描写はとても瑞々しく細やかで、主人公が見ている風景がさあっと眼前に浮かびあがったり、伏線回収でわわ!とドキドキしたり。この場では伝えきれないほど魅力的な世界を描かれています。
たまたまみつけたサイト「ほんのひきだし」の「【Vol.6:砂村かいり】編集者が注目!2023 年はこの作家を読んでほしい!」では、
「泡が弾けるような装幀に惹かれて手に取った『炭酸水と犬』が、砂村かいりさんとの最初の出会いでした」
と東京創元社の編集者・金城颯さんの言葉が紹介されていました。なんて嬉しいエピソードでしょう!
トークイベントでは砂村さんに直接ご挨拶できたので感無量でございました。ちなみに先日現在砂村さんの短編『招かれざる貴婦人』の挿絵を担当させていただきましたよ✨
今月22日発売『小説宝石』3月号の砂村かいりさん @sunamura_novel の短編「招かれざる貴婦人」の挿絵を担当させていただきました!おもしろくて最後まで一気に読み込み、砂村さんが描く世界はすごい・・・✨と感動。挿絵には父子が登場する印象的なシーンを描きました。ぜひお手にとってご覧ください https://t.co/zrU49yeOML
— hatsuki miyahara (@hatsukimiyahara) February 27, 2024
ちなみに上記の不思議な生き物は「ずーしーほっきー」という北海道北斗市の公式キャラクター。ホッキ貝の握り寿司をイメージして作られたそう。
さて、話はトークイベントへ戻ります。「私も小さい頃、鹿島行事で綱を引いてました」と砂村かいりさん。えー!?ご出身が秋田と存じ上げておりましたが、まさか鹿島行事に参加されていたなんて。
「砂村さんから辿る秋田の人形道祖神」というテーマで作品を作ってみたい・・・とつい妄想してしまいました。(作るならばあの地区を徹底的に調査したい。3年前にたまたま知り合った方のおばあ様のお話を伺いたいなあと常々思っていました)
編集者Nさんとのエピソード
砂村かいりさんや編集のIさんとKさんとお会いできただけでもとても嬉しく、さらには昨年半年も及ぶお仕事をご一緒させていただいた編集のNさんもご来場くださいました。嬉しかったエピソードをご紹介します。
これまで画面越しでしかお会いしていなかったNさん。Nさんはプロジェクトのリーダーを務められ、何かあれば的確な対応をしてくださる頼もしい女性の編集者さんです。リアルなNさんを前にすると嬉しくて舞い上がってしまいました。
実はNさんとお仕事中、私はイラストの方向性で大きな壁にぶつかることがありました。しかしNさんをはじめチームの皆様がずっと低空飛行であった私を支えてくださり、みんなで力を合わせて、せーの!と難所を切り抜けることができました。チームに入れていただいたようなとてもあたたかい時間でした。
そんなNさんと、トークイベント後にいろいろお話しいたしました。「宮原さん、お話が上手!最後まで楽しかったです。会場の後ろでもたくさんの方が聞いていましたし」と喜んでいただけたご様子に、心からほっといたしました。
Nさんのお仕事的なこともあると思いますが、いつも打ち合わせやメールでのNさんの言葉や文章に心がハッとします。人形道祖神の絵を丁寧にご覧くださり、「人形道祖神に初めて出会ったときの宮原さんの思いが、やっぱり宿っているんだと思う」、とたくさんの素敵な言葉を伝えてくださいました。また私が腱鞘炎になった大館のイベントで描いた線画パネルもご覧くださり、「本当はデザイナーさんに文字をフォントで入れてほしかったのですが、デザイナーさんに依頼する時間がなくやむを得ず自分で書きました」と伝えたところ、「手書きだからいいのですよ」「宮原さんにはこういう絵のスタイルもあると知ることができました」とおっしゃってくださいました。
いつもはお仕事を通じてしかお会いできない皆様と、人形道祖神に関する時間を共有させていただけたことは初めてでありドキドキいたしましたが、とても貴重な機会であることを改めて思いました。お忙しい中ご来場いただき感激いたしました。ありがとうございました!
「まつりと」展が終了! 結果はいかに!?
この度品川のキヤノンギャラリーSで開催された「奇想民俗博物館 まつりと」展が3月4日で無事終了いたしました。期間中たくさんの方がご来場されたそうです。SNSの写真から通路が混み合っている様子が伝わってきました。
ANPの小松さんによると、
・会場にはおよそ3000名様を超える方々が来場された
・3000名超の来場者様数、というのは品川のキヤノンギャラリーSにおいて大変大きなこと(著名な写真家の方の展示に匹敵もしくはそれ以上か)
・お客様のギャラリーの滞在時間がこれまでにない長さだった
とのことでした。
ひえ〜〜〜すごい展示に参加させていただいたのだなあと小松さんと喜びを分かち合いました。キヤノンのディレクターAさんがわざわざ秋田県大館市で開催されたイベントへ視察しに来てくださったことが遠い昔のようです。Aさん、Kさん、Hさん、受付をしてくださった皆さま、大変お世話になりました。ありがとうございました!このたびの大きな学びを今後の活動に活かし、精進してまいります。
次回はスライドのご紹介と、いろいろ考察編です。
さいごにお知らせ
今週9日(土)には1日限りの『あきた無形民俗文化財万博〜カタチなきたからもの』が「あきた芸術劇場ミルハス」(秋田市)にて開催されます。(イラスト制作時のブログはこちらから)
昨年に比べ会場の規模が小さくなるそうですが、踊りを360度から見ることができるなどユニークな演出を検討されているとか。昨年とはまた異なる内容で見応えがありそうですね。
イベントのご盛況を大阪よりお祈りいたします!
※チラシに人形道祖神の絵が使われていますが、イベントと関係ありません。(わらび座さんのデザインプラン上でイラストが足りず総動員した次第です)
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「今週土曜日に品川でトークイベント その2」2024.2.15
「今週土曜日に品川でトークイベント その1」2024.2.14
「2月17日(土)in 品川のトークイベントのご案内」2024.2.2
「vol1 大阪に戻りました!品川はすごかった!」2024.1.23
「いざ、品川へ」2024.1.17
「打ち合わせで思うところ、キヤノンさん展示「まつりと」準備と私の野望」2024.1.11
「年内最後の入稿、そして来年品川の展示について」2023.12.30
「1月は品川で人形道祖神 〜奇想民俗博物館「まつりと」」2023.12.15
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「秋田犬はかわいいだけじゃない!」をモットーに、人形道祖神を取材中に出会った子達をモチーフに描きました。個性的なTシャツとポストカードの新グッズが登場です✨
Tシャツデザインと素敵な写真は道祖神公式サイトを手掛けてくださったneccoさん。今年の春におすすめです!https://t.co/CLq0u3jNmL
本日もよい天気の大阪です。(前の住処である秋田市では暴風雪警報が出ていました・・・)
先日はアップが遅れていた2つのブログを急いで投稿した直後・・・急に悪寒がし倒れました・・・家族の看病もあった先週は体調不良が続きいろいろリスケが生じてしまいました。何事も早めにやっておかないと怖いですね(反省)
今週無理するとまた体調が悪くなりそうなので、疲れない程度に少しずつ日常へ復帰してまいりたいと思います。
上のブログは先日ご紹介したオンラインページを、neccoさんが正式なものへ作ってくださったので嬉しくて執筆いたしました。ブログを書きながら、いつどんなテーマのお仕事のご依頼があるかわからない、日々の「観察眼」は大事!としみじみ思いました。
上記はJASRAC様の会員誌『JASRAC NOW』2月号の表紙用に描いたタイの楽器「ピン」を演奏する女性です。前回のブログでは、スライドを用いた講演&レクチャーが成長したことをご紹介しましたが、通常のイラストもだいぶ変化してきています。こちらはどちらかというと民俗的な世界観のもの。
そして今度はアーティストとしての作品にも着手します。シュールというのか映画的というのか、そのような世界を描きたくてワクワクしていますので、試行錯誤しながら具現化していこうと思います。
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Photo nakamura_san
「その1」の続きです。
本日の目次
・ANPトークイベントのスタイルの変化
・品川の会場のトークイベントを少し調整
・末野集落のリーダー・齊藤繁さんにご報告
ANPのトークイベントのスタイルが変化
2018年から「秋田人形道祖神プロジェクト(ANP)」の活動が始まりました。当初私は人前で話す経験がない口下手のヘタレだったので、話上手の郷土史研究家・小松さんのトークを基軸に、聞き役に回っていました。専門的な内容に対し、私のような普通の人間(非専門家)が質問やテーマを投げかけ小松さんが解説していくという、わかりやすく&楽しんでいただきながら内容を伝えることが目的でした。当時は「ラジオを聞いているようで楽しかった」と評判も上々でしたよ。
そうこうしている内に、私自身も地元のみなさんにインタビューさせていただくようになり、独自のアプローチが生まれてきます。リサーチを元に作品を発表する実績が増えてきました。すると「作品を作った本人が話さないと真意が伝わらない」という状況に直面し、同時に「宮原さんがどのように作品を作っているのか知りたい」という意見をいただいたこともあり、最初は10分、徐々に30分、40分と講義やレクチャーの機会をいただくようになりました。
ヘタレながら皆さんにやさしく「楽しかった」とお声をかけてくださったことを励みに、2022年から「Keynote」で講演用のスライドを作るようになり、昨年2023年あたりから、次にご紹介する任務を通じてトーク内容がグンと成長させてもらった感じがいたします。NHKあさイチの秋田特集の撮影のためのコーディネート、「あきた無形民俗文化財万博〜カタチなきたからもの〜」、「新・秋田の行事 in 大館」を通じて、人形道祖神文化の面白さを伝えるために奔走したことがとても勉強になりました。地元のみなさんとの対話が成長につながったと思います。
ということで、現在ANP2人が行うトークイベントでは、2つの全く異なるテーマを盛りだくさんに楽しんでいただけるようになりました。とはいえ、今後このような機会はそうそうないと思いますので、とても貴重な回だったと思います✨
品川の会場でトークの調整
当初「30分のトーク、残り15分でギャラリーを巡行する」という内容をキヤノンさんとお話ししていましたが、スライドをご覧になられて「座りながらトークに集中した方がよさそう。ギャラリー巡行は時間が余ったら、ご希望があればやりましょう」ということになりました。
30分のトーク用に作ったスライドでしたが、話すペースをよりゆっくりにし、サンダワラ編みの様子や、斉藤繫さんに作っていただいた鹿島人形の解説を入れるとちょうどよい感じに時間内によい感じに収めることができました。またキヤノンのKさんが私の話すペースに合わせてページをめくってくださいました。きめ細かなご対応のおかげで大変助かりました。ありがとうございました!
上の写真はトタン舎の中村さんが撮影。斉藤繫さん作の鹿島人形と書籍。暗闇に浮かび上がる大胆な構図がすごいなあと思いました。
繁さんにご報告
1月20日に展示の搬入を終えた私は、品川の風景や鹿島人形が展示されている画像を送りました。すると繁さんは「(会場がある品川は)凄い所ですね」とびっくり。私も東京の都会ぶりに驚きを隠せませんでした。
その後、秋田魁新報(秋田で大きな影響力を持つ地方紙)に同イベントのことが記事になりました。(小松さんがリリース資料を記者クラブに提出してくださいました)それをご覧になった繁さんから「今日の魁新聞に記事がありましたよ。17日にギャラリートークショーを行うとのこと。頑張ってくださいね!秋田から応援してます」とメッセージが届きました。もう、これだけで元気が出てきます✨
そして2月17日のギャラリートーク後にスライドの一部をご報告としてお送りしました。
↑背景は繁さんが育てている青々とした「あきたこまち」の風景。田起こしの最中にお邪魔しました。人形道祖神文化は「田んぼ」と深いつながりがあるので、稲を育てる繁さんのお姿をスライドに選びました。東京ではなかなか見ることができないほっとする風景です。
↑末野集落はチーム制で大きなショウキサマと鹿島船を作ります。各チームを何回も伺い、作業工程を確認しながら毎年取材させていただいています。すると様々な変化に気付くことができ興味深いです
↑鹿島流しの解説
↑鹿島人形コンテストの様子。集落の皆様の事情と意識の変化についてご紹介。コンテストの審査員を担当させていただいておりますので、今年も行きます。
上記スライドをご覧になった繁さんから下記のメッセージが届きました。
「トークショーは大成功のようでしたね。お疲れさまでした」「我が末野の鍾馗様と小さい鹿島流し行事を東京の方々に紹介してくれてありがとう」「母さんも写真を見てビックリしてます」「私もまだまだ頑張って鍾馗様作りに取り組みます。これからも応援よろしく!」
繁さんに喜んでいただけたことがとても嬉しく、こちらこそ繁さん達なくしては活動は成り立ちませんので、改めて御礼をお伝えいたしました。
秋田県内では高齢化が進み作り替えが年々厳しくなっています。いつ途絶えてしまうのか・・・繁さんのようにこれからも継続されようとする方を応援していきたく、そのためにはその姿を記録し県内外に広く伝えていきたい。従来の方法だけではなく、新しい考え方も取り入れていかないと・・・・そう思いながら、帰りの新幹線で深い眠りにつきました。
次回以降、トーク内容の簡単なご紹介、皆さんのご感想、お会いしたかった作家さんのこと、素敵なイラストレーターさんに出会ったのでそのやりとりや共感などのエピソードもお伝えします。
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「年内最後の入稿、そして来年品川の展示について」2023.12.30
「1月は品川で人形道祖神 〜奇想民俗博物館「まつりと」」2023.12.15
]]>2月17日(土)「奇想民俗博物館まつりと」の会場で開催されたギャラリートークの様子をリポート。沢山の方にお集まりいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。満員御礼!品川キヤノンギャラリーSでトークイベントを開催しました #秋田人形道祖神プロジェクト https://t.co/SoaJ1DjkVv
— 秋田人形道祖神プロジェクト『村を守る不思議な神様・永久保存版』KADOKAWAより発売中 (@akitadosojin) February 27, 2024大阪は寒さが戻りましたが、春の気配も同時に感じます。ここ最近は体の不調もあり静かに過ごしていましたが、やっと本調子になってきました。
上記のブログはANPの小松さんが書いてくださったもの。私も少し追記させていただきました。個人的な内容はこちらのブログでまとめていきたいと思います。そしてキヤノンギャラリー大阪へ見に行かなくては。
現在進行中の制作が終わりましたら、確定申告が待ち構えています。どんより・・・今年から消費税を納める手続きもありますし。それをなんとか終えたら3月から大阪・梅田で始まる展示用の作品制作へも着手いたします。クリエイティブな春になりそうです。
また本日配信されたyoutube動画「ジャバミチャンネルVol.23ゲスト:藤野由佳(Acc)クマのビョルンatレソノサウンド」についてご紹介させてください。
アコーディオン奏者の藤野由佳さんが、新アルバム『Seiras』のリリースを機に4月から東京や神戸など各地でツアーをされるとのこと。藤野さんのアルバムのライナーノーツ(CDに入っている薄い冊子)やツアーに関するデザインワークを、私の友人「クマのビョルン」さんが手掛けたそうです。
イラストやデザイン(かわいい!)はもちろんのこと、グッズのキーホルダー(こちらもかわいい!)やAIを使った動画作成までやってしまう超人的なビョルンさん。Youtube動画では、藤野さんがフィンランドで暮らした様子を説明される際、補足としてビョルンさんは大きなスケッチブックに地図や家の様子を描かれていて、「(人形道祖神の解説で私も取り入れているので)絵があるとやっぱりわかりやすいなあ」と共感したり、また様々な工夫をこらしたビョルンさんの方法が大いに勉強になりました。
ビョルンさんは北欧の笛の制作などを手掛ける木工職人、そして笛の演奏家でもあります(そして写真家でもありアクセサリー作家でもある)。動画の最後に笛を吹かれている姿に改めて、彼女のスーパーウーマンぶりに惚れ惚れしました。
先日の品川でコロナ禍以来久々にお会いしたビョルンさん。現在はノマド的な生活を一時的にされているそうで、彼女の活躍している姿に、私ももうひと踏ん張りしていこう!と元気をもらいました。
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果たしてお客様に来ていただけるのか、直前までドキドキ
直前まで、果たしてお客様に来ていただけるかドキドキしました。「見に行く」と声をかけてくださった方もいらっしゃったので、少なくともその方に楽しんでいただけるようしっかり準備しようとは思いました。空席が目立つようなら昨年の大館方式に則り、ギャラリーにいらっしゃる方に声を掛けトークイベントへご案内することを想定しました。
↑ギャラリーからJR品川駅港南口まで歩く途中の風景
朝7時45分の新幹線に乗り込み、一気に品川へ。10時過ぎに会場に入りました。
会場でギャラリー責任者のHさんをみつけると「今日はどれくらいお集りいただけるかわからないので、どんどんお声掛けをしていきましょう」と提案したところ「昨日静岡の方からトークイベントに参加されたいと問い合わせがありました」「今朝も朝イチで会場に来られた女性の方がトークイベントの受付について質問されていかれました」と教えていただき「ええ!?嬉しい!本当ですか」と思わず口にしました。「今日は暖かくよい天気ですし。大丈夫ですよ!」とおっしゃいます。
またいつもギャラリーの受付を担当されている方にどのような方がご来場されているのかお聞きしました。「年上のお客様が多いと思いましたが、30〜50代と若めの方が多い印象です。男性が多いかしら・・・何回も来てくださる方も多いです。最初はお一人で来て、その後もっとゆっくり観るために来られる方や、ご家族やご友人を連れて再度来られる方も」「写真愛好家というよりはお祭りや民俗学に興味がある方が多い印象です」と教えていただきました。
ご予約で満員御礼!
