イラストレーター宮原葉月のブログです。日々の暮らしを書き綴ります。
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<お仕事> CooRie「Brilliant」ベストアルバムイラスト

CooRie デビュー10周年ベストアルバム「Brilliant」

初めて音楽に携わったお仕事です。4月3日にリリースされました。
アーティストのrinoさんの世界に挑戦です。
CooRie Official Blogはこちらから>>

今年1月に、以前YEBISU STYLEのお仕事でご一緒させていただいた、room compositeのカイシトモヤさんからご連絡があり、前回のお仕事がとても面白く、またご一緒できたら嬉しいなと思っていた矢先のご連絡でしたので、その喜びは飛び上がらんばかりでした。
YEBISU STYLEのお仕事はこちらから

カイシさんは、CooRieさんのデザインワークをディレクションされていらっしゃって、このたびCooRieさん10周年記念のベストアルバムのジャケのイラストに、私を思い出してくださったのでした。

初回の打ち合わせで、方向性、イラスト点数など大枠を決めました。厳しいスケジュールでの制作でしたので、ラフをかたっぱしから提出し、カイシさんとイメージのすり合わせをしていきました。

イラストを発想していくにあたり、意識したコンセプトは、「Brilliant」から、多角形、フラット感、輝き、そして、一番大きかったのが「既視感がないこと」というものでした。
始めの方で一度、大きな方向転換があり、カイシさんのイメージを実現できるかどうか、背水の陣で軌道修正にのぞみ、 なんとか1.5日で立て直すことがありました。この経験は、私の中でとても大きいものとなっています。全くのゼロ地点から、一緒にものをつくりあげていく難しさと、それを超えてからこそ味わえる醍醐味と、両方を存分に学びました。

また、
面白かったのは、始めにアーティストのrinoさんが選んだキーワードが50個ほど準備されていて、そのキーワードに対して、私が自由に発想していくことでした。rinoさんの頭の中を覗かせてもらう、という趣向です。
ただ、私にとって、絵の根源である”rinoさん像”がこのときはわかっていなかったので(お顔と歌は存じておりましたが)、「可能なら、rinoさんにお会いしたい」という思いを伝えると、急遽ジャケの撮影に参加させていただくこととなりました。まだまだ寒い1月の日のことです。

ジャケの撮影では、カメラマンのHさん、スタイリストのGさん、ヘアメイクのMさん、たくさんの方々が携わっていることが印象的で、撮影の間、私はカイシさんのイメージする世界を想像しながら、また、自分ならどうするか、と頭をぐるぐるまわしていました。
rinoさんが羽織る青いカーディガン、白い背景、横長の世界(歌詞カードは横長の構成になるそうです)を、目に焼き付けていきます。

撮影が終わり、スタジオを撤収するバタバタした時間に、rinoさんにインタビューする時間を頂きました。
rinoさんと初対面でしたが、限られた時間の中で、必死に質問をさせていただきました。すると、rinoさんはとても気さくにたくさんのことをお話ししてくださいました。
印象的だったのは、rinoさんという方は、凛として芯がとても強い方なのだ、ということです。私だったらへこたれてしまうような大きな壁も、勇敢に戦って、乗り越えていかれるのだと思います。また、お仕事に関わる方々へ のrinoさんのゆるぎない信頼感も、とても印象的でした。

お話しすることによって、お腹に力を入れてふんばれるようになった感じがし、ここから、怒涛のイラスト制作が始まります。

<歌詞カード>

写真の女性が、アーティストのrinoさんです。
左から「キラキラ」「バイオリン」「押し花」「キラキラ」「ぽわーーん」の絵が並びます。
多角形の色面は、デザイナーの高橋さんが描かれたものです。
線っぽいのは、私がペンで描いたラインです。予想以上になじんでいてびっくり。


「アース(地面)」「万華鏡」


「さらさら(砂時計)」「種」


「ボタン」


「モザイク」


「潜水艦」


「エフェクト(つまみ)」


「羽根」「黒猫」


「てんびん」「キラキラ(和)」「キンモクセイ」


「フラミンゴ」「マイク」


「森」


「百合」


「ラジオ」「ふわふわ(アルパカ)」


「蝶」


「ボトル」


「かばん」「種」

そして、CDを入れる箱の裏(表4)です。

「インコ(音符と五線)」「ボタン」「キラキラ(和)」「地平線」


こうして一覧にしてみますと、
描いたなー!と思います。愛着がありすぎてしまい、我が子のようになってしまっていて、いまだに客観的に見ることができません。(プロ失格な発言なのですが。汗)
イラストをこんなにかわいく使ってくださって、ただただ、感無量です。
デザイン入稿のタイミングで、カイシさんからは「やばいですー」というお電話をくださって、ガッツポーズしてたのですが、果たして、rinoさんに気に入っていただけたのか、最後までドキドキしていました。
(気に入っていただいたのことでした!やったー!です。)

後日談です。

roomcompositeさんに用事があって寄らせていただいたとき、
色校をみせてもらいました。裏刷り、という発想自体が興味深かったです。
そして、改めて、イラストは、自分の手から離れた途端、違う生き物になっていくのだなあと思いました。美味しい素材(時にとんでもなく化ける、など)になるように、もっともっと描けるようになりたいと、強く思います。

そして、昨晩はCooRieさんの10周年記念ライブ「Brilliant night」に行ってきました。
rino さん、そしてバンドの方々、すごかったです。歌も、弾き語りも、MCも、じわじわと感動が次々と私の胸へ押し寄せてきました。「Brilliant」には 入っていないのですが「戻らない日々」が、いきなり心にドカンときました。次の「存在」もぞくぞくしましたし、後半の「星屑のサラウンド」ではノリノリに なったり。また、拍手や手拍子を取る際、rinoさんのファンの方との一体感が、とても新鮮で心地よかったです。

この度のお仕事は、私にとって、お仕事を超えたライフワーク的な要素満載の、とてつもなく貴重な機会となったと思います。rinoさんに出会えたことを、心から感謝いたします。 また、そのきっかけを作ってくださったカイシさん、デザインを手がけてくださった高橋さん、制作過程は温かく見守ってくださり、そして笑いが絶えない楽しい時間を、本当に、ありがとうございました!



<おまけ>

シュールすぎてボツとなったシカです。
個人的にとても気に入っているので、最後の機会にお披露目させていただきます。



最後に、rinoさんがとても気に入ってくださった「てんびん」です。
たくさんの絵の中でも、かわいくできた会心の作です☆
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