イラストレーター宮原葉月のブログです。日々の暮らしを書き綴ります。
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エネルギーについて調べてみました

あっという間のGWでした。
この間に、
エネルギーについて勉強しようと本を二冊買いました。

何を買ったらよいかわからなかったので、
とりあえず
ジャーナリストの岩上安身さんのツイッターで紹介されていた
田中優さんの本「原発に頼らない社会へ」にしました。

こちらは原発に特化せず、エネルギー問題について、
広く全般にいろいろ書かれています。
石油問題、クルマの問題、世界経済の話、省エネなどなど。
とても読みやすいので一気読みしました。

ふうむ・・・
なるほどこんなからくりだったのか、
と目からウロコがぽろぽろ落ちてきました。
(電気は貯められない、ということを初めて知ったんです。恥ずかしいですけど)

この本によると(一部抜粋)
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電気使用のおよそ9割を占める事業向けの
「使えば使うほど安くなる電気料金の仕組み」を変える

電気自動車を普及させる
→自動車用バッテリーを活用し、家全体の電気もプールできるようにする
→自動車メーカーや石油会社の反対にあい、開発・普及が遅れている。

電気を貯められるよう、そしてそれを効率よく使えるようにする
→スマートグリッドの普及、バッテリーの開発促進(東芝のSCiB等)

エネルギーを地域分散化していくことにより、
電力会社のコストの最大部分である送電線を不要にしていく
(例)高圧線は1kmあたり10億円かかる

日本の技術は現在宝の持ちぐされ。
太陽光発電、風力発電は、ドイツなどが推進するまでは世界一のレベル。
地熱発電は、技術的に世界一。

電気料金決定の仕組みを変える。
例えば
事故を起こしてストップしている高速増殖炉もんじゅにかけた1兆円以上、
これはドブに捨てたようなもので、
この分は私たちの電気料金に上乗せされている。
つまり、
原発を作れば作るほど電気事業者が儲かる仕組みで
日本は原発のために先進国でもっとも高い電気料金となっている。
(→アメリカの3倍)

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これだけですと、私の主観でまとめてしまっているかもしれないので、
「原発に頼らない社会へ」を一読されることをおすすめします。

そして、ここに肉付けしてみます。
ソフトバンク孫さんの

孫正義の決意!<東日本大震災・原発問題に立ち向かう>

によれば(一部抜粋)、
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(スマートグリッドについて)
先ほど私は電力と情報革命は全然別畑のものだというような表現をしましたが、
実はこの電力も近い将来いずれかは至る所で、
マイクロ発電がなされて、家の屋根だとか
あるいはいろいろな所でマイクロ発電がなされ、
そしてそれがスマートグリットになって、スマートメーターがつけられて、
そして電気のですね消費あるいは発電が
リアルタイムで需給バランスが調整されていく。
価格もダイナミックに電気の市場ができて、やり取りされる、
まさにこれはインターネット技術が一番得意とするところで、
そのようなことがですね、実は全然畑違いのようで何年か先には
融合していくという風にもとらえております。


(日本の技術力について)
太陽のこの研究開発、ソーラーパネルの研究開発、
実は世界のトップ5のうちの、トップ5のうちの4社は、日本メーカーでした。
これがほんの5・6年前。世界のトップ5のうちの4社がなんと、
日本メーカーだったと。
しかし現在日本メーカーはシャープが3位、京セラ7位
あとは番外ということでございますけども、
せっかく元々日本は太陽エネルギーの先進国だった。
ところが落ちぶれてしまったということです。


地熱発電、地熱も日本はトップクラスの技術をもっている。
東北に豊富な地熱発電の資源が眠っているということであります。
すでに18か所で地熱発電が現在現実に行われていて
地熱発電世界中で急激に伸びてる。
日本製の地熱発電の機械が世界の75%を占めている。
日本の技術は世界1だと。にもかかわらず日本では地熱発電が少ない。
なぜか誰がそれをいやいやで受けないような体制を
作っていたかということですね。
地熱発電伸びてたんですが、ここ何年か、10年間止まりっぱなし。
なぜか、先ほどの風力と一緒でですね、
買いたくない促進させたくないという意図ありありだと。
ですからまだまだあと98%開発余力がある。


(世界のトレンドにあわせていく)
一方日本が元々メッカであったその技術を使って、
他の国はどんどん太陽光発電が伸びているというであります、
これドイツの事例ですね。
ものすごい勢いでそれがもう伸びている。なぜ伸びたか。
ということですけども、ここにありますように。これがカギなんですね。
太陽で発電したら、電力会社が買い取ります。
余った時だけじゃなくて、その太陽で発電したら全量買い取り義務が、
電力会社側にある。


つまり原子力に頼るのではなく、
自然エネルギーのほうに移行させようという政府の基本的思想、
ポリシーがあったからこういう風に誘導していった。
ことごとく20年とか25年これ2009年と時のデータです。一昨年ですね。
40円から60円、1キロワット当たり40円から60円で買います。
20年間買い続けます。25年間買い続けます。
こういう政府の促進策がポリシーとして出された。
したがって競い合って各企業が、電力会社以外の企業が、
どんどん発電に回った。競い合って。
だから国中に太陽光発電が広まっていった。
ヨーロッパの平均でも58円だということであります。
※住宅の屋根に42円でないと住宅の屋根で採算が合わないそうです


デンマークのこのような海を使った風力発電例も出てきます。
海だとか陸地でこの潜在的に、風力発電できる所というのは、
日本の電力を全部まかなえるくらい、
実は風力発電の潜在的能力もあるということでございます。
それをやるためには、今まで問題だったのは送電線、
これを電力会社が心から受け入れてほしいということであります。
風力発電については、
買いたくないという意図ありありの値段で今まで買ってた。
採算が合わないぎりぎりの、いかさず殺さず採算合わない、
しかも電力作ってもあまり受けないという、
いやいや路線できてるから日本は風力がぜんぜん伸びていない。
これで誰がつくるのということです。これをこの機会をもとにですね、
今回の事故をベースに、世界のトレンドに日本も政策転換すべきだ。

孫さんのツイッターで紹介されていた
http://bit.ly/jT9JV2より抜粋しています。
こちらも一読されることをおすすめします。
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こうして手探りでも調べていくと、
素人ながらも、
自然エネルギーを使うことにしよう、と決めて、
それを国の政策として進めていき、
企業はそれに向けた技術革新を実現していく
・・・・・・
すると、
原発は要らなくなるんだなぁ、と
とてもシンプルな構図がみえてきました。

国が動かなければ、
私や同じ信念を持っている方々とジャスミン革命を起こすなり(!?)
まずは何かでもやっていかないとな、と思います。

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hacco
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