そして開始時間の1時間以上前、早めのランチをキヤノンの阿部さんにご馳走になり(ありがとうございました!)、タイカレーを頂きながら小松さんに2部のトークで使う映像について確認させてもらい、ギャラリーへ戻ってくると、Hさんがやってきて「お席はもう一杯になりましたよ。1時間以上前に埋まってしまいました」と教えていただきました。「ええ!?」と目が飛び出んばかりに驚きました。
次回はなぜここまでお客様に人形道祖神について興味を持っていただけたのかについての考察や、トークの詳細、皆様のご感想などを忘れないうちにまとめてみます。
またスライドにご登場いただいた末野集落の斉藤繁さんにも、今回のイベントについてご報告しました。その様子についてもレポートいたします。
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「1月は品川で人形道祖神 〜奇想民俗博物館「まつりと」」2023.12.15
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いよいよトークイベントが明日開催されます。流れについて若干の変更があり、いつもお世話になっているキヤノンのAさんとKさんと本日お話しし、段取りを整えました。
そして明日のスライドでご紹介する個人的に大切な写真はこちらです↓
みなさんと共にあってはじめて、人形道祖神の活動が成り立ちます。この5年間における私の絵のインスピレーションは、地元のみなさんとの対話から生まれました。
とても濃い5年間でした。この素晴らしい学びを、これからも新しい領域で活かしていきたい。明日はある意味、思いを昇華するための大変貴重な個人的機会になるかと思います。しっかり務めてまいります。
ちなみに写真は秋田県横手市大森にある末野集落の皆様。今年も7月にいきますよ!明日はマイ・鹿島人形を持っていく予定です。
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]]>明後日のトークイベント「人形道祖神を広めたアートの発信力」のスライドがほぼ完成いたしました✨挑戦を繰り返してきた活動の記録。唯一無二な内容となりました。
下記はその目次です↓
4番目は湯沢市岩崎地区の、あの大きなカシマサマを祀る地元でのお話。最初は地元の皆さまと大きな心の距離感を感じましたが(余所者がいきなり取材させてほしいとお願いするので当たり前のことなのですが)、直近では信頼関係が少しでも築かせていただいたのでは!?と思います。
↑は岩崎の長老が声をかけてくださったお言葉です。今でも泣きそうになります。
昔の絵で恥ずかしい部分もあるのですが、どれだけ進化したのかいくつかご紹介しその理由を探ります。
そして最後の5では、アートによってつながった活動実績をご紹介します。
ここまでスライドが作れたら、だいぶほっといたしました。あとは当日お話しするだけ。楽しみです!明日個人的に大切にしているとっておきのスライドをご紹介します。
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「1月は品川で人形道祖神 〜奇想民俗博物館「まつりと」」2023.12.15
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現在品川のキャノンギャラリーSで絶賛開催中「奇想民俗博物館『まつりと』」では、今週土曜日にトークイベント「なまはげだけが秋田じゃない 人形道祖神の魅力に迫る〜」が開催されます。詳細はこちらから
2024年2月17日(土)
第一部 14時〜14時45分「人形道祖神を広めたアートの発信力」
第二部 15時〜15時45分 「人形神を立てる、流す」
第一部を担当させていただくので、30分のスライドを作りました。その一部をご紹介します〜!
↑古い絵まで引っ張ってきました。懐かしいけれど、これから描きたいのはこういう世界でもあります
↑tobufune小口さん達に作ってもらったクールなブックデザイン。民俗学の専門的なイメージを壊したかった当時が懐かしいです。
↑漫画に初挑戦しました。必要とされた理由やネームづくりで大変だったこと、など当時を振り返ります。
おそらくこうした機会は自分が進む方向が今後変わってくるため、最後になるかと感じています。だからこそ、すべてを伝えていきたいなと思います。つづきはまた明日ご紹介します。
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]]>先週の3連休は体調を崩したので回復の時間に充てました。今週末は品川へ行く予定があり、無理せずゆっくり過ごそうと思います。
さて、来月9日に秋田市で開催されるイベント『あきた無形民俗文化財万博〜カタチなきたからもの〜 2024年度版』のビジュアル用に1点のイラストを担当いたしましたのでご紹介します。
イベントで実演される「猿倉人形芝居」(秋田県無形民俗文化財)を描きました。初めて知る秋田の伝統行事。本来であれば実際にその場で取材させていただいて描きたかったのですが、予算や時間の制限がありかないませんでした。わらび座さんもその行事自体の取材はされていないようで、自分で映像などを探しまくりなんとか収集したものを参考に描きました。人形道祖神の絵の制作に慣れている私にとって、ベースとなるリサーチがなく大変厳しい制作となりました、、、
そのこともあって、「猿倉人形芝居」に関わる様々な方にインタビューさせていただき、それを線画などと一緒に聞き取った言葉で編集・構成し、たくさんの方に面白くわかりやすく伝えるものが会場にあったらいいなと強く思います。(→大館方式)
人形の解説や人形の所作の意味、時代背景、伝統を受け継ぐことへのお考えや苦労されていること、現代ならではのお話など、絵を描いているうちに自分でも知りたいことが人形道祖神同様、たくさん出てきました。
また絵に関して。登場する鑑鉄(かんてつ)坊さんと若いお嬢さんの表情に苦慮いたしましたが、なんとか納得いくものに仕上げることができました。人形ぽさを出しつつ、インパクトある表情と生々しさも表現したい。絵1点の制作に3点分のエネルギーを注いでいます。
フライヤーデザインは企画・進行を担うわらび座さんのご意向が強く反映されています。ちなみに人形道祖神の絵も掲載されておりますが、イベントには関係ありません。
「猿倉人形芝居」の絵をもっと大きく大胆に使ったら(メインにし「V」の形状を活かすなど)どうだったかなあとふと思ったりします。
フライヤーデザインは、以前『ハラカラ(第一期)』(秋田魁新報)の連載で大変お世話になったSeeVisionsの三谷さんと宮腰さんです。ハラカラのときも信頼していたお2人と再びご一緒できたので、そのことだけでもとても嬉しかったです。
ちなみに昨年の2023年度版は人形道祖神も参加させていただきました。当時の熱い時間については下記のリンクからどうぞ。
「その1 〜出発・NHK編」
「その2 〜原画展示編」
「その3 〜わらび座さんの魅力 前編」
「その4 〜わらび座さんの魅力 後編」
「その5 〜ギャラリートーク【前編】」
「その6 〜ギャラリートーク【中編】」
「その7 〜ギャラリートーク【後編】」
「その8 〜フィナーレ、『なまはげ』と『ささら』」
『あきた無形民俗文化財万博〜カタチなきたからもの〜 2024年度版』
■日程:2024年3月9日(土)
■会場:あきた芸術劇場 ミルハス(秋田市)
■料金:入場無料
■お問い合わせ先:あきた無形民俗文化財万博運営事務局(わらび座内)
(TEL)0187-44-3915
(e-mail)gekijyo1@warabi.or.jp
現在品川で開催中の「キヤノンギャラリー50周年企画展 奇想民俗博物館『まつりと』」展。「文化財の発信に絵を用いた新しい取り組みは必要ね」とお祭り好き兼写真愛好家の皆様に楽しんでいただいています
2月17日(土)14時〜トークイベントが開催。詳細はこちらhttps://t.co/FJPt9mGfyZ pic.twitter.com/SYRwjrguu5
昨年夏からずっと「人形道祖神」プロジェクト案件に没頭していましたが、抱えていたものが少しずつ手離れし(雛鳥が巣立ちしていく感じ)、品川でのギャラリートークをしっかり務めあげれば久々に息抜きできそうです。
また上記の展示では、全国にある見知らぬ興味深いお祭りを知ることができます。佐賀県の可愛らしい獅子舞など。お祭り好きの方のご来場が多く、いろいろ情報交換をさせていただきました。これを機に新しい場所へ行ってみたいです。
そしてトークイベントのご案内です
「なまはげだけが秋田じゃない 〜人形道祖神の魅力に迫る」
日程 2024年2月17日(土)
時間 第1部14:00〜14:45 / 第2部15:00~15:45
会場 キヤノンギャラリーS
第1部:人形道祖神を広めたアートの発信力
取材を重ねる内に地元の方との対話が深まり絵が進化しました。斬新な色使いながら地元の方に作品制作をオファー頂けるまでに成長。地元に寄り添いながら、外部の方からも評価を得られるようになり、書籍化や美術館展示等が実現。アートの発信力を感じていただけたら幸いです。
第2部:人形神を立てる、流す
会場に展示されているジンジョサマ、カシマニンギョウを中心に秋田県各地に伝わる「人形の祭り」を現地で撮影した動画や写真で解説します。
いずれの回もギャラリーを巡り、展示されている人形道祖神に関する解説も行います。【入場無料、定員20名程度、当日先着順】
お会いしたかった方とついに会えるかもしれない✨、個人的にも特別な機会になります。ご来場を心よりお待ち申し上げます。
neccoの夏井さんに今回も素敵な写真を撮影していただきました〜!
秋田犬の本場・大館市で人形道祖神の取材すると、よく散歩中の秋田犬を見かけます。くるっと巻いた尾っぽを見ると思わず心がキュンとします。秋田犬は飼い主さんにとても忠実ですので、部外者である私はいつも吠えられてばかり。しかしそんな忠誠心も秋田犬の魅力の一つです。
同時に「願人踊り」についても、興味深々です。このTシャツがきっかけで踊り手の方とご縁をいただきましたので、今度お話を伺えたらと思います。
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「今週土曜日に品川でトークイベント その2」2024.2.15
「今週土曜日に品川でトークイベント その1」2024.2.14
「2月17日(土)in 品川のトークイベントのご案内」2024.2.2
「vol1 大阪に戻りました!品川はすごかった!」2024.1.23
「いざ、品川へ」2024.1.17
「打ち合わせで思うところ、キヤノンさん展示「まつりと」準備と私の野望」2024.1.11
「年内最後の入稿、そして来年品川の展示について」2023.12.30
「1月は品川で人形道祖神 〜奇想民俗博物館「まつりと」」2023.12.15
]]>目次
・セツモードセミナーの友人と10数年ぶりの再会
・反省したお仕事
・京都で刺激を受けた話
・今とこれから取り組む近況
品川から戻った翌日、2017年に閉校した美術学校「セツ・モードセミナー」以来の友人と十数年ぶりに再会しました。お互いの環境は大きく変わったけれど変わらない部分もあったり、当時見えていなかった面がみえるようになった(かな?)り。たった小一時間でしたが、これからどう生きていくか、友人との対話の中で猛烈に考えさせられました。それにしても私以上に体を酷使する友人の様子に心配になるほど、パワフルに生きる姿はセツ時代と変わっていませんでした。
また今月入稿を終えた絵について。デザイナーさんと共にブラッシュアップしながら作り上げたのですが、個人的に少し残念な着地点になりました。当方の確認不足が一番の原因です。「あれ?」と気になったことが複数ありましたが、面倒に思われたらご迷惑かとスルーしてしまい・・・「え、絵がそのように使われるの!?」とびっくりすることになりました。これまでお引き受けしたお仕事ではなかったことなので、これまでいかに恵まれていたか・・・同時に自分でもしっかり確認しなくてはと痛感した次第です。
今回は制作期間が非常に厳しかったこと(漠然とした内容でも構わないのでもっと先に打診していただけたら対応できたこともあり)、またデザイン制作に詳しい方がスタート時に不在であったことも重なり起きたのでは、と考えます。「思い」だけあってもダメ、「あれ?」という違和感ほど確認していかないと双方がハッピーにならないということを学びました。※完成形はそこまで悪くはないと思いますが、想定を大きく超えたため今はまだ良し悪しの判断が尽きません。良い方に転んでほしいと願うばかりです。
それから、久々に京都観光へ足を運ぶこともありました。昨年大変お世話になった方に喜んでほしいと、庭園や神社仏閣、京中華、ブルーボトルコーヒー(これはたまたま)、京都モーニングなどご案内申し上げました。昔のものと新しいものとの融合、京都の力を再確認。私も思わず触発され、これまでの経験してきたものを融合させ新しい表現をしていきたくなりワクワクしました。
今週はいくつか絵の入稿があるので、しっかり仕上げていきたいと思います。
そして本当に久々ですが、大阪でのグループ展示へのお話をいただきましたので、今春にむけて作品を作っていこうと思います。お声をかけてくださった方の主催とのことで、きっと高レベルな展示になるだろうと思います。プレッシャーですが、これまで積んできた経験を元に楽しく表現していきたいと思います。
]]>
絵描きとして東京で展示をさせていただくのはコロナ禍以来初めて。秋田で挑戦した手法が「東京でも通じた!」という手ごたえを得ることができました。
今回の展示では、実は同じ絵を3枚描き直して臨みました。描き方が6年前とは異なり、納得いくレベルまで持っていきたかったのです。さらに1点の新作を追加。人形道祖神の原画展示では、今回が自分にとって最も納得がいくレベルまでいけたのではと思います。(時間がたてば再び直したくなると思いますが)
向かいの壁には民俗写真家の芳賀日出男さんの写真が展示されていますので、失礼がないようにしなくてはとも思いました。「芳賀さんの写真を見にこの展示に来た」とおっしゃる写真家の方が多く、巨匠と会場をご一緒させていただくことにドキドキいたしました。芳賀さんの白黒の世界とカラフルな絵の世界の対比を目の前にし、キヤノンさんのディレクションのおかげでこのような機会を頂き感激でした。
またうっかりしていたのですが、ギャラリー担当のHさんに「宮原さんの署名がないので、誰がこの絵を描いたのか何度も問い合わせがありましたよ」と教えてもらいました。これは大きな反省点です。確かに誰が描いたのか情報を探されるお客様の様子を多々目撃いたしました。
そして、諾年11月に秋田県大館市で開催された「新・秋田の行事 2023」で挑戦した線画パネルも思った以上に評価いただけました。みなさんが丁寧にお読みくださり楽しんでいただけた様子。(その詳細は別の記事でご紹介いたします)大館で挑戦したものが東京でも通用したことがわかりとても嬉しかったです。(東京での反応は秋田と異なり興味深く思いました)
キヤノンの皆様や、お声をかけさせていただいたお客様のご意見や反応の様子から、「写真・映像・ワラ・人形道祖神・絵」の「バランスがとてもよい」と高評価いただけていることが伝わりました。これもキヤノンAさんのディレクションのお力ですね!
最後にお知らせです。
2月17日(土)に同会場でトークイベントを開催いたします。前半をわたくしが、後半を小松さんが担当。私は「人形道祖神を広めたアートの発信力」と題しまして、イラストレーターが描く人形道祖神の世界をご紹介します。
取材を重ねる内に地元の方との対話が深まり絵が進化。斬新な色使いながら地元の方に作品制作をオファー頂けるまでになりました。地元に寄り添いながら、地元だけでなく外部の方からも評価を得られるようになり、書籍化や美術館展示等が実現していきます。これまで汗と涙を流しながら積み上げてきた最新の実績をベースにご紹介いたします。アートの発信力を感じていただけたら幸いです。
一方小松さんのバートでは祭りの映像をたくさんご覧いただきながら、人形道祖神を解説するという安定の内容です。両方ご覧になりますと、まさに「なまはげだけが秋田じゃない、人形道祖神の魅力に迫る」を存分に楽しんでいただけるのではと思います。
ギャラリートーク:「なまはげだけが秋田じゃない 〜人形道祖神の魅力に迫る」
講師:小松和彦、宮原葉月(秋田人形道祖神プロジェクト)
日程:2024年2月17日(土)
時間:第1部14:00〜14:45 / 第2部15:00~15:45
会場:キヤノンギャラリーS
第1部:人形道祖神を広めたアートの発信力
斬新な色遣いで描かれた人形道祖神は民俗学に興味がある人だけでなく幅広い層からの興味を喚起。書籍化や展覧会が実現しています。アートによる発信力の実践を解説します。
第2部:人形神を立てる、流す
会場に展示されているジンジョサマ、カシマニンギョウを中心に秋田県各地に伝わる「人形の祭り」を現地で撮影した動画や写真で解説します。
いずれの回もギャラリーを巡り、展示されている人形道祖神に関する解説も行います。 【入場無料、定員20名程度、当日先着順】
まずはざっくりご報告でした。今週はお仕事に邁進してまいります。
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「vol1 大阪に戻りました!品川はすごかった!」2024.1.23
「いざ、品川へ」2024.1.17
「打ち合わせで思うところ、キヤノンさん展示「まつりと」準備と私の野望」2024.1.11
「年内最後の入稿、そして来年品川の展示について」2023.12.30
「1月は品川で人形道祖神 〜奇想民俗博物館「まつりと」」2023.12.15
]]>東京出張を前に、お仕事を一気に進めております。
今月は大切なお仕事を複数進行したり、お世話になった方々にお会いする機会も重なり、気持ち的にいっぱいいっぱいな感じですが、とても楽しみでもあります。
朝イチで新幹線に乗り、いざ東京へ。品川へは一本なので便利ですね!
