しつこいようですが、
原発についてまたブログ書きます。
ご興味がない方は読み飛ばしてくださいね。
先日読んだ本の著者・広瀬隆さんのインタビュー記事が
あったのでお伝えします。
広瀬隆 特別インタビュー
「浜岡原発全面停止」以降の課題
http://diamond.jp/articles/-/12199
(ダイヤモンド社サイト)
至極客観的に書かれていますので、
こちらもとても勉強になります。
なかでも
> 浜岡を止めると電力不足になる、
> とマスメディアが書いていますが?
という問いに対して、
数値をもって
> 日本全体で見れば、
> 原発がまったく稼働しなくても火力と水力で十分賄えます
という現状をわかりやすく説明してくれています。
中部電力については、
浜岡原発停止に伴う中部電力がとった代替案や、
建設中の上越火力発電所が運転を開始され、
それに最新鋭のLNG2基238万kWが加わると
電力が余るほどになるとか。
また、
IPP(Independent Power Producer=独立系卸電力事業者)
についての記述もあり、
電力会社が独占している送電線を、
電力自由化を進めて国民に開放すべきだ、
という意見もあり、これを実現し、IPPをフルに活用すれば、
”日本全土のすべての原発をストップしても、停電など起こり得ない”
とも指摘があります。
送電分離がもたらす効果がさまざまなところで議論されていますので、
このブログでも近々お伝えできたらと思います。
話を戻しまして・・・
> 原子力発電に代わるエネルギーを
> どこに求めるべきだとお考えですか?
という問いに対して、
> LNG(液化天然ガス)火力発電所
と広瀬氏は回答しています。
> 熱効率は原発の2倍なのに、
> 排熱量は2分の1に抑えられる。
> ほかにも、天然ガスはクリーンで地球環境に最もやさしい、
> 小型なので設置に場所をとらない、
> 電源を入れてから1時間で起動できるので
> 消費量の変化に追随できる、という数々のメリットがあります。
とのこと。
また、将来的なエネルギー政策は
”エネファーム(家庭用燃料電池)”だそうです。
私にとっては、初めて意識する言葉になりました。
水素と酸素を結合させることで「水」と「電気」を作り出すという装置
だそうです。最大エネルギー効率が80%とすごい仕組みになりそうです。
(※ちなみに原発は30%、LNGは60%)
痛い言葉ですが、
> 原発に代わって自然エネルギーを普及せよと言われますが、
> これで一番喜んでいるのはじつは原子力産業なんです
というご指摘も。
100%自然エネルギーへ!ということではなく、
現実的に考えていくのも非常に大切だということですね。
まずは「コンバインドサイクルのような安定供給できる設備」を、
そして、少しずつエネファームや自然エネルギーを広めていくような、
こんなミックス型でしたら、より効率的に、より自然にやさしく、
より安心して過ごせるのだろうと思います。
ご興味ありましたらこちらへどうぞ^^
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広瀬隆 特別インタビュー
「浜岡原発全面停止」以降の課題
http://diamond.jp/articles/-/12199