イラストレーター宮原葉月のブログです。日々の暮らしを書き綴ります。
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<秋田・五城目展示>ツアー報告・次回ツアー予告!

東京は4年ぶりの雪が降ったそうです。秋田では毎日雪が降るので慣れますが、東京では大変だと思います。どうかお気をつけて。

 

さて、今月28日まで開催されている秋田の五城目で『ど思ったば、カケラだった。』展の第2回目ツアーが14日(日)に開催されました。この日は

・大根絵馬で知られる高性寺さん
コレラから五城目町を守ろうとした男性のお話、戸を開けてはならない秘仏と大根絵馬のお話など

・シュバイツアー博士を手伝った高橋医師夫妻のお話

・お菓子の松月堂さん

なべっこ試食
を調査してきました。

そもそもツアーを開催する大きなきっかけは、AKIBI Plusの授業で実際に「五城目町はまもなくダムの底に沈みます。沈む前に、あなた方は調査員になり、この町で残したいものをみつけてきてください!」という秋田県立博物館の学芸員さんから命を受け、本当に調査員になったつもりで行ったツアーが面白かったからです。そのことを綴ったレポートがこれです↓http://akibi-plus.jp/page/gojyome2017/pdf/AKIBIplus2017_Gojome_ArchiveReport_05.pdf
(聞き取りが苦手な私が根性で聞き取った渾身のレポート!現代アートのエッセンスがてんこもりです)

ツアーに参加される方に、調査員として、五城目を博物館に見立てて調査する為のマップをお配りしています。どんどん書き込んでいただきたい。

 

10時半に会場のギャラリー「ものかたり」を出発。

五城目メイン通り沿いの薬局前の名物・サトちゃん。この日は寒かったので毛糸の帽子と服を着せてもらっています。

高性寺さんに到着。ご住職からA4にプリントされたものを頂きました。ご住職のお話がとても面白く、もっとお聞きしたかったほど。下記に簡単ですがまとめてみました。

・平安時代に森山(五城目にある山)の沢に建立される。山岳信仰の修行の場であった
・その後他の地を経由し現在の場所に移転
・戦国時代に山形から落ち武者達が流れてきて檀家が増えた
・明治時代に五城目でコレラが流行り、コレラを恐れて山に逃げる者も居た。そんな状況にも関わらず村の隔離対策等、率先して陣頭指揮を行った警察官(県外出身者)がいた。しかしながら彼はコレラに罹り亡くなってしまう。後日村人達は、命を顧みず村の為に尽力してくれたことに感謝し、彼の記念碑を境内に建てた。お墓は秋田市内にあり、ご住職は探して訪れたとのこと。「もしその警察官が頑張ってくれなかったら、もっと多くの人が亡くなっていたかもしれない。先祖がいなかったら私は存在しなかったかも」と五城目在住のMさんは口にした。
・昭和に茅葺屋根を現在の銅板に改築

また数々開催される年間行事の中で、6月の相撲大会と8月の舞囃子の夕べが有名なのだそう。

普段は拝見することができない、貴重な日本の神様の像も見させていただきました。

最後に、有名な大根絵馬を拝見しました。町の有形文化財に指定されたものが2つあるのですが、みんなでどれだろうかと選んでみたり。なぜ大根絵馬が沢山あるのかとお聞きしたところ、ガネーシャをルーツに持つ大聖歓喜天様を祀っているからとの事。大聖歓喜天様は大根が大好きなので、商売繁盛、子孫繁栄を願って昔からたくさんの大根が納められてきたそうです。ちなみに大聖歓喜天様が収められている箱を開けてはならないそうです。ご住職もまだ開けられないとおっしゃっていました。

渡辺時計店さん方々からシュバイツアー博士の助手として活躍された、五城目出身のご夫妻のお話をお聞きしました。医師の高橋攻(いさお)さんと妻・武子さん(五城目出身)は、東京オリンピックが開催されている頃にアフリカのガボンに渡り、シュバイツァー病院で働いていました。ちなみにシュバイツアー博士はパイプオルガンのプロの演奏者であり、高橋功さんはギター奏者でもありました。二人はガボンから帰国後、世界の著名な演奏家を日本に招く活動もされていたそうです。武子さんがまもなく亡くなろうとしていた時、世界的に著名な方が武子さんの曲を作り贈ったそう。当ツアーでギタリスト・村治佳織さんのCDでその曲を聴かせてもらいました。

渡辺時計店のお二人は情熱的に高橋夫妻のお話をしてくださるので、私も嬉しくてどんどん聞き入ってしまいます。

※五城目コーディネーターYさんから補足情報を頂いたので下記にご紹介します!

シュバイツァー博士はアフリカでの献身的な医療活動と、その資金援助のためにヨーロッパでパイプオルガンの演奏活動を行い、1952年にノーベル平和賞を受賞しました。高橋医師はシュバイツァー博士の信念に惹かれ夫婦でガボンに渡りました。

またシュバイツアー博士の母国・ドイツと五城目をつなぐ偉人をもう一人紹介します。シュバイツアー博士と同時期を生きた五城目出身の木村謹治(きんじ)さんです。1937年に日本最初の和独辞典を作られました。研究員時代にベルリン大学へ留学し、ゲーテを中心にしたドイツ文学の研究に打ち込んだそう。wikiによると「それまでの日本では、ゲーテは「ギョエテ」「ゴエテ」「ゴーチェ」などとさまざまに呼ばれていたが、それを「ゲーテ」という呼び名に落ち着かせたのは謹治である。」とのこと。

五城目から凄い方々が出ていたことにびっくりです。

最後にお菓子屋の松月堂さんへ。お話を聞く前に、参加者のみなさんがたくさんお菓子を買います。松月堂さんのお菓子はとても美味しいのです。

「いそのめまんじゅう」の名前の由来をお聞きしたり、菓子組合の木箱(昭和41年と明治20年のものがマトリョーシカのように収まっている)を拝見したりしました。

ギャラリーものかたりに帰還!料理のプロ・Mさんの「鍋っこ」をみんなでワイワイ試食します。Mさんのお鍋は出汁が大変美味しく、何が違うのだろうと不思議でしたが、よくお店で売っているスープにはいろいろアミノ酸などが添加されていますが、Mさんのお鍋は余計なものは入らず、鳥を丸ごと煮込むのだそうです。首を折っておくと、そこからいい出汁が出るそう。この日も最高に美味しかったです。次回はアレンジ鍋か納豆汁か、お楽しみに。

次回予告!最終ツアー!

1月28日(日)10時半頃 ものかたりを出発。予約不要・無料
五城館内にある矢田津世子(やだつせこ)文学記念室を訪問。美貌の女流作家の、坂口安吾との恋のお話がメインになりそうです。その後、五城目内の薬局屋さんを訪問。個人宅なのですが結構びっくりされると思います。
※矢田津世子
五城目出身。1936年に小説『神楽坂』が第3回芥川賞候補になる。美貌。特高に連行されたことも。坂口安吾の恋人で、二人の恋文などみることができます。

『ど思ったば、カケラだった。』展
日時:1月11日(木)―28日(日)
※11・12日は公開設営
※毎日曜日(14・21・28日)午前中にツアー開催(予約不要・無料)
会場:ものかたり(秋田県南秋田郡五城目町)
http://akibi-plus.jp/topics/2200/

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