チャレンジ中の絵は時間的に厳しそうな気配がしてきました。旧作を超えられないかもしれません・・・あと少し粘ってみます。
出張中はインスタやツイッターで状況を更新いたします。
1月20日(土)は会場にて、ANP共々みなさまをお待ちしております!
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]]>日本各地の伝統的な祭りを紹介する展示の中で、秋田の人形道祖神も大きく取り上げていただくことになりました!詳しくは近日中にUPいたします♪https://t.co/pj0BROndVq
— 秋田人形道祖神プロジェクト『村を守る不思議な神様・永久保存版』KADOKAWAより発売中 (@akitadosojin) January 8, 2024大阪は曇天でした。
昨日はたくさんのイラストデータを調整・整理しお渡し、夕方になると一気に疲れが出ました。「あとはお願いしますー!」という気持ちを込めて。
またイラストレーターとして出席した打ち合わせもありました。最近穏やかなものが続いていたので、久々に「言うべきことを率直にお伝えする」というハキハキした流れが新鮮でした。クライアント様とデザイナー様、どちらの気持ちも理解できるのでふむむという気持ちでやりとりを謹聴。もっと早くスタートを切れたら、全体像をみせてもらえていたら、と思うところもありますが(コンセプトに沿って絵のご提案できるので)、今あるものをどう活用するか、ビジョンを良い方に切り替えていくしかないなあと思いました。本当に、結果次第です。いいものができれば報われますし、今回それが実現できる方にお願いできたので・・・ということで、私は絵をしっかり仕上げることに専念します。
さて、Xの投稿は1月20日から始まる展示「まつりと」。何度かの打ち合わせを経て内容を固めていきました。人形道祖神に関しては、先日の大館で開催されたイベント「新・秋田の行事2023」の線画パネルがワラ細工と一緒に展示されたり(一部「まつりと」用にアレンジ&追加、全部で14枚)、藁人形、人形道祖神、写真、原画10点が展示されます。
この度の展示「まつりと」は、「キヤノンギャラリー50周年企画展」の一環で行われます。写真がお好きな方は勿論のこと、これまで写真にあまり触れてこられなかった方々、若い人にも見に来てほしい、という思いが込められているそう。蜷川実花さんやレスリー・キーさんの展示も行われました。
「まつりと」でもこれまでギャラリーに来られなかった方もいらしてほしい、若い方にも民俗伝統へ興味を持っていただきたい、そんな気持ちが込められているとキヤノンのAさんはおっしゃいます。大館でのチャレンジがAさんの考えるコンセプトにハマったということで、東京でもしっかりやってまいりたいと思います。
展示用に「小雪沢のドジンサマ」を2024年バージョンで描き替えたいという野望があり、残り時間でできるかどうか、本日からチャレンジいたします。展示されていたら成功ということで。
またANP(秋田人形道祖神プロジェクト)の小松さんは人形道祖神等の運搬全般を担当してくださり、着々準備が進められています。
20日のオープニングは東京の品川にある会場で在廊いたします。2月のトークイベントのときも在廊予定です。大館のときのように道祖神の魅力をたくさんのご来場の方にお伝えしたいですし、他地域の関係者の方がいらっしゃったらお話を伺いたいと思います。
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]]>連休中はずっと絵を描いていました。
昨年末に入稿した東京・大森のお花屋さん「NIKO FLOWERS+」さんの2024のグリーティングカードのイラストを担当させていただきました。お店を立ち上げて10周年になるそうです。
リボンと鳩を用い、昨年始められたブライダル事業を表現。今年頂戴したお題が「NIKOさんの店構えを表現する」でしたので、特徴的な2つの丸いランプと、NIKOさんのカラー「ブルー」で表現。描いているうちに目を付けたくなり、頭から花々が咲き乱れるように描きました。
下記にNIKOさん(@niko25.flowers)のインスタ記事を共有させていただきます。
10周年おめでとうございます。「10年」という時間の継続は大変なことだと思います。
これからも地域の皆さまに愛されるお店としてご活躍されることをお祈りいたします。
]]>本年もどうぞよろしくお願いいたします。
元旦に絵を描いていたところ、テレビから緊急地震速報が流れました。能登半島の被災のニュースに平常心を保てなくなり、絵が描けなくなりました・・・そこで今自分ができることは何かと考え、寄付だ、と思いました。
参考にしたのはYahoo!「令和6年能登半島地震緊急支援募金」のページ。現在家屋の倒壊や土砂災害が起きたエリアでの捜索活動、医療や物資支援に携わっている「認定特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン」を寄付先に決めました。
またいつも動画配信を楽しみにしているYoutube番組「柴犬らんまる」さん達が、この度の地震で被災されました。家が倒壊したため戻れず、現在は車で生活されているそうです。らんまるは家に戻りたいけれど戻れず、しょんぼり・・・。
どうかどうか、1日でも早く復旧されますように。
寄付といえばもう一つ、情報を共有させてください。「アフガニスタン 山の学校支援の会」です。以前NHKで放映された番組『アフガニスタン 山の学校の記録 写真家長倉洋海とマスードの夢』を見たことがきっかけで「テロをなくすのは教育ではないか」、と少額ですが寄付を始めました。一時寄付の募集がストップしたのですが、米軍が撤退しタリバン政府が再び台頭。残念ですが寄付が必要な事態に戻ってしまいました。アフガニスタンの歴史(とくに近代史)を個人的にじっくり調べてみたく、どこかでまとめて発表したいと思います。
]]>
本日今年最後のイラストデータを送りました。頂戴したテーマに対して、自分なりの解釈で表現したものをご提案することができたのではと思います。微調整が入ったので年内にやりきりたいです。当初デザイナーさんが決まっておらずハラハラしましたが、以前ご一緒させていただいた方と再びコラボが決定したとのことで、これはいいものができるぞー!とワクワクしております。(絵は奇妙ですがかわいく個性的、そして実際の文化財にきちんと沿うもの、という点で納得できるレベルまでいけたと思います。1〜2月にはリリースされる予定)
話変わりますが先日、1月20日から品川のキヤノンギャラリーSで開催される「奇想民俗博物館『まつりと』」の打ち合わせがありました。「秋田人形道祖神プロジェクト」の活動を評価してくださっていること、絵やインタビューで作品を作り上げていく過程をとても丁寧にみてくださったことが伝わり感激いたしました。
全国のまつりの写真や映像が一同に集まる中、神様の男女ペアや10体以上の鹿島人形、ワラ細工や原画等が展示されるなど、人形道祖神の世界を広めようとしてくださるキヤノンのAさん方々のお気持ちが大変嬉しく、やりきろう!と思いました。
20日オープン日にはトークイベントも開催される予定です。(せっかくのトークイベントなので、とご配慮いただき翌月2月17日(土)開催となりました)自分のパートでは「絵」や「リサーチ&作品」制作の過程や事例をご紹介しようか考えています。今回は座るトーク形式なので、ANP(秋田人形道祖神プロジェクト)の小松さんとのやりとりが落ち着いてできそうです。また小松さんには何度も原画の状態を確認していただきお手数をおかけいたしました。大変助かりました。ありがとうございました。
上記の画像は現在発売中の『婦人公論 1月号』(美輪明宏さんが表紙)の「龍神様へ願いを届ける パワースポット15」の特集ページで担当した挿絵です。もっと奇妙にした方がよいのか迷いましたが、婦人公論さんの雰囲気に寄せ落ち着いた感じで描きました。
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]]>本日、ずっと抱えていたものを複数入稿し終え、少し腑抜けな状態になりました。
といっても年末にあと1点イラストラフをお渡ししますので、このまま作業を続けます。(大館から帰ってきたずっと続いているのでどこかでガッツリ休みたいところではあります)
話変わりますが、先日1月に品川のキヤノンさんのギャラリーで人形道祖神も展示される旨をお伝えいたしましたが(そのときのブログはこちら)、あれから状況が変わり、わたくしも参加させていただくことになりました。ANP(秋田人形道祖神プロジェクト)の小松さんがいろいろ動いてくれたので状況が変わってきました。コロナ禍以降、久々に東京でのイベントに参加します。
イベントでは道祖神原画を数点展示するのですが、初期に描いた道祖神の赤色がかなり褪せてきたので、もう一度描き起こそうか迷っています。間に合うかな・・・ 大館のイベントで描いた新作は持って行きたいです。
上の画像は表紙を担当させていただいている会員誌「JASRAC NOW」の表紙です。先日表紙データをいただいたのでこちらも順次ホームページに反映していきます。
またライフワークとして、人形道祖神など民俗調の絵を描くことが大好きなのですが、違うタイプも描いてみたく、そちらも引き続き狙っていきます。
]]>さて、突然ですが品川・銀座・大阪にある「キヤノンギャラリー」で、日本のまつり探検プロジェクト「まつりと」の企画展が開催されるそうです。祭りの1つに、人形道祖神が展示(品川のみ)されることになりました。わ〜!ちなみに男女ペアの神様です。
奇想民俗博物館「まつりと」
本展は、キヤノンMJが全国各地の伝統的な祭りを伝承していくことを目的として立ち上げた、日本のまつり探検プロジェクト「まつりと」による企画展です。
キヤノンギャラリーが2023年2月に開設50周年を迎えたことを記念して開催する「キヤノンギャラリー50周年企画展」の第6弾として、キヤノンギャラリー S (品川)、キヤノンギャラリー銀座・大阪の3拠点で順次開催します。
拠点ごとに異なるテーマで開催し、品川は「森羅万象に宿る神々」、銀座では「祈り、舞い、祝う人々」、大阪では「小さな村の不思議な祭り」をテーマにした作品を展示します。
いずれも「まつりと」プロジェクトメンバーが実際に訪れた全国150以上の祭りを主な題材にしており、日本の伝統的な祭りの、現代における新たな価値を見出そうとする試みです。
祭りの現場で体験した「不思議」や「驚き」をテーマに構成された、まるで民俗博物館のような展示をぜひお楽しみください。
「奇想民俗博物館「まつりと」」より
https://canon.jp/personal/experience/gallery/archive/matsurito-50th-shinagawa
人形道祖神も登場し、またギャラリートークのご要望もあるとのこと。キヤノンギャラリーは写真家の方にとって憧れの場所ですので、とても光栄なことだと思いました。
展示では全国150以上の魅力的なお祭りを題材にされ、まさに「奇想民俗博物館」。会場を訪れるたくさんの方々に「人形道祖神」の面白さを頭の片隅に少しでも入れていただけたら嬉しいです。
●キヤノンギャラリー S(品川)での展示
2024年1月20日(土)〜3月4日(月)
10時〜17時30分(日曜・祝日休館)
JR品川駅から徒歩8分
今回の展示に関して小松さんに声をかけてもらいましたが、運搬費や交通費など予算の兼ね合いで少しでもお金を残せるよう、またオーソドックスな展示ですのでお手伝いする部分が少ないだろうと私は辞退を申し出ました。
先日の大館のイベントで「人形道祖神」の活動をやりきった私は、これまで人形道祖神の活動にほぼすべての力を集中していた状態を、今後は絵の制作へシフトしていきます。
「人形道祖神」の活動を開始した2018年時に比べ、手を差し伸べてくださる方々が現れてきた感があり、もう大丈夫だという安心感もあります。
大好きな「人形道祖神」の世界で得た経験や感性は、他では得難い大変貴重なものでした。そこで学んだ知見を、今後は自分自身と向き合いながら視野を広げて表現していきたい。数年かかりそうですが、新たな土台をコツコツ築いていきます。
ちなみに大館イベントのメイキングブログはゆっくりしたためております(長いブログになりそうです)。年内最後の制作として、道祖神に近い制作が急遽入ったので少しお時間をいただければと思います。
※上の画像は現在進行中の絵です。一見可愛らしいですが、全体像は静物的な存在を生き物的に表現した風変りな絵です。
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「今週土曜日に品川でトークイベント その2」2024.2.15
「今週土曜日に品川でトークイベント その1」2024.2.14
「2月17日(土)in 品川のトークイベントのご案内」2024.2.2
「vol1 大阪に戻りました!品川はすごかった!」2024.1.23
「いざ、品川へ」2024.1.17
「打ち合わせで思うところ、キヤノンさん展示「まつりと」準備と私の野望」2024.1.11
「年内最後の入稿、そして来年品川の展示について」2023.12.30
「1月は品川で人形道祖神 〜奇想民俗博物館「まつりと」」2023.12.15
]]>お仕事の実績ページの一部を整えました。今年は人形道祖神へたくさんの時間を捧げ、とても濃い1年となりました。
下記に新たに更新したページをご紹介します。
【1】「広告」のお仕事ページを更新
今年1年を振り返り、「絵」の力にたくさん助けてもらったなあ、と変な感じですが思いました。だから絵描きはやめられませんね!また面白いことを見つけに、来年は新たな領域に挑戦します。詳細はこちらから
【2】大館イベントの考察をさらに肉付け
いろいろ思い出したことがあったので考察を追加。涙と汗水の記録です。詳細はこちらから
【3】かわいい(!?)バナーを作りました
お仕事実績の「アート作品」カテゴリーページ用に作ったバナーです。なにやら可愛らしくなったのでこちらにも貼ります。
今年もまもなく終わります。来年に向けて意識を変えていきたく振り返ることにしました。みなさまにとっても、年内の時間が有意義なものになりますように。
【関連ブログ】
「11月にむけて、大館市開催の人形道祖神イベントの準備がスタート」2023.9.3
「秋田のシズコさんのこと 〜大森のニンジョサマ」2023.9.29
「明日、秋田へ」2023.10.1
「10月の秋田出張旅 その1 〜秋田到着」2023.10.6
「10月の秋田出張旅 その2 〜山田のジンジョサマ」2023.10.11
「<お仕事>「秋田犬」と「秋田の伝統行事」をミックス」2023.10.12
「展示の線画制作 途中経過」2023.10.22
「役割分担について」2023.10.24
「関係人口と人形道祖神」2023.10.27
「カラフル人形道祖神の新作の途中経過」2023.10.29
「11月イベント展示のリアルな進行状況」2023.11.2
「秋田犬Tシャツを作りました」2023.11.7
「大阪に戻りました 〜ご報告 第一弾」2023.11.17
「ご報告 第二弾 〜地元の方と心が通った喜び」2023.11.19
「イベントの考察 第一弾 〜脱博物館のご提案、アウェイ地での開催〜」2023.12.4
「絵のお仕事 まとめ」2023.12.6
]]>
さて、先日の大館のイベントについて、簡単ではありますがわたくしのサイトにまとめました。
上記の内容は、文化財展示のプロファショナルである博物館と同じ土俵に乗らずに、独自路線でいってみた様子を簡単にご紹介しています。
また先日のイベントのメイキング記事へのアクセスが多かったのでご参考になればと、近いうちに取材編、制作編、結果編を道祖神公式ブログの方でご紹介したいと思います。
【関連ブログ】
「11月にむけて、大館市開催の人形道祖神イベントの準備がスタート」2023.9.3
「秋田のシズコさんのこと 〜大森のニンジョサマ」2023.9.29
「明日、秋田へ」2023.10.1
「10月の秋田出張旅 その1 〜秋田到着」2023.10.6
「10月の秋田出張旅 その2 〜山田のジンジョサマ」2023.10.11
「<お仕事>「秋田犬」と「秋田の伝統行事」をミックス」2023.10.12
「展示の線画制作 途中経過」2023.10.22
「役割分担について」2023.10.24
「関係人口と人形道祖神」2023.10.27
「カラフル人形道祖神の新作の途中経過」2023.10.29
「11月イベント展示のリアルな進行状況」2023.11.2
「秋田犬Tシャツを作りました」2023.11.7
「大阪に戻りました 〜ご報告 第一弾」2023.11.17
「ご報告 第二弾 〜地元の方と心が通った喜び」2023.11.19
「イベントの考察 第一弾 〜脱博物館のご提案、アウェイ地での開催〜」2023.12.4
「絵のお仕事 まとめ」2023.12.6
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秋田から戻り、一気にイラストラフを描き上げました。現在はご返事待ちとあと1つラフを作るだけとなりました。すべてを無事に入稿できましたら、今度は作品を作っていきたく思います。
先日の秋田でのイベントが、アーティストとしてとてもいい効果になったようで、憑き物が取れたように作品制作の意欲が一気に溢れてきました。絵を描く感覚や描き方が変わり、いろいろ試してみたいです。
本日はテレビ会議がありました。無事に昨年末から制作がスタートしたお話が最終段階を迎えることになりました。打ち合わせの中で「時代に合わせて自分を柔軟に変えていく必要性」についてのお話があり、わが身を振り返り「自分を変えるというより、(お仕事以外では)流されっぱなしだなあ」と思いました。
これからは主軸を立て直し、戦いに臨む。そのような心境になっている今です。
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上記はとても嬉しかったエピソードです。会場内で年配の方に声をかけさせていただくと、結構な割合で「中羽立から来ました」「(中羽立集落の)会長の妻です」と中羽立から来られた方がたくさん!まるで村総出でいらしてくださったかのようでした。
似顔絵で描かせていただいたワラ編み名人「松崎市男さん」のお嬢様、サツキさんご夫婦もいらしてくださいました。髪を切る前の似顔絵をご覧になり「あら〜」と。今は亡きお父さまのワラ細工を、お父様のエピソードと共に展示させていただいたところ、「燃やそうかと思ったけど、燃やさなくてよかった」と涙ぐみながらお話ししてくださいました。
(c)miyahara hatsuki 2023
腰蓑を作られるマナブさんも、「わー!本当に燃やさなくて、こうしてたくさんの人にみてもらえてよかったー!」と喜んでくださいました。皆さんとの対話からみえてきた大切な言葉、そして中羽立のニンギョウサマのエピソード、そしてワラ細工を展示するだけではその用途が不明ですので、詳しい油谷さんに解説してくださった線画を織り込みながら展示しました。ケラは奥深いです!
