イラストレーター宮原葉月のブログです。日々の暮らしを書き綴ります。
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11月五城目の山 木の案内人と共に歩く その2

先月11月に開催された秋田公立美術大学主催の「Akibi plus」プロジェクトの一つ、五城目プログラムの第4回目をリポートの続きです。森の案内人・三浦豊さんと共に五城目の森を歩きました。

マンサク 〜トップバッターに花が咲く〜

若い森に多い。トップバッターで花が咲く。Wikiでは早春に咲くことから、「まず咲く」「まんずさく」が東北地方で訛ったものともいわれているとのこと。薪を取っていた時代は多く自生していたそう。

紫式部 〜美味しくない実〜

あちこちでみられた。実をたくさんつけているもの、いないもの、生存競争の厳しさが伝わってくる。紫色の実はおいしそうだが、実際はそうでもないらしい。他の実がなくなりお腹を空かせた鳥がやむを得ず食べるそう。五城目の朝市では観賞用として売られていた。

うりはだかえで(瓜膚楓) 〜どこにでもみられるかえで〜

たまたま見える森の土の層。上でぽこっと出ている部分。思ったよりずっと薄い。1cmの土ができるのに100年かかるそうなので、とても貴重なことがわかる。

ヤマナラシ 〜ザワザワ・・・ザザザ・・・〜

森に入り、風が抜けていくと上の方で葉が風で擦れる音がする。この木の仕業だそう。

 

栗 〜有能な木材〜

標高が高い地域に生息。水に朽ちないため木材として重用されてきた。縄文人が定住している地域には必ず近くに栗林があったそう。食用・木材として使っていたようだ。人口の分布と見事に一致する。JRが国鉄時代に枕木として使っていた。

ハウチワカエデ(羽団扇楓)〜標高が高いところに自生する〜

橅(ブナ)〜いい場所をゲット〜

平らな場所に生える。平坦な場所には落ち葉が貯まりやすく養分ができやすい。橅が生えていると肥沃な土であることがわかる。雪が降る前に葉を落とす。

メタセコイア 〜生きた化石の木〜

化石として存在し絶滅したと考えられていたが、中国でみつかった。外来種のため日本では子を増やすことはできない。この地に誰かが植えたらしい。幹に大きな皺をつけ、強風でも折れにくくしている。

熊の糞。この日にされたものを2回発見した。

桂 〜クセになる甘い香り〜

山を歩いていると、付近にケーキの工場があるかのような甘い香りが漂ってきた。甘く綿菓子のような香り。日本にしか自生しないそう。真っ赤な花が3〜4日だけ咲く。この木があると、近くに水源が必ずあることがわかる。

マユミの花 〜よくしなるので弓材になる〜

初夏に花が咲くのでこの時期は珍しい。材質が強くよくしなる為、名の由来である弓材として使われる。

ワイルドヤナギ 〜日本に自生する柳はしだれない〜

日本にたくさんの種類の柳がある。水際に自生する。

カムシバ 〜甘くさわやかな香り〜

葉が緑のときに噛むと甘い味がしクセになるそう。色の変化がきれい。

グミの葉 〜レフ板のような葉〜

葉が特徴的で光沢があり光が乱反射するようになっている。光合成を促進する仕組み。

藤 〜寄生する木〜

太い木に巻き付いている蔓が藤。日本で最も大きい蔓の木。自立を放棄し木に寄生する。自身を支える必要がない為、伸びる力がすごい。時に寄生した木を枯らしてしまう。マタギは自分の木に藤が絡んでいると一目散に切り落とすそうだ。狙われた木にとって恐ろしくいやらしい存在だと思ったが、実は森にとって重要な「藪(やぶ)」を作り出す大事な役割を果たしている。藪は森の端っこにでき、外からの光を遮断する役割を担う。光が入ってきてしまうと植物が育ちにくいのだ。また、藪は鳥が大好きな空間。視線が遮られるので安心できるためだ。山を歩いていると池があり、北から飛来してきた白鳥など渡り鳥がたくさんいる場所があった。藤が切られ(おそらく観察用に)見通しよくされていたのだが、三浦さんは「藪を取り払ってしまうと鳥たちは落ち着くことができない。本来この場所にこそ藪があるべき」とおっしゃっていたことが印象的であった。

 

ツルアジサイ 〜宿木と共生できる木〜

こちらも寄生する木だが、藤とは違いそれほどイケイケではない。ツルアジサイが寄生する木は元気になる。宿木にとって服のような存在で、日光を遮断するため宿木が吸い上げる水が温められず快適な温度になるからだ。

以上、森歩きでした。

この日はだいぶ寒く、頂いたホッカイロを腰に貼ったり厚手のダウンベストを着たりしました。森歩きが終わる頃には体が冷え切っている状態。途中Sさんが持ってきてくれた温かいお茶がとてもうれしかったです。

森の知識を少しでも得ると、森を歩くことが楽しくなります。春、夏、季節ごとに森の様子はガラリと変わるはずで、他の機会にもお話を聞きながら歩いてみたいと思いました。

また私は記録魔であり、こうして記録を残せたことに個人的にかなり満足しました。自分が学び感動したことを多くの方に伝えたい!という気持ちは自己満足にすぎないのかしら、、、と思っていたのですが、実は、次回のプログラムでとても有意義なことなのだ、と知ることになります。

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