イラストレーター宮原葉月のブログです。日々の暮らしを書き綴ります。
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東京巡回展、無事終了いたしました!

大阪、東京を通じてご来場頂きました皆様、
ありがとうございました!!!
期間中たくさんの方とお話しさせて頂き、とても楽しかったです。私は内向的な傾向があるのですが、大切な出会いを通じて、気持ちは外へ、とかなり変わりました。


大阪、東京、と2拠点で個展をしてみてとても面白かったのは、大阪と東京ではお客様の反応がとても異なること。非常に興味深いです。東京でも、「神楽坂」、「かもめブックス」、という特殊な空間に、たまたまパズルのピースがはまったようにピタリと合うことができたのでしょうか。

会期中、偶然にもお買い上げ頂いた方とお話しすることができ、絵に込めたエピソードをお話ししたら、その方から初対面にも関わらず、大事なお話を伺うことができました。絵をご覧頂いた方に感情や記憶の炎がぽっと点火して頂けたら嬉しいと思っていましたので、このことは、これから国内外で挑戦していく上での、とてつもなく大きなエネルギーになると思います。

近くにある早稲田の学生の方、ジャニーズのファンの方、絵が大好きな方、良い本を探していらっしゃる方、お店の内装デザインをされている方・・・本当に偶然の出会いに恵まれ、今までにない濃厚で、率直で、貴重な時間を過ごすことができました。
20数年ぶりに再会した友人、高校時代の友人、お仕事で大変お世話になっている方々・・・人生にこんな有意義な時間ってあるものなのだなあととしみじみ思いました。

絵は、額装のものはほぼ完売になるまでお買い上げいただいたり、(会期中(欲しいと思ってくださった絵が)売れてしまっている〜というお声を何度も頂きました。お渡しできずに大変申し訳ありません。)また、かもめブックスさんに取り寄せて頂いた販売用の書籍もたくさんご購入いただきました。私が在廊するまでに、「敬語で旅する4人の男たち」「ナタリー」「服を買うなら、捨てなさい」が既になく、他の本も在廊中に次々お買い上げ頂きました。翻訳本なので少し手にとりにくい「千の輝く太陽」は、「私の心がとてつもなく動かされた一冊です。どこかでみかけてご興味ありましたら、是非一読を・・・」とお伝えしたら、みなさまに次々手にして頂きました。装丁イラストのお仕事の中で、数年前のお仕事でもかなりの思い入れが残っています。そのときの情熱をお客様にお伝えできる喜びといったら、ありません。

この度はondoさんとかもめブックスさんには大変お世話になりました。大阪、東京展を通じて、嫌というほど絵と自分と向き合い、次に向けて動いていくための大きな力を得ることができました。個展をしていなかったらきっとこの先しぼんでいっていただろうなあと思います。これから10年分の情熱を頂けた感じがいたします。よし、これからもコツコツ挑戦していこう、と心に誓いました。
東京巡回展15日目
本日東京に向かいます。最後の2日間はガラ携のためブログを更新できません。
大阪に戻りましたら改めてご報告させていただきます。

最新の在廊時間は下記の通りです。(赤字は変更箇所)
16日(金)13〜19時
17日(土)11〜15時半、17〜19時
18日(日)11〜18時

いくつか絵の嫁ぎ先が決まりました。絵をお買い上げ頂いたみなさま、誠にありがとうございました!
東京巡回展15日目 その2
かもめブックスさんのポップのご紹介です☆

「ボルケイノ・ホテル」
純粋無垢な恋愛小説もいいけれど、ビターな大人の恋愛模様は胃がもたれません。ひとつひとつの作品がショートフィルムのように風景を印象付ける短編集。
様々なヒロインをイメージしたせいか、色に心が溢れてしまいました。判断がつかなかくなったところ、最終的には女性読者に伝わるような配色に落ち着きました。


切ない女の心情を感じたい方へ。絶望を経て、かすかな希望を持ち始める女の強さを感じてください
谷村志穂さんの短編集。30代半ばの女性達が主人公で、各々の翻弄される恋愛に区切りを付け、これからの生き方を見つけていく過程が描かれています。東日本大震災を題材にした「六本木給油所」、北の国の冬の海風景が無性にさみしく感じる「ストーブ」など、ひとつひとつの映画を観るような世界。最終ラフでは、ブックデザイナーが鈴木久美さんだったので、つい自分の限界の天井をぱかっと空けてしまい、思考回路が極限になり、色を盛り込みすぎ訳がわからなくなってしまいました。しかしここは鈴木さんですので、冷静にご判断を頂き、女性読者に伝わるような配色に決まりました。ちなみに私はラフの段階で3〜4パターンの配色だけを変えたラフを作ります。いつもは客観的に捉えることができるのですが、このときばかりは色に心があふれてしまいました。