なつかしいねえ、とワラ細工を眺める方々もたくさんいらっしゃいましたよ。
イベントが終わり、3体のニンギョウサマをトラックで持ち帰る際、マナブさんや会長さんから「お世話になりました!」と声をかけていただきました。「なんもなんも、こちらこそです!」と大慌てでお伝えしましたが、みなさまが喜んでお帰りになる様子、会場を去り行くトラックをみつめながら目頭が熱くなりました。
ワークショップ
1日目は山田集落の皆様がいらしてくださいました。(詳細はこちら)ジンジョ祭りの取材ではなかなかお会いできない85歳の女性お三方とお話しすることができました。ワークショップにご参加いただいた秋田市在住のMさんは山田のお三方と楽しそうにお話しをされ、ものづくりを通じて互いの距離感が一気に近づいた様子。とても素敵だとしみじみ思いました。
お子さん連れのご家族にお声をかけると、「やってみたい!」とお子さんがワラ編みに興味を持ちご両親を説得されることも。東京、青森、能代、京都・・・みなさまのご参加が山田をさらに元気にしていただけたのでは!?と思います。お三方も「なつかしく楽しかった!」「元気になった」と嬉しそうにおっしゃってくださいました。ご参加くださった皆さま、ありがとうございました!
2日目は中羽立集落のワラ編み達人としめ縄飾りを作る回でした。お子さんや若い方から年配の方まで、女性が多かった感じがいたします。すぐに満員となり、「ワラが綯えない〜」「く〜難しい!」と皆様が奮闘されながら、「できた!」と喜んで完成品を持ち帰るご様子、中羽立の回も、それはそれは熱い場になりました。
またご参加いただいた方とのお話で、田代のショウキサマ(能代市)、寺ノ沢のニンギョウサマ(大館市)、松峰のニンギョウサマ(大館市)のお話を伺うことができました。神様が紡いでくださる輪は大きい。
赤のブース「大森のニンジョサマ」の静子さん
50年前、六本木の美容院で働いていた静子さん。歌舞伎俳優の奥様などハイソサエティなお客様から「とまとちゃん」と呼ばれていました。似顔絵を初めてみた静子さんは「いや〜!」ととても恥ずかしそうでしたが、個人的にとてもそっくりに描かせていただいたと思います。そんな静子さんは2回もご来場くださいました。また妹さんやお茶会のご友人に声をかけてくださったそうで、結構な方々がお越しになりました。嬉しい。
県南のにかほ市出身の方や大森集落のお隣に暮らす方は人形道祖神について全く知らなかったそうで、「このような形で知ることができ楽しかった」「すぐ近くにある文化を知らなかったがこうして知識を得ることができ感謝」「メッセージの伝え方がおもしろい」など、赤のブースもなかなか熱い場となりました。
そして、静子さんのご要望で赤のブースのパネルも全て寄贈させていただきました。「集落のみんなにみせたあと、大事に保管し両親の冥途の土産にします」とのこと。静子さんのご両親の似顔絵も描かせていただきました。
・・・長文になりましたが、喜びを感じるのは「大切な方々と繋がれたとき」だと改めて思います。
最後に。「妹尾河童さんのような世界だね」とどなたかにおっしゃっていただくことがありました。手書き文字と絵だけのパネル展だったからだと思いますが、なんて恐れ多いお言葉なのだろうと思いつつ、高校生の頃に読んだ妹尾さんの本を読み、世界へ旅してみたくなったことを思い出しました。
「自分がハマった世界の面白さを伝えたい」「ニンギョウサマやショウキサマが鎮座するディープ秋田へ行ってみたいと思ってほしい」。気持ちを新たに、これからもさまざまな場所で表現活動を続けていくための力をわけていただくことができました。
次回、いろいろ考察してみます。
【関連ブログ】
「11月にむけて、大館市開催の人形道祖神イベントの準備がスタート」2023.9.3
「秋田のシズコさんのこと 〜大森のニンジョサマ」2023.9.29
「明日、秋田へ」2023.10.1
「10月の秋田出張旅 その1 〜秋田到着」2023.10.6
「10月の秋田出張旅 その2 〜山田のジンジョサマ」2023.10.11
「<お仕事>「秋田犬」と「秋田の伝統行事」をミックス」2023.10.12
「展示の線画制作 途中経過」2023.10.22
「役割分担について」2023.10.24
「関係人口と人形道祖神」2023.10.27
「カラフル人形道祖神の新作の途中経過」2023.10.29
「11月イベント展示のリアルな進行状況」2023.11.2
「秋田犬Tシャツを作りました」2023.11.7
「大阪に戻りました 〜ご報告 第一弾」2023.11.17
「ご報告 第二弾 〜地元の方と心が通った喜び」2023.11.19
「イベントの考察 第一弾 〜脱博物館のご提案、アウェイ地での開催〜」2023.12.4
「絵のお仕事 まとめ」2023.12.6
]]>※表示されない場合は更新してみてください
大阪に戻ってきました。こちらは秋田に比べるとまだまだ暖かいですが、それでも急に冬になったことを感じます。湯たんぽを出しました。現在複数の大切なお仕事が一気に動き始め、そちらに集中しております。
イベントの結果を先にお伝えすると、みなさまのご支援のもと大盛況となりました。ありがとうございます!
「不思議な神さま館」へ1日200〜300人の方がいらっしゃると思いますよ、と企画のMさんがおっしゃっていましたが、500人くらいになったかも、と訂正されていました。
素晴らしい人形道祖神が集まってくださるだけでもすごいことです。それだけでも大成功です。7月から小松さんと一緒に大館の集落の皆さまにご相談伺い、「大切な神様を多くの方にみてもらえたら」とご快諾いただき、実現いたしました。嬉しくて嬉しくて、会場では来場いただいた方々にできる限りお声を掛けさせてもらいました。「本当の神様なの!?すごいね」とみなさんが驚かれていましたよ。
また同時に、挑戦し続けないと後悔する傾向がある私は、線画パネルブースの設置と絵の新作制作を担当。すると結果的にこれまでの集大成を発表させていただく形となりました。
これからゆっくり様子やみなさんからいただいた反応をご紹介いたしますね。
上記は、3年前に美術館展示用に大きなショウキサマをつくられるシゲルさんに直談判したこと、オッペチのカシマサマのときは御返事集落の長老、小掛のショウキサマは成田さんと小玉さんに恐る恐るご相談させていただいたことが思い出されます。岩崎のときは日程などでかないませんでしたが、長老会議に参加させていただいたこともあります。上記の風景をみ、お世話になった長老の皆様のお顔が次々脳裏に浮かんできました。
先日「新・秋田の行事」が無事終了しました。個人的には「民間信仰・リサーチ・表現」を組み合わせたハイブリッドな作品となりました。読み物ブースでは意外と若い方にリーチが届いた感じがします
— hatsuki miyahara (@hatsukimiyahara) November 16, 2023
今後は「今」に焦点をあて、作品を描き溜めていきたいなと思います。絵が変わってきたので色々試したく pic.twitter.com/TzKFu3AOj8
「ハイブリッド」の意味は「異質のものの組み合わせ」。同じ意味を繰り返してしまいましたが、ライフワークである「民間信仰・リサーチ・表現」を1つ、やり遂げることができたなあ、と大阪に戻りゆっくり実感し始めています。
「人形道祖神」の活動を始めた当初は、一部のごく限られた方としかこの魅力を共有できませんでしたが、現在はありがたくも秋田県内外で「秋田が誇るべき文化」という認知がだいぶ進んできたことを感じます。これも本当に、みなさまのおかげです。
また同時に「人形道祖神を追いかける」というライフワークも大切ですが、人生の限られた時間を考えると、「個」の活動もそろそろ再始動する時期が来た、と感じています。
たくさんの学びと気づきをいただけた今回の展示イベント。応援してくださった皆さま、ありがとうございました!
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「<お仕事>「秋田犬」と「秋田の伝統行事」をミックス」2023.10.12
「展示の線画制作 途中経過」2023.10.22
「役割分担について」2023.10.24
「関係人口と人形道祖神」2023.10.27
「カラフル人形道祖神の新作の途中経過」2023.10.29
「11月イベント展示のリアルな進行状況」2023.11.2
「秋田犬Tシャツを作りました」2023.11.7
「大阪に戻りました 〜ご報告 第一弾」2023.11.17
「ご報告 第二弾 〜地元の方と心が通った喜び」2023.11.19
「イベントの考察 第一弾 〜脱博物館のご提案、アウェイ地での開催〜」2023.12.4
「絵のお仕事 まとめ」2023.12.6
]]>これから旅の荷造りしますが、A3サイズの原画も持っていくので大荷物になります。とほほ・・・伊丹空港は家から遠く、電車で座れたらいいなあ・・・と思います。
この数ヶ月はお風呂に入る時間を惜しむほどハードモードでしたが、そのおかげで画風が変わりました。大阪に戻ってきたら、この画風で新境地に挑みたいです。
しばらくブログを書けないので、ツイッターやインスタで様子を記録していきます。
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いよいよイベントまで1週間を切りました。当日は「踊る秋田犬」Tシャツを販売します!
そして中羽立集落ではニンギョウサマの旅立ちを祈願。11/11、12はぜひ大館市樹海ドームへ♪今週末は「新・秋田の行事in大館2023」が開催! #秋田人形道祖神プロジェクト https://t.co/1u2Brxjbtq
まもなく秋田へ飛びます。直前になっても準備が終わらず、疲労困憊気味の今です。夜に絵を描き始めると眠れなくなり、そのまま明け方へ・・・そして朝起きても体が動かない・・・感じです。
上記ブログではやんわり書きましたが、ANP活動では初めてのアウェイの場となりドキドキしています。人形道祖神について知らない方々がたくさんいらっしゃるので、どうしたら興味を持っていただけるのだろうか、夏からずっと準備をしていました。
本物の人形道祖神をご覧いただき、そして神様を祀る地元の方々のこと、伝統行事を守り続ける大変さ、現実と向き合う皆様のたくましさ、様々なリアルな様子を知っていただけたら。
展示会場がまもなく完成しますが、完成するだけでも本当にありがたく、大きな着地点だと思います。
やれるだけやれたので、あとは楽しんでいこうと思います。搬入がどうかスムーズにいきますように・・・!
踊る秋田犬Tシャツも楽しみです♪
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昨晩描き終えた「山田のジンジョサマ」。下半身も描き終えて本日眺めてみると、何かがしっくりこない。色のバランス・・・?もっとよくなるはず、と来週秋田へ行くまでに調整します。ちなみに先日の新作「中羽立のニンギョウサマ」は自分の中で最高の出来となりました。やったー!
お次は「大森のニンジョサマ」に着手しますが、イラストラフがなかなか決まらなくて迷いの森へ入り込んでいます。
会場を作ってくださる、これまでのブログに度々登場してくださるOnoさんと、現在諸事情で深夜帯に連絡を取り合っています。伝えたつもりでも伝わっていなかったり、違う解釈が発生していたり、なかなかコミュニケーションが難しい!しかしそこはさすがプロのOnoさん、すぐに立て直してくださいます。
会場では5つのブースが登場します。ゾーン毎に異なる壁面カラーを決めました。当初は今風のポップな色を考えましたが、会場の状況や大館での開催など考え、渋い和風へ舵を切りました。Onoさんにお借りしたカラーサンプルをみながら、お電話で相談の上決定。会場の光の加減の影響も大きいので吉と出るか凶と出るか。どきどき。
・・・さきほどOnoさんから電話があり、ブルーが欠品と判明。「全国の営業所に調べてもらいましたが在庫がない。こんなことは珍しい。次の入荷がイベントの前日なのでこの青は無理」とのこと。もう少し明るいブルーへ変更。
昨晩ついに姿を現した線画パネル展示のイメージです↓
山田集落ゾーン(一部)
2022年に取材させていただき、新明岱常会の宿を務められた良子さんのお話に思わず目頭が熱くなることがありました。いつかどこかで発表したいなあと思っていたので、大館という相応しい場所と機会を頂戴し歓喜です!
末野集落ゾーン(一部)
6年間取材させていただいたことで、末野のみなさまの心の変化に気付くことができました。2023年7月の「ショウキサマづくり」は、リーダーのシゲルさんの思いが実った年に。ギャラリートークで解説いたします。
この他にも大森集落ゾーン、中羽立集落ゾーンも登場いたします♪
またワラ編み体験も開催します!取材ではなかなかワラ編みの達人とお話しできないのですが、ワークショップでしたら楽しいお喋りがゆっきりできそうです。またワラ編みをやると無心になれます。余談ですが私はサンダワラつくりが大好きです。夢中で作り上げるので達成感がありますし、心がとても穏やかになります。またワラ編みを地元の方に教えてもらえるので、その方との距離が近くなり、心が通う瞬間が生まれます。
詳細とご予約はこちら
※もしインスタグラムが上手く表示されなかったら更新してください
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「絵のお仕事 まとめ」2023.12.6
]]>週明けの第2弾の〆切に向けて制作を進めています。
今年は個人的にいろいろなことがありましたし、昨年からコツコツ描いてきたお仕事を通じて、人形道祖神の原画にゆっくり変化がみえてきました。これから画風が変わっていくかもしれないなあ、と楽しみです。
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「大阪に戻りました 〜ご報告 第一弾」2023.11.17
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「イベントの考察 第一弾 〜脱博物館のご提案、アウェイ地での開催〜」2023.12.4
「絵のお仕事 まとめ」2023.12.6
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さて、下記ブログを書きました。地方で暮らすと切実に感じる「関係人口」のお話です。
「関係人口」と「人形道祖神」の活動が結びついたエピソードについて、秋田県が運営するWebサイト「あきコネ」にてご紹介いただきました。
— 秋田人形道祖神プロジェクト『村を守る不思議な神様・永久保存版』KADOKAWAより発売中 (@akitadosojin) October 25, 2023
あわせて11月11・12日に大館で開催される「新・秋田の行事in大館2023」での展示の一部をご紹介します。https://t.co/GJAj8Y8EF0 pic.twitter.com/ZTFjVYzda5
秋田の取材先でお会いする地元のみなさんは、とてもお元気でパワフル、朗らかに暮らしていらっしゃいます。ですので私のような者がふらり訪れたとして何もならないのですが(逆に私が力をいただいている)、みなさんの魅力や行事の面白さを伝えていく活動(勝手にやらせていただいている)は今後もやっていきたく、この度の評価を励みにさせていただき、コツコツ続けていこうと思いました。
上記ブログで私自身のライフワークについて書いていたら、忘れかけていた初心を思い出しました。
地元の方々の魅力を県内外広く伝えたい、
面白く、わかりやすく!
世界に通用するクールな表現で!
視野はいつでも「世界」です。そのために絵はもっと迫力&かわいい&ブサカワで描けるようにしたいですし、絵だけでは表現しきれない部分は、リサーチや編集の力を身に付けて、新しい発表方法を試み続けています。失敗を恐れて同じような方法を取り続けるよりは、思い切り失敗しそこから学んでいきたい。
自分への戒めとして。
最後に。私が「関係人口」となるならば、それは秋田でいつも私を迎え入れてくださる小松家のみなさまの存在があるからです。改めて感謝申し上げます。
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「絵のお仕事 まとめ」2023.12.6
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会場「村を守る不思議な神さま館」にご来場いただくお客様のニーズを考え、そのための企画や導線づくり、工程管理、ワークショップ関連、グッズ関連などの大枠を決めていくのがディレクション業。多くの方に助けてもらいながら遂行いたします。
それと同時に行うのが、パネル展示『4つの集落の取材記録と人形道祖神の原画展』の準備であるアーティスト業。現在onoさんと私とでガンガン進めています。わからないことがあればすぐに電話し解決を図ります。Onoさんの心強いこと!
ということで、大きなイベント直前になるとアーティスト業とディレクション業を一気に背負うことになり、毎回倒れかけます。これまでの美術館展示や書籍化等でも同じ状況に陥ってしまっており・・・正直なところアーティスト業に専念したく、今後はこの状況を脱しないといけません。どんどん委譲していくぞ!(いつもイベントが終わると忘れてしまうので、メモ!)
