イラストレーター宮原葉月のブログです。日々の暮らしを書き綴ります。
<< February 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 >>
<< <アート>アシタノシカク コレクション参加 | main | <お知らせ> 「ポスターを描く」大阪巡回展 >>
<お仕事>舞台告知DM 青森県のせむし男




舞台演出家・本多ハルさんとのお仕事です。本多さんとは今回で4回目のお仕事なりました。毎回舞台の不思議さを追求したような、挑戦的なお仕事をご一緒できるので、お話をいただくといつもわくわくしてきます。
今回は、寺山修司氏の「青森県せむし男」の脚本を、本多さんが演出されます。物語はとても悲しいものです。三味線を弾く女子校生、老いた花嫁、美少年と美少女、そしてせむし男・・・毒々しいモチーフが数々出てきたりし、昨年訪れた青森の地で、雪が降って暗くなったイメージを増幅させ、気持ちをそちらに寄せていきました。

そのような暗いストーリーですが、本多さんのご要望は、脚本から離れ、様々な人物が盆踊りをしていて・・・等ヒントとなる言葉を紡いでくださったので、思い切りその方向に向いていくことになりました。
前回の「相寄る魂」という舞台のフライヤーは、デザイナーの星野槙子さんにお願いしましたが、今回は、大阪に拠点を置くG_graphicsさんにお願いしました。
G_graphicsさんはフライヤーなどの仕掛けにいつも凝っていて、今回のコラボでどんな面白いアイデアを頂けるのかな、ととても楽しみにしておりました。

The flyer of the dramatic performance " The Hunchback of Aomori "played  by the theatrical group FARM

" The Hunchback of Aomori " is the script by the famous japanese dramatist Shūji Terayama. The very touching story in a Japanese era called Taisho period, in a prewar period.

We tried to part from the script and express more freely. The director Haru Honda had his image "a Bon Festival dance", one of traditional dances in Japan,  and the people who hold their guns at the ready on the other side.


1枚のDM。


実は、真ん中からめくることができます。
ソロソロと開いていきます。Turning over...


パタン。見開きの状態。
コンセプトは「実は踊らされている民衆。踊らざるを得ない日常」です。
日常の鬱屈を忘れるかのように踊っていた民衆は、実は、脅されながら踊っていたのでした。この構図は、舞台をご覧いただくと、なるほど、と思っていただけるかと思います。
というのも、今回同じお芝居を、2チームが演出をがらりと変えて(競い)共演されるのです。左で踊っているのが、コンテンポラリーダンスでの表現をされるαチーム。右の楽器を銃のようにかざしているのが、演奏の表現をされるβチーム。
People dancing on the left side of the flyer and the image of Bon Festival lanterns on the ceiling like worm‐eaten. I put the image of eyeballs because I was impressed by the eyes of the characters in a play. The Japanese care too much about what others think of them...
On the right, people hold their musical instruments at the ready like guns. Because the theatrical group FARM has 2 play-teams; one is a contemporary dance team, and the other an orchestra band.

The people on the left side seem dancing happily, but they can't help dancing forever...


βチーム

村社会が舞台であり、他人の噂や好奇心で日々の暮らしを勘ぐられたり、覗かれたりする彼ら。どうしても目玉だけの化け物や、目玉そのものを描き込みたくなりました。

手ぬぐいを被った男からは、天井に向けてピンクの層が飛び出していますが、これは盆踊りの提灯が怪しげに灯っているイメージです。本多さんはこれをみて、「虫食いのよう。」と面白がって頂けたので、本描きでは虫食い感をさらに際立たせました。

この他にもうひとつラフを作りまして、こちらも気に入っていたのですが、不思議さが際立つ方で、とこの案に決まりました。

ADは池田さん、Dは増田さんです。

Dの増田さんが素敵なロゴを作ってくださいました。せむし男の身体のアンバランスさをイメージされたそうです。
また、前回の告知DMも背景は黒でしたが、前回は淡いやさしい黒、今回は漆黒の闇に浮かびあがる民衆にしたいということで、黒がより映える紙にし、背景の黒も、ギリギリきれいに映えるよう、工夫をして頂きました。

短時間にも関わらず、そして急なお願いにも関わらず、G_graphicsさんにはご尽力を頂きまして、感謝しきれません。ありがとうございました!素敵なアイデアとデザインワークで、今回も挑戦の一枚を、本多さんと実現できたとしみじみ思います。



COMMENT









Trackback URL
http://5.hacco.hacca.jp/trackback/1414027
TRACKBACK

このサイトの英語表記について
日本だけでなく世界に向けて、私が絵にこめる思いを伝えたく表記しています。独学の故、決して正確な表記ではありませんので、どうかご了承ください。