一冊の本「たそがれ見聞録2」。
つらい確定申告をしている中の、唯一の楽しみでした。個人的に海外に対して昔ほどの興味が持てない状態なのですが、それでも、小松さんの古布を求めて果敢に現地に入っていく旅の様子に惹かれていきます。もし自分が海外で買い付けをする生業をしていたら・・・とうっとり夢見てしまいます。
著者の小松正雄さんは、先日江戸小紋についてレクチャーしてくださったお方です。(そのときのエピソードはこちら)お店経営をご子息の小松和彦さんに譲られた後、アフリカ、アジアなど海外で精力的に古布や骨董を求めて旅をされています。その旅で起きた数々のエピソードが本にズッシリまとめられた一冊。
まず小松正雄さんが「専業主夫」になられたエピソードに笑ってしまいました。その一言はヒドイ・・・でも言いたくなる気持ちもわかります。
そして「エチオピア編」で買い付けた「エチオピア正教の古いイコン」がとても気になりました。その年にお店(小松クラフトスペース)で「エチオピアのクリスマス展」が開催されたそうです。品物がどんどんなくなってしまうほど大反響だったとか。上のイラストはイコン(聖画)ではないですが、エチオピア独特の描き方をイメージしてみました。
「フェルガナ&キルギス編」
キルギスのフェルト作家から買い付けたフェルト帽30個が秋田で販売されていたなんて・・・もう一度「キルギスフェルト帽フェア」なるものを開催していただけないかしら。
「ガーナ編」
「ガーナの食事は不味い」そう。しかしガーナの人柄はとても真面目なのだとか。「エチオピア編」で書かれていたエチオピア人より付き合いやすい印象を持ちました。同じアフリカでも地域によって様々なのですね。
そして「インドネシア・スマトラ編」。先日の江戸小紋の起源であるインド更紗の古布を買い付けたときのエピソードが紹介されています。滞在中にスマトラ島沖地震(2009年)に遭われています。
この他にも「フィンランド」「ミャンマー」編などが収録されています。
これからも小松クラフトスペースさんではどんなイベントをされるのか目が離せません。詳細はこちらからどうぞ。http://www.komatsucraft.com/caravan.htm