・・・委譲したものがブーメランで返ってくることが多々あるので前途多難ではあります・・・さっそく委譲したことで大切な方にご迷惑をかけてしまいました・・・難しい・・・そして自分が介入いたします・・・
個人的に本日の嬉しいニュースは、neccoさんから秋田犬のTシャツデザイン案が届き、それがとてもかわいかったこと。どれにしようか悩むくらい。早く会場で着たいなあ・・・
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]]>大阪でも肌寒くなってきました。
現在11月の展示に向けて鋭意制作中です。お仕事と並行しているので焦りがなかなか消えません。体調も芳しくなく、イベントが終わったらガッツリ休みたいと思います。
上記のインスタグラムが上手く表示されない場合は、同ブログページを更新していただけるとご覧になれるかも・・・
線画の作成のゴールが、やっと遠くの先に姿を現し始めました。まだまだだけど、もうすぐ、もうすぐ。
なぜここまでやるのかな〜と自分でも不思議に思いますが、これまでやってきたことを振り返ると・・・(「次につなげよう」と奮闘してきた過程はこちらから)体調を崩すほど自らを追い込む辛い時間でしたが、その一方でたくさんの方々の助けで実現したことが、今では私の人生の宝物になっています。
そしてなにより、人形道祖神を祀る地元の方々と、リサーチという名のお喋りがとても面白く大好きなこと。面白いことは伝えていかねば。そう思うと、体の中から麻薬のようにエネルギーが溢れ出てきます。
今日はなんだか気持ちが熱くなってしまいました。
線画が落ち着いたら、今度はカラフル道祖神画の新作制作に入ります♪
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「絵のお仕事 まとめ」2023.12.6
]]>読売新聞編集委員の古沢由紀子さんの連載記事に秋田県の人形道祖神が取り上げられました。美郷町本堂のショウキサマ、そして私たちの活動についても紹介されています。巨大人形 集落の守り神…[藁を探して]<3> : 読売新聞オンライン https://t.co/BJkUpgNY5F
— 秋田人形道祖神プロジェクト『村を守る不思議な神様・永久保存版』KADOKAWAより発売中 (@akitadosojin) October 17, 2023
秋田の話が続きます・・・今の私の頭の中は秋田だらけなので失礼いたします・・・11月の秋田県大館のイベント展示が間に合うかどうか、普通なら諦めるだろう無謀なスケジュールで遂行しております・・・倒れそうです・・・でも、これまでこのようなことを繰り返していたら、表現できる世界が一気に広がり楽しくなったので、やりきりたいと思います・・・
さて、読売新聞編集委員の古沢さんが本堂城跡のショウキサマの作り替えを取材された様子を連載記事『巨大人形 集落の守り神…[藁を探して]<3>』にされました。(前回<2>では新潟県上越市の藁仕事について書かれています)
古沢さんとはまだお会いしたことがないのですが、秋田のどこか、ワラと人形道祖神がある地でご挨拶できたら、そしてなぜ今、「藁」をテーマにされたのかお聞きしてみたい。
話変わりますが、上記展示ブースの「大森集落とニンジョサマブース」の絵を描いていたところ、主人公として登場していただくシズコさんから連絡がありました。俳優・火野正平さんが自転車で日本全国を巡るNHKの人気番組「にっぽん縦断 こころ旅」が今週秋田特集とのこと。「今晩(ブログを書く時点では昨晩)は大館の神山が出るよ」と教えてくださり早速録画予約しました。展示準備が終わったらゆっくりみようと思います。
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「秋田犬Tシャツを作りました」2023.11.7
「大阪に戻りました 〜ご報告 第一弾」2023.11.17
「ご報告 第二弾 〜地元の方と心が通った喜び」2023.11.19
]]>絵のタイトルはANPを一緒にやっている小松さんにつけてもらいました。とても気に入っています。
こちらはクルクルしっぽが目印の秋田犬。
— hatsuki miyahara (@hatsukimiyahara) October 7, 2023
タイトル「太鼓と秋田犬 毛馬内盆踊り」
「おどろおどろしい秋田犬を」
「秋田犬とわからなくても、なんとなく犬感があれば」というオーダーを賜り、爆発させて描きました。#新・秋田の行事in大館2023https://t.co/WEcud6NWyl pic.twitter.com/J87fyXTKYT
そしてそして、「踊る秋田犬 八郎潟の願人踊」バージョン。こちらはかわいいタイプ。
— hatsuki miyahara (@hatsukimiyahara) October 7, 2023
秋田犬の絵はすでに素敵なものが多く、そういう意味で大きなプレッシャーがありました。
なんとか自分なりの答えをみつけることができたかなあ#新・秋田の行事in大館2023
詳細はこちらhttps://t.co/WEcud6NWyl pic.twitter.com/72rbVC1q6h
11月のイベント「新・秋田の行事 in 大館2023」に向けて、上記秋田犬の絵を使ったTシャツを小松クラフトスペースさんと作ることになりました✨デザインはなんとneccoさんです。楽しみです!イベントの時に着てお祭モードを楽しもうと思います。
改めて、絵を眺めていると、今は全力でやりきるために「お祭りだー!」という状態に身をおいていることを感じます。無事にやり遂げましたら、今度は一気に内面世界へ、「生/死」に向き合い、じっくり作品や文章を綴っていきたいと考えています。(実体験を通じ考え方が変わりました)
このテンションは特別なもの。そう考えると、人生の中でとても貴重な経験をさせてもらっているのだなあ、としみじみ思いました。完全燃焼、やりぬこう。
【関連ブログ】
「11月にむけて、大館市開催の人形道祖神イベントの準備がスタート」2023.9.3
「秋田のシズコさんのこと 〜大森のニンジョサマ」2023.9.29
「明日、秋田へ」2023.10.1
「10月の秋田出張旅 その1 〜秋田到着」2023.10.6
「10月の秋田出張旅 その2 〜山田のジンジョサマ」2023.10.11
「<お仕事>「秋田犬」と「秋田の伝統行事」をミックス」2023.10.12
「展示の線画制作 途中経過」2023.10.22
「役割分担について」2023.10.24
「関係人口と人形道祖神」2023.10.27
「カラフル人形道祖神の新作の途中経過」2023.10.29
「11月イベント展示のリアルな進行状況」2023.11.2
「秋田犬Tシャツを作りました」2023.11.7
「大阪に戻りました 〜ご報告 第一弾」2023.11.17
「ご報告 第二弾 〜地元の方と心が通った喜び」2023.11.19
「イベントの考察 第一弾 〜脱博物館のご提案、アウェイ地での開催〜」2023.12.4
「絵のお仕事 まとめ」2023.12.6
]]>11月11日(土)12日(日)に大館の樹海ドームで開催される「新・秋田の行事 in 大館2023」に『不思議な神さま館』が登場します。
— 秋田人形道祖神プロジェクト『村を守る不思議な神様・永久保存版』KADOKAWAより発売中 (@akitadosojin) October 7, 2023
7集落の神様が集結。ANPの活動では最多でその迫力をお楽しみください。巡行の様子も。また未発表の人形道祖神の4つの物語を作品発表しますhttps://t.co/tZQ0GFjl7M pic.twitter.com/BHhGEgc6WW
現在急ピッチで4つのストーリーを作り上げています。描き下ろしの線画がおそらく50点近くになりそう。
集落に潜入取材させていただき初めてたどり着ける物語が展開されます。ワラの迫力、そして集落のみなさんのほっこりストーリーを織り交ぜた村のド迫力を感じていただけたら。
描きながらこれはおもしろいなあと感じ(それだけ道祖神に魅力がいっぱい)、もう少しリサーチし作品を追加したら本になると思いました。作品がまとまったら、カラフル画新作も加えて作ってしまおうか。夢が膨らみますね✨
さて、タイトルの記事に戻ります。
大館市山田集落に到着!
— hatsuki miyahara (@hatsukimiyahara) October 3, 2023
今日から大館滞在です。
秋田は涼しい〜 稲刈りが終わった田んぼの風景が広がります
これから人形道祖神、山田のジンジョサマの行事がずっと続けられている理由について詳しく話を伺います。
今日はワラを使ったワークショップの準備も pic.twitter.com/3esicttyjh
この日は大館で1泊します。当初日帰りの予定でしたが、六本木の美容院で働いていたシズコさん(展示でご紹介)の予定が出張前日に変更となり、急遽宿を取りました。一緒に大館をまわる小松さんには、夜遅くの取材と女子会的な雰囲気になるのが申し訳なく先に帰ってもらおうと思いましたが、「おもしろいお話が聞けそうなので参加したい。私のことは気になさらずに」と言ってくださったので、2人共別々の宿で大館宿泊になりました。
朝早くに秋田市を出発。午前10時にジンジョサマを作っていらっしゃる山田集落に伺いました。ワークショップの内容を具体的に決めていきます。キミさんという農作業用のフードを被った女性がサンプルにワラを持ってきてくださいました。ワークショップでは、新明岱のフジシマさんが今年刈る稲ワラが使われるそうです。
前回の取材でわからなかったことをいろいろ伺ううちに、ジンジョ祭りにおけるリアルな問題点や、継続のための改革点を教えていただきました。ふと笑えてしまうユニークな事情があったりし、問題は問題で深刻なのですが、おおらかに向き合っていらっしゃる様子に、私自身の悩みがちっぽけなものに感じられました。
また赤坂さんやフジシマさん、金彦さんなど山田集落を引っ張っていく方々はリーダーシップやそのためのお考えがしっかりあるので、とても勉強になります。名言がポンポン!と出たのですかさずメモします。このあたりも考察を交えて大館の展示とギャラリートークでご紹介いたします。
打ち合わせが終わると、赤坂さんの奥様がいらっしゃったのでご挨拶しました。そして地元の野菜やお漬物などが販売されている「ストアたんひ」に寄るのが個人的に大好きでして、今回もワクワクしながらお品物をみていると・・・赤坂さんお手製の梅干しがあったのでいただきました。「大好評なんだよ」とのこと。ほのかに甘さを感じる瑞々しい梅干し。実は硬め。初めての感じがしとてもおいしい!
11月11日(土)に山田集落のみなさまとのワークショップ「俵編みの技術を使った鍋敷き」が開催されます。そして「オール山田」で作られたジンジョサマも展示されます。ぜひ、お足をお運びくださいませ✨
『不思議な神さま館』が登場する「新・秋田の行事 in 大館2023」の会場、ニプロハチ公ドーム(大館樹海ドーム)です。見学させていただいたら広くてびっくり。
— 秋田人形道祖神プロジェクト『村を守る不思議な神様・永久保存版』KADOKAWAより発売中 (@akitadosojin) October 12, 2023
11月11日(土)、12日(日)はニプロハチ公ドームでお待ちしております✨#秋田人形道祖神#ハチ公生誕100年と併催 pic.twitter.com/SJekXzX44Q
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]]>連休3日目。大阪はだいぶ肌寒くなりました。
昨日は秋田県湯沢市、オッペチのカシマサマを作られているスガノさんから新米が届きました。
先日の取材で「今年のお米は高温障害で大変」という話をよく伺いました。大館市山田集落のフジシマさんや横手市末野集落のシゲルさんによると、全体的に収量が落ちており、米の等級が下がることもあるとか。
意外にもお米の品種によって状況が異なるそうで、「あきたこまち」は厳しい状況である一方、秋田県が力を入れているブランド米「サキホコレ」は上々の出来だとか。「サキホコレ」をつくる農家さんはまだまだ少なく、多くの農家さんは大変だったようです。
そんな中、今年もスガノさんからお米が届きました。嬉しくて御礼のお電話を。スガノさんが育てる「あきたこまち」は私のお米の概念を壊してくれたほどおいしく、家族も毎年楽しみにしています。今年は収穫量が少なかったそうですが、味はいつもと変わらずおいしいですよ、とのことでした。そんな貴重なお米を・・・う、う、嬉しい・・・!
スガノさんに御礼をお伝えしながら、徐々にリサーチモードに入ってしまいました。
「今年のカシマサマづくりではスガノさんはどこを担当されたのですか」
「指です」
指!2020年に取材させていただいた際、若手の方と長老の方をつなげる役目を担ったカシマづくりのリーダー・シンタロウさんもたくさんの指を作っていらっしゃいました。必要な点数の指20本を超えても次回また使えるから、と黙々指づくりをされていました。
オッペチのカシマづくりはこれまで2回取材させていただきましたが、まだまだ長老や若手のみなさんにお話を伺うのが足りていません。もっと伺いたいなあと思いました。
「今度また是非、取材させてください!」と気持ちをお伝えしたところ「宮原さんの視点はまた違うでしょう、またぜひいらしてください」とあたたかくおっしゃってくださいました。
今度前回作ってくださったカシマサマを大館のイベントで展示させていただく旨もお伝えすると、「おお!そうですか」と驚かれていました。オッペチは秋田県の南部に位置し、車で15分走れば山形県に入ります。一方11月のイベント地である大館はその真逆、青森県と接しています。同じ秋田県でありながら、言葉のイントネーションや集落の雰囲気が異なるため、いつも別の県に来たような感じがします。スガノさんとのお話を通じて、大館の方々にオッペチのカシマサマの魅力を伝えることも大切な任務だと思いました。
今年の厳しい気候を生き抜いたスガノさんのおいしい「あきたこまち」で力をつけ、来月のイベントに臨みたいと思います。
]]>
「秋田市は全国最高気温を更新するなど異常な暑さで、ここ数日でやっと涼しくなりました」と11月のイベント「新・秋田の行事2023」の準備を一緒に進めている小松さんが教えてくれました。えー!と驚きを隠せません。私が住んでいた2年前とはだいぶ気候が変わってきているのだと思いました。
そんなこんなで、この度の出張旅を珍道中含めてご紹介いたします。
これから秋田に向かいまーす。
— hatsuki miyahara (@hatsukimiyahara) October 2, 2023
2023年11月11・12日は大館の樹海ドームで開催される「新・秋田の行事」にて人形道祖神ブースを作っていただけることになりました✨
展示構成、ワークショップなどの準備でこれから数日かけて秋田をぐるっとまわってきます! pic.twitter.com/4XLeY0D1Xa
伊丹空港で秋田便に乗ろうとすると、バスに乗ったりするので搭乗口がとても遠く大変です。リニューアルされた伊丹空港にはフードコートがあり、つい心惹かれた「道頓堀今井」のうどんを食べていたら時間がなくなり、慌ただしく搭乗口まで小走りしました。前回は搭乗口が見つからず迷子になり泣きそうになったこともあります。みなさまもどうぞお気をつけて。
さて、秋田空港に到着。お迎えにきてくれた小松さんと小松クラフトスペースへ向かいます。
夕方からABSさんのMutoさん、会場を施行してくださるOnoさん、秋田県庁のMさんHさんと打ち合わせがありました。話のメインは会場の展示イメージを皆さまと共有させていただくこと。そのためにざっくりとした展示イメージを急いで準備して臨みました。
↑
「山田編」は、半分は書籍での挿絵を使いながら、さらに現地で聞き取った普段はお目にかかれない内容を追加。もう半分は新規です。「中羽立編」「大森編」はほぼ書き下ろしです。
打ち合わせが終わると、Onoさんから「大阪に戻ったらとても大変だと思いますけど」と言われるほど、背負う課題が思ったより増えました・・・泣。「当面は休みなしにやらないと間に合わない」と覚悟を決めます。
とはいえ折角このような機会をいただけたのですから、思う存分人形道祖神の奥深さをお伝えしたい。これまでも、角川武蔵野ミュージアムと秋田県立近代美術館での展示の同時進行(2020年)、今年の企画展「かたちなきたからもの」もわらび座さんとの協力体制で超短期間でつくりあげましたし、今回もなんとかするしかないかなと。やるならば前回以上に。
秋田の小松クラフトスペースさんと現在試作中のハンカチ。
— hatsuki miyahara (@hatsukimiyahara) October 3, 2023
秋田音頭のイラストを担当させていただきました。
大好きなマダム、ミキコさんに見せていただきました✨ pic.twitter.com/nOBoHx0Aqf
7月以来久々にお会いできた小松さんのお母さま、マダム。「最近体の調子が悪く元気がない」とお聞きしていましたが、とてもお元気そうでした。マダムのご主人のご隠居、イズミさんとはるちゃんと、この度は大変お世話になりました。11月はみなさんと一丸となってイベントを乗りきります。もう、頼るのは気合いしかないです。
次回は大館で各集落の皆様とお話した様子をお伝えします。
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「絵のお仕事 まとめ」2023.12.6
]]>現在、11月のイベント「新・秋田の行事2023」の展示構成案を猛スピードで組み立てています。明日から秋田へ飛ぶので綱渡り状態です。
しかしこの作業のおかげで確認が足りないところに気づくことができました。
複数の集落で取材させていただいたことを構成していると、頭の中で大量の情報が整理・比較され「だからこうなったんだ!」といろいろ合点がいきました。(自分がうっかりしていたことが原因ですが)
作りながら「人形道祖神ってやっぱりおもしろい!」とワクワクしている次第です。
上記は大館市の山田集落について。リーダーの赤坂さんについての途中ラフです。伝統行事の継続について、山田ならではの経緯があるのでその部分を掘り下げてみます。
ラフを描いていると取材当時のことが思い出されてきて、行事と向き合うみなさまの熱い思いに心がうっとなることが多々ありました。人形道祖神という世界に少し入らせていただいて、改めて、ものすごい方々と触れ合う機会をいただけた奇跡に圧倒されています。
加えて山田のジンジョサマを新たにカラフルな世界で描き起こしたい。中羽立のニンギョウサマ、大森のニンジョサマも。
明日からはできればツイッターで取材様子を呟きたいと思います・・・
飛行機が無事に飛びますように。
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「絵のお仕事 まとめ」2023.12.6
]]>夏からずっと続いていた絵の制作が、本日全てを入稿いたしました!嬉しさで胸がいっぱいです。
皆様からお喜びのお声を頂戴し、納得いくまでやれてよかった、と思います。
さあ遊ぶぞー!寝るぞー!となりたいですが、これから11月11日・12日に秋田県大館市で開催される「新・秋田の行事2023」の展示構成を作っていきます。来月早々秋田で打ち合わせがあるのでそのための準備です。これまでリサーチして集めた内容を整理し構成を考えます。
秋田のシズコさんのこと
秋田県大館市(青森県との県境に位置する)に、シズコさんという70代の女性がいらっしゃいます。人形道祖神「ニンジョサマ(高齢の方はニンニョサマとも呼ぶ)」の手を作られている方。今度秋田でお会いするので、昨日電話してみました。
「はつきさーん!」と元気なシズコさんのお声。
2019年の取材で初めてシズコさんとお会いし、彼女の太陽のようなお人柄にすっかりハマッてしまいました。一緒にいるだけで心が晴れやかになってきます。今回の展示では、そんな魅力あふれるシズコさんを通して人形道祖神の魅力をお伝えしようと準備を進めています。
そんなシズコさんは、現在季節的に体調がすぐれない日も多いそうですが、「今20本のクリの木を管理していて、クリを採っているのよ。下をみたり上をみたり、もう大変」と教えていただきました。確かに大阪のスーパーでもクリをみかけるようになり、クリシーズンが到来しています。
シズコさんのクリ畑がクマの被害に遭われたそうで、先日市の担当者と猟友会の方と一緒に畑をみてきたとのこと。「今、地元の新聞の紙面は『クマ』『クリ』だらけよ」とおっしゃっていました。
大館市が発表する「ツキノワグマの目撃情報(令和5年Ver)」をみてみるとクマだらけ。ひえ・・・
来月はクマに気を付けながら、大館でガッツリ取材とイベントの打ち合わせをしてきます。展示内容も少しずつブログでご紹介していきます。
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「絵のお仕事 まとめ」2023.12.6
]]>現在今月納品のお仕事を多々頂戴したため、道祖神公式ブログの執筆が遅れておりますが、落ち着き次第アップしてまいります。
本日は秋田関連のことを綴ります。
田沢湖図書館からお便りが届きました
【物語る #テーブルランナー in田沢湖】
— 仙北市観光課【公式】 (@semboku_tourism) September 12, 2023
現代アーティスト #鴻池朋子 さんによって2014年に北秋田市阿仁合で実施された企画。
田沢湖図書館でもできないかという仙北市民の声をきっかけに実現した展示です。
開催期間:R5年10/7(土)〜11/19(日)https://t.co/USHdLZRH2s#仙北市 #田沢湖 pic.twitter.com/oMCGTkkIQa
2020年に展示イベントで大変お世話になった田沢湖図書館(秋田県仙北市)の齋藤さんから展示のお知らせをいただきました。秋田からのお便りが嬉しいです。
「仙北市民の方から田沢湖図書館に寄せられた『阿仁合(北秋田市)で見たテーブルランナーが忘れられない。図書館で開催できないか』という話がきっかけ」で実現した同企画展。開催までにたくさんの熱い思いがつながったそうで、そのような事情で行われるイベントには、人を引き寄せる強い力があります。
また、田沢湖図書館は美しいブルーが印象的な田沢湖のすぐ近くにあります。このあたりは名湯が集中するすごいところで、例えば乳頭温泉、玉川温泉、水沢温泉、駒ケ岳温泉、少し足をのばして八幡平の温泉天国地帯や、雫石の国見温泉など。「温泉と展示」プランも個人的にとても魅力を感じます。ぜひお立ち寄りください。
おまけ
昔書いた私の拙い文章ですが、田沢湖図書館と齊藤さんのことについて、ブログ「田沢湖図書館で7月に原画展開催!「新しい郷土資料マップを作ろう」アートの新しい試みも」でご紹介させていただきました。
悪疫退散!『村を守る不思議な神様〜 #あきた人形道祖神 めぐり』小さな原画展を、仙北市田沢湖図書館で開催中です。8/23(日)まで(月・祝日、月末は休館)。
— 仙北市観光課【公式】 (@semboku_tourism) July 9, 2020
7/15(水)に小松和彦さん、宮原葉月さんによるトークイベントを開催します(事前予約制)。https://t.co/8i7EBSXMz8 #仙北市 #秋田 pic.twitter.com/1KG59yzIC8
このときもたくさんのことを学ばせていただきました・・・楽しかったです・・・!そして、その後もさまざま全国の展示に参加させていただき、展示内容がどんどん進化していきました。2020年と2023年とを比較すると、その内容は大きく変わったなあ、と改めてしみじみ感じます。人形道祖神の文化は本当に奥深いです・・・!
