イラストレーター宮原葉月のブログです。日々の暮らしを書き綴ります。
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憂い

暑い日がまだまだ続きます・・・
先日購入した「アウトラスト」素材の敷き布団マットが届きました。
これが思ったより快適。
エアコンなしの夜をなんとか過ごせています。

さて、先日
NHKの「シリーズ原発危機 第2回広がる放射能汚染」
http://www.nhk.or.jp/special/onair/110703.html

を観ました。
やっと私が知りたかった情報が取れた感じです。
放出された放射性物質の量をもとに、拡散シミュレーションが
当時の風や雨を踏まえて、汚染の実態をわかりやすく解説してくれます。
今私が住んでいる地域も、冷静に理解しました。

印象的だったのは、
栃木県の一部でも、福島と同じホットスポットがあること。
同じような場所は、探せばもっと出てきます。
早くこの情報を得ることで、
そこに住む人々の内部被曝を防ぐ手段が取れます。
ですので、
できるだけ早く広範囲の汚染マップを開示してほしいと思います。

また、
食品の検査体制についても報告がなされていました。
日々の食材にはいつも神経を使いますが、
放射能が見えないので、漠然とした不安を日々抱えています。
今の検査体制は、機械が足らず
ほんの一部の検査に留まりまっているそうです。

番組後半の現在のチェルノブイリの取材シーンがありました。

・食材に含まれる放射能検査を学校で任意で行えること、
・子どもたちの内部被曝の検査を定期的に行われること、
・30年間は無料で医療保障が受けられること

放射能と向き合っていくための体制が取られていました。
本来であれば、放射能は「検出されず ND」となるでしょうが、
この地では子どもの体から放射能が検出されています。
日本がこれから向きあう現実がそこにありました。


今の政治ニュースからは、
このあたりに取り組む声がほとんど聞こえてきません。
また、こんな大きな事件を起こしながら、
原発のあり方を本気で問う話も聞こえません。
こういう状況をみると、心に怒りの炎がぽっと出てきて、
今まで政治や社会問題に無関心であった自分に反省しながら、
小さな声ですが、あげていかないとな思うのです。


さいごに気になっていることを書きます。
後日ブログに書こうと思っている「もんじゅ」について。
先月23日に落下装置の引き抜きが大きく報道されずに行われました。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110624-OYT1T00125.htm
※福島みずほ事務所のヒヤリングによれば、
この事故の原因は東芝による初歩的な設計ミスとか。


もんじゅは福井県敦賀市にある高速増殖炉です。
この高速増殖炉というのは、
アメリカやフランス、ロシアなど各国が炉心融解という重大事故を起こし
開発を断念した代物ですが、なぜか日本で後発でスタートしています。
技術的には無理だと言われていて、
日本でも1995年運用開始から3ヶ月後に
ナトリウム漏洩事故が発生しストップ。
(ちなみにこの事故の情報は隠されました)
2010年に再開したものの、炉内中継装置が落下し再度ストップ。
今年秋には再開したいという意向だそうですが、
実は・・・もんじゅの真下には白木・丹生断層があります。

福島原発などの軽水炉とは違い、この高速増殖炉というものは、
その構造上、地震などによって事故を起こしてしまえば、
爆発的なものになるそうで、東日本大震災のときと比べて
非にならない災害となります。

> これら(白木・丹生断層)が直下で動けば、
> まず日本人は助からないと思われる
(引用:広瀬隆著「原始炉時限爆弾」ダイヤモンド社より)

自分でどれくらいの被害がでるかネットで調べてみたところ、
ある日本地図をみつけました。
出所は不明ですので、ここでは掲載しませんが、
もんじゅ被害想定マップ」で検索すると出てきます。
あくまで参考としてみていただいて、ご判断はおまかせいたします。

その地図をみて、
生き残れないとはこういうことかと思いました。
もし興味がありましたら地図を探してみてくださいね。

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