イラストレーター宮原葉月のブログです。日々の暮らしを書き綴ります。
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大曲の花火大会に行ってきました

「大曲(おおまがり)で開催される花火大会はすごい」「一度は見るべき」「花火師さん達が日本一を決める本気の大会」と聞いていた第91回全国花火競技大会に行ってきました。

結果を先に申せば、「一生に一度は行くべき、大・大・大感動のすごいイベント」でした。

秋田県の人口は約99万人(平成29年)。大曲花火大会に訪れるのは約74万人(主催者発表)。秋田県の人口の74%近くの人がこの日に訪れるのですから、秋田にとってかなりのビッグイベント。この日だけは電車と新幹線が増便されます。

開催日8月26日(土)の前々日から大雨が降り、雄物川が氾濫。花火大会の会場が冠水し、ニュース映像では桟敷の板が水に浮いていました。さすがにこの冠水ではダメかも、、、最悪の事態を想定していましたが、無事開催される運びとなりました。

わが家は今年チケットが取れず諦めていたのですが、秋田で大変お世話になっているダンディなMさんからお誘いをいただきました。嬉しくて嬉しくて当日急いで長靴を買いに出掛けました。会場はぬかるみが多く長靴でよかったです。途中でSさんご夫妻と合流し、みなで楽しく車で会場に向かいました。Sさんご夫妻も私たちと同じく今年4月に県外から秋田に来られました。ご主人がガラス作家さんで年も近いと思われ、初対面にも関わらずたくさんお話させていただきました。(ラーメンもお好きだとか。感覚が近くて嬉しびっくりです。)

17時半に始まる「昼花火の部」に間に合いました。昼花火の競技は大曲だけだそうです。色がついた煙で美しさを競いあいます。パラシュートで煙のスピードを調整していきます。アイデアがきらり光る花火師の技に唸りました。

また、音がお腹にドーンと振動が伝わってきて最初びっくりしました。すぐ慣れますが。桟敷席でみる醍醐味です。花火が真上で大きく花が咲くかのようで、粉が頭上に降ってきます。

夜花火の部が始まります。県内外の花火業者27社が技を競い合います。

競技ですので、観る我々も気合いがはいります。面白いもので観ていく内に目が肥えていきます。「わあ、素敵!」と思った花火に会場中から拍手と歓声があがります。

夜の部では十号玉が2発と創造花火で構成されます。前者はフィギュアスケートでいうところのショートプログラム的なもの(?)、2発勝負。後者は音楽に合わせて自由に花火が打ち上げられるます。フリー的な存在なのかもしれません。

ちなみに審査員の中には映画監督の河瀬直美さんがいらっしゃいました。

27社もの花火業者が競いあうのだから長いなあ・・・と思いきや、あっという間でした。前回優勝の野村花火工業(茨城)はさすが技術と構成が突出した完成度。ためいきが出ます。個人的には長野にある複数の花火師さんの感性が素敵で、現代風に大胆にアレンジされるなど好きでした。またマルゴー(山梨)さんの演出は私のどストライクでした。

競技の間に企業協賛(出羽鶴、刈稲、イオン、佐藤養助 稲庭うどんなど)の花火が打ち上がります。こちらは派手で勢いがあります。そしてお金がかかっているのがわかります。競技の花火とはまた違った楽しみです。

後半に皆が楽しみにしている大会提供花火が打ち上がります。空一面がナイアガラの滝のような花火で埋め尽くされました。パノラマが広すぎて目から見切れるほど。呆然と立ち尽くしてしまいました。 「生命(いのち)のまつり」をテーマに2400発が打ち上げられたそうです。大会提供花火が終わると、帰り始める人が出てきます。

最後に昭和歌謡のような歌が流れてきます。Mさんに「秋田ではみんなこの歌を歌うことができるんですよ」と教えてもらいました。後日調べてみると「いざないの街」という歌のようです。県外に住む人はこの歌を聞くと故郷を思い出すのかもしれません。「夜空にそよぐ 街路樹は あの人のささやき ああ ああ ここは秋田ー」としっとり心に響きます。

あまりにも巨大なスケールと美しさに、日常のもやもやした感情はふっとんでいきました。

帰りは74万もの人が一斉に動き出すので会場を出るまで1時間近くかかりました。不思議なもので、とても美しいものをみた後はちっとも苦痛を感じませんでした。真っ暗な夜道の中、停めている車にみなで向かいます。ヘッドライトを持って行くと便利です。(桟敷席で花火のプログラムをチェックするときも便利)

車は会場から少し離れた場所に停めた方がよいかもしれません。混雑します。

帰路の途中、渋滞に巻き込まれそうになりましたが、道に詳しいMさんの機転で回避することができ、スムーズに秋田市内まで車は走りました。並行して走る車は八戸、宇都宮、盛岡などのナンバーで、みな満足のうちにこれから数時間かけて帰るのだなあ、お疲れ様です、と心の中でつぶやきました。

Mさんはおおよそ5年周期にこの花火を観に来られるそうです。5年前と比べてどうでしたか、と聞いてみました。すると「技術が全然違います」とのこと。花火も進化するのですね。数年後に秋田を離れたとしても、また絶対観に来ようと思いました。

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