「新・秋田の行事2023」も着々進行中!
秋田県大館市の樹海ドームで開催される「新・秋田の行事2023」(イベント「ハチ公生誕 100年」と共催)が11月11日・12日に開催されます。そのための準備として、ABS放送さんをはじめとするイベントのプロファショナルなみなさまのアイデアに助けていただきながら、これまでトライアンドエラーで積んでいった経験値をもとに展示を作り上げています。
10月に追加のリサーチを行う予定で、ワークショップなど含めていろいろ最終調整のため各集落の皆様にお会いしてきます。ABS放送の皆様ともガッツリ打ち合わせしてまいります!
]]>
現在、11月11日(土)・12日(日)に秋田県大館市で開催される人形道祖神のイベント(※)の準備を集中的に行っています。先日やっと展示イメージをつくりあげることができました。
※「ハチ公生誕 100年」イベントと共催で「新・秋田の行事2023」に参加いたします!
これからやるべき課題が具体的に見えてきまして、絵の点数や、2月に秋田市の文化施設ミルハスで開催された「あきた無形民俗文化財万博〜カタチなきたからもの〜」で大変好評いただいたギャラリートークの最新版を、3〜4つの人形道祖神について解説させていただこうと思い、そのために必要な線画点数など、これから爆速で制作を進めていかねばと思います。
↑「カタチなきたからもの」展でのギャラリートークの様子
ちなみに予定している解説は下記の通りです。
末野のショウキサマ(秋田県横手市)
毎年村総出で4メートル級のショウキサマをつくる末野集落。今年はみなさんの意気込みがさらに深いものへ加速したことを感じました。その理由を考察を交えてお伝えしたいと思います。今年取材させていただいた際、ショウキサマづくりが継承される様子を間近でみることができ、思わず身震いしました。
現在秋田公立美大に所蔵されている大きなショウキサマも展示される予定です。見ごたえありです!
山田のジンジョサマ(秋田県大館市)
ジンジョサマづくりは角川武蔵野ミュージアム展示用の制作等含めて、これまで5回取材させていただいています。
昨年ジンジョ祭りに参加させていただいた際、リーダーの赤坂さんから「行事の存続が危ぶまれている中、昔ながらの方法で祭りを精力的に続けていかれる理由」について、初めて詳しいお話を伺うことができました。行事を継承していくみなさんの熱い姿を追います!
他にも、私が尊敬している方で、大森のニンジョサマの「手」をつくり続ける女性Sさんのこと、本物の神様が会場に来ていただくことが決まった「中羽立のニンギョウサマ」のほのぼのエピソードなど。たくさんの人形道祖神にまつわる魅力をお伝えしたいところですが、他にも地元の方によるワークショップを予定しており、内容が盛りだくさんで(嬉しい悲鳴です!)時間配分に頭を悩ませています。
人形道祖神のイベント準備のため、集落へご相談に伺っています。
— hatsuki miyahara (@hatsukimiyahara) June 30, 2023
俵編機改造版は、ジンジョサマがある山田集落の秘密兵器。
また黒板の写真は、ニンギョウサマを祀る神山の長老が解説してくださったリヤカーの図。
集落では高齢化が進んでいますが、情熱溢れる若々しい方々ばかりでした。すごい。 pic.twitter.com/ChDPLPqqlO
↑出張の様子はこれから何回かにわけて道祖神公式ブログにアップしていきます
ちなみにこのたびのお話をいただけたきっかけは、先述の展示「カタチなきたからもの」のフライヤーやポスターのイラストをご覧くださった、日本テレビ系列局「ABS秋田放送」のMさんとSさんがお声をかけてくださったことです。「宮原さんのイラストにひと目でやられてしまいました」と大変光栄なお言葉をいただけたことが大変嬉しく思いました。
一緒にデザインを作ってくださったわらび座さんとデザイナーの伊藤さんに、改めて感謝いたします。
人形道祖神の新作にはまだ手を付けていませんが、これからじっくり、この嬉しさを原動力に爆発させて描いていきます。
昨日搬入しているとポスターやチラシのビジュアルが好評だったと教えてもらいびっくり嬉しかったです。イベントの問い合わせ等反響が大きかったとか。@peg_works さんのデザインに感謝です。今後も絵を通じ人形道祖神等の魅力を伝えていきたい。#あきた無形民俗文化財万博 pic.twitter.com/SGyXGDJ2Yo
— hatsuki miyahara (@hatsukimiyahara) February 4, 2023
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「絵のお仕事 まとめ」2023.12.6
]]>突然ですが、会員誌「JASRAC NOW」の表紙イラストを担当させていただいておりまして、3ヶ月分まとめてご披露させていただきます。
8月号はインドの楽器、「シャーナイ」です。
7月号は中国の「ルーシェン」。
6月号はエジプトの「ラバーバ」
毎回複数のイラストラフをご覧いただくようにしています。そうすると人の体型や顔かたちに新たなバリエーションが生まれ、気に入ったものがあればそれを伸ばしていきます。「JASRAC NOW」さんのお仕事では、人の形、民俗調、あたたかみある雰囲気、シンプルな雰囲気、色の重なりなど、毎回挑戦させていただいています。
また、既にお渡ししているイラストで、来年リリース予定のお仕事がございます。こちらは上記とはまた違ったスタイルで、今後より突き詰めて描いていきたい大切な世界観です。
そして現在、私が「人形道祖神タイプの絵」と呼んでいるスタイルの絵を集中して描いています。こちらは秋田県大館市で開かれるイベントのために描き起こしており、大変おどろおどろしく、そしてかわいく、これまで描いてきた人形道祖神の絵から、風変りさが一層進化していると思います。
暑い日が続きますが、どんどん描いていきたいと思います!
]]>8月に入り、つい最近までバタバタな生活をしていましたが、やっと、いつものペースに戻ってきました。諸々感じたことを綴ります。
暑さはずっと変わりませんが、あれだけ鳴いていたセミの鳴き声がすっかり静かになり、またスーパーへ行くと、桃の品種が晩生のものへ様変わり。時間は流れゆくもの・・・となんだか寂しくなります。ちなみに晩生品種の「川中島白桃」は適度な硬さで、瑞々しく、大変甘くとてもおいしいです。
そして本日、秋田で大変お世話になった元川反芸者の若勇(わかゆう)さんからご連絡いただきました。近況をお聞きし、あれから多くの時間が流れていったのだなあと感慨深くなりました。これからの人生をどう生きていくべきか、若勇さんのお話から突き付けられたような気がいたしました。
若勇さんからご依頼いただいた線画を以前3点ほど担当しており、その件でのご連絡でもありました。若勇さんに喜んでいただけたようで嬉しく思います。
また最近、私が人形道祖神の文化にハマったときと同じように、やってみたら面白いだろうなあという新たなテーマが見つかりました。人形道祖神での活動では、これまで主流であった専門的な視点を離れ、「普通」の感覚でリサーチさせていただき、ときにポップ、ときにドキュメンタリーで地元の方のお声を伺っていく・・・そんな風に捉え直していくことで面白さを見出しましたが、同じように取り組んでみたいテーマを見つかったのです。自らの体験を通じて、もっとこうだったらいいのにという思いから着想を得ました。
とはいえ手を広げすぎるとどれも手付かずになってしまうので、まずは絵と、今年11月の人形道祖神イベントを優先にやっていきます。
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少し前の話になりますが『小説現代6月号』の中脇初枝さん著『伝言』の挿絵を担当させていただきました。
旧満州(現在の中国東北部)の「新京敷島高等女学校」に通う崎山ひろみさんが主人公の物語です。
2年生の2学期を迎えたひろみさんは、友人や先輩と火傷を負いながら一緒にあるものをつくる作業に従事していきます。一体何を作っているのか、ひろみさんたちはわかりません。読者である私たちも、最後に明かされるまでわかりません。
【目次】
▼ 中脇さんのご要望
▼ 中脇さんとのお仕事
▼ 満州への移民事業
▼ 満州からの引き揚げ
▼ 余談ですが、「岸 信介」について
▼ 満洲産業開発五箇年計画
▼ 満州は実験場 〜自動車製造事業法〜
▼ 統制経済について
▼ 満州重工業開発株式会社 〜満業〜
▼ もうひとつの収入源 〜アヘン
▼ 終戦記念日に思うこと
※これを機に「満州」のことを学びたく、後半は満州国の話が中心となり長文ブログです
中脇さんのご要望
中脇さんから「新京の風景を描いてほしい」と扉絵のご要望をいただきました。
新京とは、現在の中華人民共和国吉林省長春(ちょうしゅん)市。旧満州国の首都でした。当時の写真をみると、新京はモダンな建物が並ぶ大きな都市であったことがわかります。
「雪と氷の中に深く眠っていた満州に春が来ると、そよ風に揺れる柳の木陰の下を、青い瞳の娘たちや、黒や茶色の瞳をした雑多な人々の屈託のない笑顔が、街中に溢れている(※1)」
中脇さんとのお仕事
中脇さんとは、以前書籍『神に守られた島(講談社)』『神の島のこどもたち(講談社)』の挿絵や装丁イラストを担当させていただきました。中脇さんの綿密なリサーチから紡がれた物語は、戦争を体験していない私でも、当時の風景を鮮明に想起させてくれます。
装丁デザインはwelle designの坂野さん。
『神に守られた島』中脇初枝(講談社)、見本いただきました。ありがとうございます。装画は宮原葉月さん。大戦末期の沖永良部島が舞台ですが、あえて戦争の要素は排し、優しさ・愛らしさ・素朴さが感じられる装画に。沖永良部島の風景でカバーが包み込まれるイメージ。(Y) https://t.co/dXaiQd5Amf pic.twitter.com/wK4lbimm8U
— welle design (@welle_design) July 27, 2018
『神の島のこどもたち』中脇初枝(講談社)、見本いただきました。ありがとうございます。装画は宮原葉月さん。前作に続いて装幀を担当。デザインは踏襲し、装画も同じく宮原さんにご依頼。前作の花と対になる、蝶をメインモチーフとした装画を仕上げていただきました。(Y)pic.twitter.com/KTIjhQe5xv
— welle design (@welle_design) February 1, 2019
以下は、個人的に「満州」についてもっと知りたいと思い、調べたことを簡単ですがまとめてみました。
ちなみに、人形道祖神の取材でも「満州」についてのお話を伺う機会があり、ずっと気になっていたテーマでもあります。
「私は赤子のとき満州で過ごし、小4のときに満州から裸一貫で引き揚げてきた。家も畑もなかった」(小掛のショウキサマ/長老のコダマさん)
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さて、大急ぎでブログを書きました。スイカ好きの方でまだ「チッチェ」を食べられていない方に、是非お試しいただきたいと思います。
すごいスイカが秋田から届きました!
— 秋田人形道祖神プロジェクト『村を守る不思議な神様・永久保存版』KADOKAWAより発売中 (@akitadosojin) August 6, 2023
秋田県が誇るオリジナル品種、小玉スイカ「チッチェ」は今年もおいしかったです!
ジューシー・シャリシャリ・甘〜い(糖度14.5度)スイカを是非お試しください。今年の収穫はお盆過ぎまで。https://t.co/OOR7635vJy
現在個人的な1本のブログをしたためています。調べものが多く少し時間がかかりそうですが、それが終われば、いよいよ6月末から行っていた秋田出張旅のブログを書き始めます。
実は、今年11月に秋田県大館市の樹海ドームで2日間にわたり開催される大きなイベントに参加させていただくことになりました。先日の出張はその準備もあり、各集落の皆様にお話を伺い、これまで知らなかったことや大切な教えを多々学んでまいりました。
人形道祖神の魅力を伝えるために、自分自身も進化していきたいですし、今年2月に「秋田芸術劇場ミルハス」(秋田市)で開催された「あきた無形民俗文化財万博〜カタチなきたからもの〜」(主催:秋田県/企画・運営:わらび座)では大きな手ごたえを感じたので、さらに掘り下げ、人形道祖神の圧倒的な魅力をしっかりお伝えできるよう準備していきたいと思います。
]]>さて、本日は人形道祖神関連についてのお知らせです。
秋田のスイカ
先日スイカ「あきた夏丸」を作っていらっしゃる齊藤さんのスイカ「チッチェ」が届きました。食べてみると・・・
「お・い・し・い!」と思わず目が丸くなりました。
まず、スイカのみずみずしさに驚きを隠せませんでした。汗だくで家に帰ってきて、一目散にこのスイカを食べたら「ふわ〜」と生き返る感じ。水分が多いとシャリ感が足りなくなりそうですが、十分なシャリ感があります。そして甘い。最高のバランス。スイカが苦手な家族も「これはおいしい!なつかしい味がする」と感動していました。
あきた夏丸系のスイカは他と比べてダントツのおいしさ。
思わず感動を齊藤さんにお伝えさせていただき、後日電話インタビューをさせていただくことに。急いでブログを書きます。(今年のスイカの出荷はおそらくお盆くらいまでなので早めにアップしたいと思います。)
昨年のブログはこちら。注文方法のご案内もあります→ 「秋田のスイカがおいしい理由」
秋田のスイカっておいしいの〜?と思うかもしれませんが、実はかなりおいしいんです。
— 秋田人形道祖神プロジェクト『村を守る不思議な神様・永久保存版』KADOKAWAより発売中 (@akitadosojin) August 17, 2022
夏の道祖神取材がきっかけでスイカのおいしさに驚き、その理由を追ってみました。スイカ畑も取材!#秋田人形道祖神プロジェクト#スイカ#あきた夏丸https://t.co/HpavDXKX7M
グッズ
またグッズについてご紹介します。
夏!ということで、今Tシャツが大きく動いています。とりわけなまはげTシャツはLサイズが大人気だそうで、黒Tシャツが完売いたしました。キーホルダーも好評いただいているそう。とても有難く思います。
人形道祖神&なまはげキーホルダーが大好評発売中!
