イラストレーター宮原葉月のブログです。日々の暮らしを書き綴ります。
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<お仕事>アラン・コーエン「あなたはあなたのままでいい」(イースト・プレス)


ビジネス本・自己啓発本の分野で、
初めてお仕事をさせていただきました。
ご一緒させていただいたデザイナーさんは、
以前より存じあげていたFUKUDA DESIGNの福田和雄さんです。

この度担当させていただいたお仕事は、文芸の世界とはまた異なり、新しい視点で絵を制作していきますので、その新鮮さがとても面白かったです。

以前、私の絵の方向について、尊敬する方に「とことん描き込んでいくのか、または、引き算していってよりシンプルになっていくのか、そういう感じになるのではないか」とお話いただいたことがあります。今はとことん描き込んでいくお仕事が多いのですが、この度のお仕事は、もうひとつの、よりシンプル化していく過程を、初めて踏めたと感じています。

制作の過程は、
時間がなかなか厳しかったので、打ち合わせの場で絵のモチーフを決めました。(その選び方は、私にとってとても新鮮で、なるほど!の連続でした)
その後、ラフを経ながら絵を調整していきました。色数を一気に落とし、形も要素を削っていくような過程でしたので、当初は「こんなに要素を落としていくのだ」とびっくりしましたが、デザインの中にそっと絵がはまると、確かに、しっくり&ぴったりしてきます。

制作の中で一番大切にしたことは、やさしい気持ちになって描くこと、
「ちょっとひと休みしていってください」とお迎えするような気持ちで描くこと、でした。





私が「てんとうむしがきのこに見えてしまっても構いませんか」と聞いてみますと、「きのこに見えても構いません。」と福田さん。
結果的に、私はてんとうむしにみえると思うのですが、果たして、どうなのでしょう。






いつもとは違う雰囲気になったと思いますがいかがでしょうか。
絵のポイント使いがとてもかわいらしくて、
心がキュンとしてきます。
福田さん、イラストを素敵に使ってくださり、ありがとうございました!


話がちょっとそれますが、
福田さんと私の出会いをご紹介させていただきます。

私が2010年に、表参道のHBギャラリーで個展をしたことがありました。そのときに、たまたま観に来てくださったのが、福田さんでした。私は当時、今よりもっと自由奔放な絵を描いておりまして(イラストではなかなか使っていただけないような、)、そのときから3年という月日を経て、こうしてお仕事をご一緒できたことが、とても感慨深く思います。

そのときの個展の絵。大好きな「ノルウェイの森」からの着想です。

ちなみに、この個展で描いた絵を使って、福田さんは以前、ラフデザインを起こしてくださっていて、結局は起用されなかったのですが、そのラフがとても素敵で、この場でそのときの絵をご紹介させていただきます。

「ノルウェイの森」で直子が療養していた施設の食堂のシーンで、
「ブロッコリーをフォークでつきさす」というくだりからの着想です。


こちらも「ノルウェイの森」からで、主人公ワタナベのシーンで、
「「静かで平和で孤独な日曜日」と僕は口にだして言ってみた。
日曜日に僕はねじを巻かないのだ。」という文章から。

これらの絵を、福田さんは帯を仕掛けとして使ってくださったりしていて、感激いたしました。


また話は変わりますが、
この度のアラン・コーエンさん「あなたはあなたのままでいい」のお仕事のきっかけとなったのは、イースト・プレスの編集のTさんがいらっしゃったからでした。わたくしのことを知ってくださっていて、そこからお話がつながっていったのです。Tさんのことで是非ともこの場でお伝えしなきゃ!というのがありまして、それは、「モヒカン」のことです。(Tさんご本人に「モヒカン」について触れさせていただくこと、ご承諾頂いております))

初めてTさんとお会いしたとき、Tさんのモヒカンが眼前に飛び込んできました。私は、Tさんときちんとお話しすることができるだろうか!?と心臓がばくばくしてしまいましたが、Tさんはとてもやさしく朗らかなお方で、いつもと変わらずたくさんお話しさせていただきました。
Tさんが、ご自身のスタイルを貫かれているお姿がとても恰好よく、地味路線のファッションをいくつまらぬ自分に、ちょっと反省です。。。

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