— 秋田人形道祖神プロジェクト『村を守る不思議な神様・永久保存版』KADOKAWAより発売中 (@akitadosojin) August 2, 2023
夏でも疾病退散!
現在、秋田空港・なまはげ館(男鹿市)等で大変好評いただき、おかげさまでストックアウトが間近になり追加生産に入りました。ありがとうございます!
秋田人形道祖神アクリルキーホルダー(全6種) https://t.co/VuLYAxKCnK pic.twitter.com/Ehwfi4Vfgv
]]>【 アート&ロックなナマハゲ Tシャツ 】
— 秋田人形道祖神プロジェクト『村を守る不思議な神様・永久保存版』KADOKAWAより発売中 (@akitadosojin) August 2, 2023
【大好評につき完売!再入荷までお待ちください】
ナマハゲTシャツ(黒・Lサイズ)が大好評につき完売いたしました!他サイズはまだあります。
ナマハゲ(白・L)も残り僅かになりました
(黒)https://t.co/P4VCnttViC
(白)https://t.co/6GwomTG9xh pic.twitter.com/S9smvePTbi
ブログの更新を少しお休みしておりました。状況が落ち着きましたので、少しずつ書いていきます。
先日の秋田出張旅をゆっくりブログでまとめていこうとしていたら、大雨による水害のニュースが飛び込んできました。
いつもよく歩いていた秋田駅前や広面、南通りあたりの浸水被害の様子をニュースで見、驚いていろいろ連絡をとらせていただきました。みなさんのお元気な様子に少し安心しましたが・・・
秋田人形道祖神プロジェクトの小松さんから「道祖神取材でよく乗っていた赤いボルボ様が、このたび成仏いたしました」と教えてもらいました。赤いボルボ様には私も本当にお世話になり、秋田県内を3年以上あちらこちらへ乗せていただいた思い出深い車です。
大雨の中、車を動かそうとボルボが置いてある場所に向かったそうですが、付近はすでに腰あたりまで浸水していたため、救出を断念されたそう。ああ・・・
そんな小松さんのお店では、「こんな時こそ平常通り頑張らなければ!」と現在「伊藤祐嗣・金工展」が開催中。作家の伊藤さんが「銅、真鍮、銀、鉄などを熱して叩き、様々な造形を生み出す」方法で作られたパエリヤパン、ミルクパン、お皿や鍋などが並んでいます。個人的にはミルクパンがとてもかわいらしく気になっております。
他の地域について
先日の秋田出張でお会いした、大館市のSさんから連絡があり、Sさんの地区は大丈夫と教えていただきました(逆に秋田市は大丈夫だったかと心配されていました)。
また横手市大森の末野のシゲルさんに連絡したところ、こちらも大丈夫とのことでした。2017年の秋田県豪雨災害時に4メートル超のショウキサマの腰まで水が浸かったことがあったため心配でしたが、ひと安心です。
田ノ植の柴田さん(「母から娘へ 伝統をつなぐ 〜横手市田ノ植のカシマ行事」)のところも大丈夫でしたが、想定外の部分で大雨の影響があったことを教えていただきました。先日のカシマ行事のことを含めて、またブログでご紹介させていただきます。
現在、秋田のモチーフを絵にする構想を進めています。私がこれまで見てきた秋田の全てを絵に込めようと考えています。
すでに構想の段階で「これを絵に描いていくと大変だな・・・」と思いますが、これを描かないと気持ちを込めた表現ができないので、妥協なく描き進めていきたいと思います。
一日も早い復興を、心よりお祈りしています。
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秋田出張旅から戻ってきました(写真左は秋田、右は伊丹)!秋田は大阪に比べて涼しく、過ごしやすかったです。この8日間でさまざまな集落に伺い、100名近くの方々にお会いしてきました。笑いや涙の連続!このときの体験を、今年中にブログや作品にし発表していきます〜#人形道祖神 pic.twitter.com/lvPvnq79yP
— hatsuki miyahara (@hatsukimiyahara) July 8, 2023出張の8日間は無理しすぎないように気を付けていたものの、家に帰ると疲れがどっと出てきました。しかしながらたくさんの方々に支えていただいた今回の秋田旅は、最高でした。
秋田に到着した途端、頭の中が秋田モードになり、あたかもここで暮らしているのではないか的に思えてきました。小松さんが運転する車の窓からは、青々とした風景がずっと続きます。大阪ではまずみられない、自然満載の風景。県北、県南を駆け巡り、「秋田だな〜」と。また初めて奥羽本線にも乗車しました。
取材では、各集落のおじさま達に果敢にお話を伺う勢いのようなものがちっとも衰えておらず、ワクワクしながらインタビューさせていただきました。お付き合いしてくださった皆様、本当にありがとうございました!おかげさまで無印で購入した新品のノートの半分が埋まりました。
ご報告したいことが山のようにあるので、コツコツゆっくり、来月からブログにアップ予定です。
絵の制作は、本日から本気モードで進めてまいります。
また家に帰ると見本誌が届いておりました。書店でお見掛けされることがありましたら、是非ご覧ください。(以前担当したイラストを使っていただきました)
]]>『ananSPECIAL 今日から使える! 強運を呼ぶ護符ブック』(江原 啓之さん著)でイラストを使っていただきました✨ページをめくるとおのずと気が引き締まってまいります。https://t.co/RDBwV1rVEB pic.twitter.com/CZZshd0WZQ
— hatsuki miyahara (@hatsukimiyahara) July 8, 2023
本日は出張前にお渡しするイラストラフを制作しました。帰ってきたら一気に調整、そして仕上げに向かいます。
皆様のお力のおかげで、秋田は北から中央、南へ動き回ります。
わりと長旅になるので、必要なときに集中できるよう、無理はしないようにするつもりです。
本日は取り置きしてあるお土産を受け取りに行ってきます。欲しいものの入荷のタイミングが合わなかったので数が足りず、空港でもゲット予定です。取材ノートも新調しよう。
帰ってきたらブログを更新していきます。その間はツイッターでちょこちょこ更新していきます。
]]>さて、いよいよ秋田へ出発する日が間近になりました。まずはこちら。
連載ブログ「母から娘へ 伝統をつなぐ」の最終回。
— 秋田人形道祖神プロジェクト『村を守る不思議な神様・永久保存版』KADOKAWAより発売中 (@akitadosojin) June 27, 2023
小学4年生の女の子が、地元のカシマ行事を母と二人三脚で研究し、横手市で毎年行われる社会科研究発表会に臨みます。
挑戦と涙、そして母の願い。
伝統行事を継承する意味を、いろいろ考えさせられました。https://t.co/BgpBPikLG4
取材させていただいた田ノ植の柴田さんに大変お世話になりました。お話を伺わなかったら、伝統行事の意味をここまで突き詰めて考えられなかったと思います。今後の取材のスタンスが大きく変わりそう。
そして、「芸術人類学」や「神話学」を研究されている秋田公立美大の石倉准教授が、秋田魁新報の「月曜論壇」にて人形道祖神について寄稿してくださいました。わ〜い。来週秋田公立美大に設置されている人形道祖神を見に行きます。
7月26日付の秋田魁新報の『月曜論壇』にて、秋田公立美大准教授の石倉敏明さんに人形道祖神や私たちの活動をご紹介していただきました!嬉しいです!
— 秋田人形道祖神プロジェクト『村を守る不思議な神様・永久保存版』KADOKAWAより発売中 (@akitadosojin) June 27, 2023
記事では今年3月、合計8体の人形道祖神が秋田公立美大に搬入されたエピソードも。https://t.co/63krBM6joV#秋田公立美術大学#人形道祖神の教え pic.twitter.com/PDDpkkZ7ID
末野のシゲルさんから写真が届きましたー!今年も鹿島人形を作ってくださり大感激です。
]]>7月2日(日)は末野のショウキサマの作り替え行事が行われます。久々に秋田へ行き、ガッツリ取材予定。
— 秋田人形道祖神プロジェクト『村を守る不思議な神様・永久保存版』KADOKAWAより発売中 (@akitadosojin) June 27, 2023
写真は鹿島人形。「小松さんと宮原さん用に」と長老が作ってくださいました。大阪で顔を描いて現地で貼らせてもらいます。今年も鹿島人形コンテストがあるかな?楽しみです!#横手市大森 pic.twitter.com/Fh1KvbWlAo
短編「コーヒーの囚人」に登場する2人が住む家の間取りや、服や髪型の描写から、頭の中でイメージがふくらんでいきました。砂村さん @sunamura_novel の世界観は読者の想像力を大いに掻き立ててくれます。2人の不思議な関係を少しでも表現できていたら嬉しいです✨#小説宝石7月号#人気作家読切競演 pic.twitter.com/nxgp3k2gOR
— hatsuki miyahara (@hatsukimiyahara) June 24, 2023以前『炭酸水と犬』(KADOKAWA)の装画を担当させていただいた砂村さんの短編と、再びご一緒させていただきました!嬉しい。
\ #KADOKAWAの新刊情報 /
— ニコニコカドカワ祭り【公式】 (@nicoKADO) March 21, 2021
KADOKAWAの新刊情報をお知らせ¥(*´ ꒳ `*)/💓
◆炭酸水と犬https://t.co/KV0paev15z
発売日:2021年3月18日
価格:1,320円
◆アパートたまゆらhttps://t.co/jrEtH19VHv
発売日:2021年3月18日
定価:1,320円 pic.twitter.com/OyKYncaceJ
砂村さんの世界は、私にとって変わらずキレッキレ!でして、物語にグイグイ惹きこまれ、どうにも心が惑わされてしまいます・・・どうにかしてこの世界観に扉絵で追いついてみたい、そんな気持ちで制作に取りかかりました。
砂村さんに喜んでほしいなあという気持ちも強かったです。
楽しいお仕事でした〜!ご一緒させていただきありがとうございました!
今後『小説現代』で担当させていただいた中脇初枝さんの『伝言』の扉絵をご紹介予定です。書籍『満州裏史』(講談社)を読み上げてからにしようと思いましたが、読み終えるのにもう少し時間がかかりそうなので、もしかすると先に扉絵のご紹介をさせてもらうかもしれません。
また人形道祖神の公式ブログで連載中の『【後編】母から娘へ、伝統をつなぐ』は週明けのどこかでアップ予定です。
]]>コロナ禍で縮小された田ノ植のカシマ行事。従来の方法に復活してほしいと願う、現在2人のお子さんを育てていらっしゃる女性の方にお話を伺いました。
中編では、昭和60年代の子どもの頃のカシマの記憶や、母となり、子ども達にカシマを伝える活動をご紹介しますhttps://t.co/83lsSY9OkH#秋田県横手市
中編をアップしました。今回のブログでは2人のお子さんを育てていらっしゃる柴田さんの家族史を中心に書かせていただきました。
秋田と大阪の間を、メールこと往復電子書簡でやりとりさせていただきました。本当なら現地に赴いて取材させていただくのが一番よいのですが、柴田さんたちの活動をより多くの方に知っていただきたいたく、今できることをコツコツやっております。
柴田さんのような若い世代の方がカシマ行事のことを真剣に考えられるのは大変貴重なこと。今後もいろいろお話を伺えたらと思います。
先日柴田さんにLINEで大阪の暑さをお伝えしたら、「大阪は30度超えているのですね」と驚かれていました。現在の横手は大阪よりだいぶ過ごしやすい気候のようです。といっても横手は盆地ですので真夏日は半端ない暑さになるので要注意です。
上記は先日neccoさんにお渡しした「松峰のニンギョウサマ 那須与一 2023年バージョン」です。
neccoさんは人気のデザイン事務所なので大変お忙しいのですが、今一緒に道祖神関連で進めていることがあり、そちらを驚異的なスピードで準備してくださっています。neccoさん、すごい・・・!(とはいえご多忙ぶりは存じ上げているのでご無理ない範囲で進めていただけたらと思います)
私も来年に向けて人形道祖神の新作を描きためていきたいと思います。秋田出張旅では地元の方々とたくさんお話しさせていただきながら、カラフル画のインピレーションを蓄えたり、線画で地元密着の最新ドキュメントをお伝えできるようにしておこうと思います。
]]>人形道祖神ブログ「【前編】母から娘へ、伝統をつなぐ」をアップしました。伝統継承についていろいろ考えさせられました・・・
またカシマ行事の存続のための方法を1つ学びましたので、後編で詳しくご紹介します。 https://t.co/roub291GNU
久々に道祖神ブログをアップいたしました。前編は序章で、中編から本題に触れていきます。
昨年からブログに登場する「母」こと柴田さんにインタビューさせていただき、ついにこの日を迎えることができました。(涙!)今年のカシマ行事が控えていますので、それまでにブログを順次アップしていきます。
ブログでは伊藤博文や大久保利通さんの似顔絵を描きました。割とスラスラ描けたので、お金でみたことがあるからかな?と思いました。
月末から秋田出張が控えていますし、いろいろやるべきことが積み重なってきていますので、7月中旬までは気を緩ませずやっていけたらと思います。
]]>
お仕事について
本日入稿したお仕事は、半年がかりで制作したものでした。その間はとても楽しく、終わった今はなんだか寂しく感じます。とはいえ、今回皆様に喜んでいただけたことが大変嬉しく、リリースされることが心から楽しみです。
そして、これから新たな制作に入っていきます。(最近のお仕事も次回以降順次ご紹介いたします)先述のイラストとは全く異なる世界観なので、どんな画風になるのか自分でも想像できず、ドキドキしています。
そして、人形道祖神のこと。
これから予定されているイベントの準備に向けて、秋田へ行くことにしました。イベントでは人形道祖神の魅力を、持てる力をすべて投入しお伝えしたい。前回のミルハスで開催された「あきた無形民俗学文化財万博」(このときのブログはこちら)で大きな手ごたえをいただけたので、さらにブラッシュアップしてきます。お会いしたい方々にアポイントをとらせていただいたので、とても楽しみです。(温泉も楽しみ)
毎年7月に行われる末野のショウキサマづくりを今年も取材させていただきます。シゲルさん、マサルさん、ツヨシさん、カズアキさん・・・末野の皆さまはお元気でしょうか。
そして、以前準備していた道祖神のブログ「母から娘へ、伝統をつなぐ」がいよいよアップにむけて動きます。正式にGOサインをいただけたので、秋田へ行く前に前・中・後編をアップしてまいります。
]]>最近は大切なお仕事が佳境に入ったり、貴重なゲラを拝見し小説の世界にぐいぐいひきこまれたり、また家のことでバタバタする日々を過ごしております。
また人形道祖神の活動の方も、今年度に予定されているイベントなどの状況がみえてきまして、リサーチを追加したり、新たな人形道祖神像を絵に描き起こす必要性を感じています。
まだどうなるかわからないのですが、昨年や今年の活動を評価してくださり、いろいろお声をかけていただいています。有難いです・・・(じわ〜)となれば前回と同じ内容ではなく、楽しんでいただけるものを新たにつくりあげていきたい。
]]>大阪は蒸し暑くなってきました。本日は曇り。
上記は『小説宝石』で連載されている折口真喜子さんの『小袖の手』の挿絵です。
物語は江戸時代中期。若い頃の鳥山石燕(とりやませきえん)こと「豊房」が登場します。石燕は実在した浮世絵師。妖怪絵をたくさん描いています。
石燕は「依頼を受けて妖の調査や祓いを行い、妖の依頼の場合はその姿を書き残して報告する」ための絵師として、仲間たちと全国を巡る旅をしています。仲間には修験者姿の2人の男性「清科蒼次」と「宝生院健心」、そして「蒼次」と「健心」がそれぞれが仕える神社の外宮と内宮の眷属である白オオカミの子と黒ギツネの子がいます。前者の白オオカミの子は昼は人間の子どもの姿へ、後者の黒ギツネの子は夜に女の子に姿を変えます。2人のかわいらしい様子を描きたいと思ったのが上記の挿絵です。
一方、掲載誌『小説宝石2023年3月号』のテーマは「お金と人」。修験者の姿の「健心」が「にっ、と笑って首に巻く念珠(質札の代わり)を見せびらかす」のシーンを描いたのが下のイラストラフ。偶然テーマとシーンが一致しました。
こうして『小袖の手』など、魅力的な小説の世界を通じ、歴史について俄然興味を持ちました。今は大阪の江戸時代の様子や、近代の鉄道事情など、本や動画を通じて学ぶ楽しさにハマっています。
次回は『小説現代』で担当した扉絵、中脇初枝さんの『伝言』をご紹介します。満州のお話で、思わず『満州裏史』(講談社)を取り寄せました。
]]>
現在進行中のお仕事で、ついにイラストラフが決まりほっとしています。
先日の打ち合わせで「(クライアント様の)会社のイメージに合い、また新しい感じもする」とおっしゃってくださったので、嬉しさがこみ上げてきました。
これも、打ち合わせを通じてご一緒に作り上げた皆さまのおかげだなあとしみじみ思います。いつも一人で絵を描くので、こうしてチーム的な存在の中に入らせていただき、共に作り上げる時間は、個人的にとても楽しくやりがいを感じます。
また打ち合わせでは「宮原さんはイラストラフをたくさん作られるので、とても迷う」とおっしゃってくださいました。カラフルな絵に関してはいつも5点ほど作る(出来上がってしまう)ので、「ラフの点数が多い」のだと気づくことができました。思いつくものをすべて作りたくなるので、必然的にご覧いただける点数が多くなるのだと思います。
ちなみに現在進行中のイラストは、人形道祖神画のような系統とだいぶ異なります。より落ち着いた感じとなり、シックながら存在感はあるかと。これまでの絵の系譜を経て辿り着いた新しい世界であり、これも本当にご一緒した皆さまのおかげです。
イラストは来年ご覧いただけるかと思います。最後までしっかり描きぬこう。
話は変わりますが、最近の個人的な楽しみは、散歩中に鳥のキジをみつけることです。彼らは「ケンケン!」と鳴くので、割と居場所をみつけやすい。
昨日は2匹のキジをみることができました。以前散歩中の高齢の男性にキジの探し方をレクチャーしてもらったことがあるのですが、その際「キジを見るのは年に1、2回ほど。なかなかみることができないんだよ」と教えてもらいました。
1日に2回もみれたというのはとてもラッキーなことだと思います。とりわけ昨日の1匹目は2メートル圏内で一瞬目があったので、お互いがおお!とびっくり。しばらくはキジ探しをやめられそうにありません。(写真は2匹目のキジ。鳴かないと草に隠れてわかりません)
]]>関連ブログ
【前編】五條市について
【中編】王隠堂さんのお料理前半、「奈良は薬の国だった」
【後編】王隠堂さんのお料理後半、地元の高齢化事情 ←今回
王隠堂さんランチの後半戦
中編でご紹介した「(13)天ぷら」では、「ヤマトトウキ」で頭がいっぱいになり写真を撮り忘れてしまいましたが、その後はしっかり撮影してきました。天ぷらの次に出てきたお料理は・・・?
(14)茶碗蒸し
しめじ・シイタケ・香り付けのユズ
アツアツ!シイタケがほんのり甘く、天ぷらのときと同じく炊いたものだそう。「シイタケはあの山を下がったあたりでつくられています」と窓を指さしながら説明してくださるAさん。
(15)かぶの葉のお漬物
(16)生姜のお漬物
(17)梅干し
こちらで漬けている梅干し。「塩分を控えめにし、その分昔ながらのやり方で松葉・熊笹(くまざさ)の葉・枇杷(びわ)の葉と一緒に漬け、殺菌作用を補っています。塩分を減らしすぎてもおいしい梅干しができません。バランスが大事なんです」とAさん。
塩分が控えめとのことでしたが、口するとなかなか塩辛くご飯が進みます。「和歌山に近いので、南高梅ですか」と尋ねてみると、王隠堂さんでは「林州(りんしゅう)」と「白加賀(しらかが)」という品種の梅を作られているとのこと。前者の「林州」は「西吉野の在来品種で、奈良県でもわずか0.6%しか採れず、他県では見かけることのない『幻の梅』(※1)」。また「梅の果皮が柔らかく、流通・加工に向かないため栽培面積が減少している」「果実は中玉で、着果は良好。果実の抗酸化能は南高梅の4倍ほど(※2)」と、奈良県が現在力を入れている梅の品種であることがわかりました。
※1 参考「王隠堂」さんwebより
※2 参考「奈良県原産梅品種『林州』を活用した産地づくり(PDF)」
さあ、お次はメインディッシュ。今回はお肉(お魚も選べます)付きのコース(3600円(税込)/人)を選びました。
(18)和牛と春野菜のソテー
牛肉は特に奈良県産にこだわっているわけではないそう。お味噌をつけて頂くと、お肉が口の中でさっと消えてしまいました。あと10切れは頂けると思います。
(19)桜ご飯
(A)のお塩で漬けた桜の花が入っています。桜の香りはさほどしません。月ごとに種類が変わるそうで、3月はお雛祭りにちなんでちらし寿司だったそう。10名以上分のご飯を炊くときはかまどで、それ以下の人数では土鍋で炊かれます。今回は土鍋。とてもおいしく、おかわりしました。(うっかりお米の品種を聞き忘れてしまいました。予想では奈良県産のヒノヒカリもしくはコシヒカリ?)
(20)あおさのお味噌汁
王隠堂さんが提携されている企業さんと開発したフリーズドライのお味噌汁。お味噌は手づくりのもの。こちらからご購入いただけます
(21)デザート
キウイとせとか。どちらも近くの農家の方が作られたもの
以上、お食事のご紹介でした。口と頭をフル回転し頂いたのでとてもワクワクした時間となりました。
高齢化について
今回たくさんのお話を伺ったAさんは、こちらの旧家を「王隠堂」レストランへ改装された邸宅の奥様であり、お料理を作ってくださった方のご息女であることがわかりました。
Aさんの小学生のお嬢さんも配膳のお手伝いをされていて、エプロンと三角巾を身に付け、小さなお手でお皿をテーブルに丁寧に置いてくださいます。「娘は人見知りなんです。昨年からやっと一人でもお料理を運べるようになりました」とにこやかに教えてくださいました。
Aさんたちは現在大阪にお住まいで、お手伝いが必要な場合にこちらへ通われています。車で片道2時間近くかかるので通うのが大変だとか。
「一昨年まで手伝ってくれていた女性がいたのですが、80代と高齢のため難しくなりました」「以前は調理の担当がそれぞれいましたが・・・今日は高齢の母が一人で料理をつくっています」とのこと。そのため現在は1〜2組のお客さまを引き受けるのが精一杯。完全予約制である理由です。「こちらの人数が揃わない日は、残念ですがお店を休みにします」とAさん。
「この辺りは高齢化が進んでしまって・・・若い人はここを出て行くとなかなか戻りません」というAさんの言葉に、秋田の状況と同じだと思いました。ちなみにここからさらに56キロほど南下した位置にある十津川村では、温泉など観光資源に恵まれているため、西吉野町より人の往来があるそう。
「野球選手の岡本和真さんをご存知ですか。こないだWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)にも出ていました。彼が今、五條市の観光大使をしているんですよ。すぐ近くの出身なんです。彼に頑張ってもらって、西吉野のことを多くの方に知っていただけたら」
「11月の柿の季節にはまた是非いらしてくださいね」とAさんの言葉に、「またぜひ寄らせていただきます」と力を込めて答えました。西吉野の秋の景色は美しいだろうなあ・・・それに柿の天ぷらも食べてみたい。
今度はぜひ、ヤマトトウキや柿の姿をこの目で見、人形道祖神のように絵で表現してみよう。またさらなる知見を求めて、五條市にある柿博物館や、奈良県内の薬草や薬に関する資料館を巡ってみようと思います。
関連ブログ
【前編】五條市について
【中編】王隠堂さんのお料理前半、「奈良は薬の国だった」
【後編】王隠堂さんのお料理後半、地元の高齢化事情 ←今回
さて、前編に続きまして、中編では「王隠堂」さんのお料理をご紹介します。
またこのブログでは、天ぷらの話から「奈良の薬の話」につながります。長文となりますが、ごゆるりとお付き合いいただけたら幸いです。
目 次
【1】お料理のご紹介(前半の13点+α)
【2】漢方「ヤマトトウキ」についてAさんとの問答
【3】奈良における薬の歴史
【4】奈良県発祥の製薬会社は意外と多い?
【5】奈良県が推進するプロジェクトについて
関連ブログ
【前編】五條市について
【中編】王隠堂さんのお料理前半、「奈良は薬の国だった」 ←今回
【後編】王隠堂さんのお料理後半
王隠堂さんのお料理
(1)いちごのジュース
少し砂糖が入っていますが甘さ抑えめ。提携している農家さんが作られたいちごです
これまで「あまおう」「とちおとめ」くらいしか知らなかったのですが、大阪で暮らすと奈良独自の品種がさまざまあることを知りました。2月になると、産直スーパーでは奈良や三重の品種のいちご「ならあかり」「奈乃華」「古都華」「あすかルビー」「珠姫」「かおり野」などがずらりと並びます。個人的には「古都華」が好きです
(2)「大和まな」の胡麻和え
「大和まな」は奈良の伝統野菜。Aさんによると「昔は傷みやすかったので(→収穫すると葉がすぐ黄色になってしまう)物流には向かず、この辺りでしか食べられていませんでした」「ほうれん草ほど青臭くないので食べやすいですよ」とのこと。確かにクセがなくモリモリいけます。そして柚のよい香り。「大和まな」はスーパーでもみかけますが、見た目は「大根菜」に近いかも。
(3)たたきわらび
(4)タケノコと花わさびの醤油漬け
(5)手づくりこんにゃくのふき味噌和え
「そこの畑で採れたこんにゃく芋から作りました」とのこと。手づくりならではの歯ごたえがたまりません
(6)おから炒め
ほんのり温かく、コロッケを出すタイミングを計算されたのだなあと感動
(7)野菜のコロッケ
コロッケの下に引いてあるお味噌と一緒にいただきます。お味噌との組み合わせが新鮮
(8)ウドの酢の物
酢のバランスが絶妙。家で作るとこうはいきません
(9)タケノコのピリ辛炒め
タケノコの歯ごたえが最高
(10)カボチャのスープ
カボチャの香りが強烈!
また、3つのドレッシングについてご紹介。このあと出てくるサラダや天ぷらにつけていただきました↓
(A)桜の花を付けた塩
ふんわり香る桜の匂い。淡いピンク色がきれい
(B)手づくりのポン酢
サラダに付けると、野菜がさらにおいしくなる不思議なポン酢。個人的に「ヒロタのポン酢」が好きですが、それよりも柑橘の存在感があります
(C)手づくりの味噌、こちらの梅、胡麻ドレッシングを混ぜたもの
サラダに合う。お野菜を無限にいただけそう。
そして、写真はないのですが手づくりの番茶も頂きました。上の畑で収穫されたお茶っばを煎ってつくられたそう。やわらかいお味でした
(11)野菜の煮もの
タケノコ、わかめ、人参、フキ、わらび、スナップエンドウ。わかめ以外はこちらの畑で収穫されたもの。「ほんのり甘い味付け。筍の香りや歯ごたえが最高」(宮原メモより)
(12)サラダ
「その日や季節で使う野菜が変わるので、まさに一期一会です」とAさん。上記の3種のドレッシングでいただきます。シャキシャキ!お味噌ドレッシングにつけても、ポン酢につけても最高
天ぷらの写真を撮り忘れてしまいました・・・
(13)天ぷら
タケノコ・ウド・コゴミ・ワラビ・ヤマトトウキ
Aさん「春は山菜の時期ですので、天ぷらの素材は1年の中で一番充実しています」
宮原「他の季節はどんな素材ですか?」
Aさん「夏はカボチャなどの夏野菜を、秋はここの柿を天ぷらにします。柿の季節は楽しみにしているお客様が多く、予約がすぐ一杯になってしまいます」
宮原「タケノコが甘くておいしいです!」
Aさん「タケノコは水煮ではなく、一度炊いています」 →手間をかけられているのですね!
Aさん「(天ぷらの)緑の葉っぱはヤマトトウキ(大和当帰)といいまして、奈良では昔から栽培されています」
宮原「天ぷらの他にどんな食べ方があるのですか?」
Aさん「ヤマトトウキの根っこは、冷え性などに効く漢方『当帰芍薬散』の『当帰』です。葉っぱの使い道がなかったので、うちでは天ぷらにしてお出しするようになりました」
宮原「ヤマトトウキはこちらで育てていらっしゃるのですか」
Aさん「そうです。大学や製薬会社と共同で育てています。セロリみたいな味で、パクチーが苦手な方はだめかも。好き嫌いが出やすいです」
宮原「本当だ、セロリみたい。だけどクセもなく食べやすいです」
Aさん「うちでは天ぷらにしますが、他ではお茶にしたり、ケーキに入れて使っているようですよ」
ヤマトトウキが気になったので、後日ネットで検索してみました。すると「奈良は古くから薬の国であった」ことがわかりましたのでさらに調べてみることに。
奈良における薬の歴史
古くは「611年5月5日、推古天皇は百官を連れて、兎田野(うたの・現宇陀市)に薬狩りをした」と日本書紀にあります。薬狩りでは、男性は猟で鹿の角を採り(※1)、女性は薬草を採取していたようです。
1645年刊行の俳諧書『毛吹草(けふきぐさ)』では洛中や大和、河内や伊賀、伊勢、近江など諸国の民間薬が紹介されており、大和(奈良)の名薬として「陀羅尼助(だらにすけ)」と「豊心丹(ほうしんたん)」が古くから知られていたことがわかります。前者は整腸剤として山伏たちの持薬として使われてきたのが始まり。以前奈良の天川村へ出掛けた際、パッケージデザインに惹かれて購入したことがあります。
また後者は万病に効くと評判になり、江戸時代では売り切れるほど人気だったとか。
大和は古くから薬草に恵まれた土地として知られていました。薬草に強い関心をもった江戸幕府の第8代将軍・吉宗は、採薬使を全国へ派遣し、山に自生する有効な薬草の調査を行い、その栽培を試みました。採薬使の植村左平次や森野藤助らは、それぞれ奈良県下市町(堀池薬園・現存していない)や宇陀市(森野薬園)に薬園を開きました。これを機に大和での薬草の栽培がさかんに行われるようになります。
『日本薬業史(※2)』では、享保期(江戸時代中期:1716〜1736年)以後の大和の名薬として、先述の藤井の陀羅尼助(だらにすけ)の他に、米田(こめだ)の三光丸(さんこうがん)と中嶋の蘇命散(そめいさん)が挙げられています。幕末になると、大和の売薬行商が精力的に行われ、そのマーケットは全国へ広がっていきました。なんと富山の売薬行商(越中富山の薬売り)と競合するほどの勢いだったとか。(※3)(※4)
奈良県発祥の製薬会社は意外と多い?
富山に製薬会社が多いことは容易に想像できますが(「都道府県別医薬品生産金額(2015・2016年)」では全国1位)(※5)、奈良にルーツを持つ製薬会社もあるのでは?と探してみると、既に調べた方がいらっしゃったので情報はすぐにみつかりました。
宇陀市出身の津村重舎(じゅうしゃ)は、母親の実家に代々伝わってきた「中将湯(ちゅうじょうとう)(※6)」という婦人病の薬を改良し、東京・日本橋に漢方薬局「津村順天堂」で発売しました。これがのちの漢方薬品メーカー・ツムラです。
また津村重舎の兄・山田安民(やすたみ)はロート製薬の創業者。
藤沢薬品工業(現アステラス製薬 ※7)の創業者・藤澤友吉の母方の実家は、宇陀市で薬問屋を営んでいましたし、武田薬品工業の創業者・武田長兵衛は奈良県北葛城郡河合町の出身です。
奈良県が推進するプロジェクトについて
さて、先述の「王隠堂」さんで出てきた天ぷらのヤマトトウキに話を戻します。
ヤマトトウキはセリ科の植物で、代表的な婦人薬として使われてきました。前述の将軍・吉宗の国策により、17世紀の中頃から大和(現在の五條市大深町)や山城地方(京都南部)で当時大和地方に自生していたものが栽培されるようになりました。しかし近年では栽培や修治加工に大変手間がかかるため、奈良などでわずかに栽培されている状況でした。(※8)
2012年にヤマトトウキの葉の部分が非医扱いとなり、食品として使えるようになると、奈良県は「漢方のメッカ推進プロジェクト」をスタートさせます(※9)。行政と大学がプロジェクトチームを組み、栽培を拡大する取り組みや、ヤマトトウキ等生薬や漢方派生の商品開発・製造(※10)が行われています。
王隠堂さんがヤマトトウキを育てられていたのは、こうした背景があったからなのですね。
※1:鹿茸(ろくじょう)という生薬。強精強壮、筋力向上など
※2:池田松五郎著 薬業時論社 1929年
※3:参考「(米田の三光丸は)幕末に富山の置き薬との競争が激化し、値引き・中傷合戦がエスカレートしたことがあり、このままでは共倒れになると、当時の米田家当主が富山側の代表者を招いて協議を行ったこともあったようで 、その時の議定書が当家に残されています」『なら産業ジャーナル 2017.3』
※4:参考『奈良県薬業史 通史』 全体的に参考にさせていただきました
※5:参考 奈良県は47県中33位。ちなみに大阪は3位。大阪市中央区道修町にあった「薬種中買仲間」の存在の影響もあるか?
※6:参考 奈良県薬務課発行の小冊子『奈良のくすりのプロフィール2』
※7:2005年に山之内製薬と合併し誕生
※8:参考『漢方産業化推進研究会 第1回 漢方セミナー2015』
※9:参考「地場産業活かした『漢方のメッカ推進プロジェクト』」(健康産業新聞)より
※10:ドリンク田村薬品工業『ONSAI温彩』や金陽製薬の『Angelica 和漢ドリンク』など
長文ブログとなりましたが、最後までお付き合いくださりありがとうございました。王隠堂さんに教えていただいた「ヤマトトウキ」がきっかけで、奈良の新たな魅力を知ることができました。いつか「薬」という視点で奈良県内を歩いてみたいです。
次回は「王隠堂」さんのお料理の続きをご紹介します。
関連ブログ
【前編】五條市について
【中編】王隠堂さんのお料理前半、「奈良は薬の国だった」 ←今回
【後編】王隠堂さんのお料理後半