「女神のタクト」
瀕死のオーケストラの成長がポジティブな気持ちにしてくれます。
リズムのある会話が特徴の、元気なコメディ小説。
文章もそうですが、目に見えない音楽を絵で表現する面白さがあります。
いくつものラフが、互いを高めあって、一つの絵にたどり着きました。


元気になりたい方におすすめ クセのある登場人物達が笑わせてくれます
神戸を舞台にした、ヒロインが瀕死のオーケストラの立て直しをはかる元気なコメディ小説。音楽を絵に表現していく面白さがありました。実はラフがもう一つあり、そちらに決まるかと思っていたところ、少しアンニュイなこちらのラフに決定。私は通常2つ以上のラフを作り、お互い拮抗させてレベルアップさせていく方法を取るので、いつも複数のラフの中から選んでいただくようにしています。


「もう二度と食べたくないあまいもの」
アラサーのヒロイン達の感情があまりにもリアルで見ていられない。
なのに、指の隙間から見てしまう。
そんなタイトル通りの、二面性と中毒性を持つ作品です。
作品世界に合わせ、抱き合ったり別れのようにも見えたり、二面性を持つ構図に仕上げました。


大人の女の、リアルな感情を楽しみたい方に
様々な男女の大人の恋愛短編集。デザインは坂川事務所さん。打ち合わせでクリムトの「接吻」のような、抱き合い愛しあう構図に決まりましたが、最終ラフでは、小説内の恋愛に合わせて、愛しあうようにみえたり、別れのようにみえたりする二面性の構図に変更しました。
私と歳が近いヒロイン達の感情があまりにもリアルに刺さってきたので、何度かぞくぞくしました。ひとつの短編集を読み終えたらすぐ次を読みたくなる・・・気付いたらそのまま一気読みしていました。
 
東京巡回展14日目 その2
かもめブックスさんと作ったポップのご紹介です。

「服を買うなら、捨てなさい」
人気スタイリストによる”少ない服で素敵に見せる”ための「大人」な1冊です。
想像の余地がある文芸書とはまた異なる緊張感がありましたが、奮闘の結果、タイトル同様の潔い雰囲気のデザインにたどり着けました。
微細なヒールの高さの加減で書籍の印象が変わってしまう。それ位の繊細さを感じました。


自分の服がいまいちイケてないと感じ始めた方におすすめ
飛ぶ鳥を落とす勢いのブックデザイナー小口さん(tobufune)と、ずっとお仕事をご一緒したいと言い続けて数年。ついにご一緒させて頂いたのが、この一冊です。ファッションの繊細さを改めて学ぶことができました。25万冊のベストセラーに。つい先日も小口さんとお仕事をご一緒させて頂きましたが、どんなにかわいいアイテムでも、するどいエッジがついてかっこうよくなる過程がやっぱり面白いです。


「ナタリー」
細かい風景描写と心理描写で、大きな喪失感を埋める時間と出会いを紡いでいます。
心地よいテンポは日本にはない世界感。
妥協せず、ギリギリまで作り込んでいくことで、その世界に近づいていけました。
ブックデザイナーとの二人三脚で作った装丁が、フランスの著者にも喜んでいただけました。


フランスの空気をすぅっと吸ってみたい方におすすめ
「フランスの実験的な恋愛小説です」という情報をお仕事の始めに頂きました。読んでみてなるほど!と思った位、日本にはない不思議な世界感でした。フランスのベストセラー恋愛小説です。女性のイラストをラフで2、3個描いていたのですがしっくりこず、締切直前につくった女性イラストが採用されました。ギリギリまで作り込んでいくことは大事だなあと痛感しました。
ブックデザイナーの河合はるなさんとのお仕事は、先日ご紹介した「千の輝く太陽」等、自分にとって大事な分岐点のようなものを頂いている感じがいたします。
東京巡回展14日目


明日は上京だ〜!と興奮しております。在廊時間は下記の通りです。
16日(金)13〜19時
17日(土)11〜19時
18日(日)11〜18時
この中で1時間ほど外出する予定があります。急遽変動する可能性もあります。その際はご了承くださいませ。ご連絡頂いた方には、改めて詳細を本日中にご連絡させていただきます。
ご来場くださる方々とのお話はとても楽しい時間です。どうぞよろしくお願いいたします。
東京巡回展13日目
本日はかもめブックスさんに作って頂いた本のポップをご紹介します!

「秘めやかな蜜の味」
女性の幻想的な美しさを味わえるモテオトコの女難が味わい深い。
男になりたいような、なりたくないような。
装丁の絵はよく見るとおっぱいの絵です。
当初はもう少し際どいお尻の絵を描いていましたが残念ながらボツ。


非日常を味わいたくなった方におすすめ
ブックデザイナーの鈴木正道さんとのお仕事です。文庫ですが単行本並みのエネルギーを注ぎました。
妖艶な女性達にもてまくる主人公のエロティック短編小説。一編一編が幻想的でしっかりした物語があるので、どきどきしながらあっという間に一冊を読み込んでしまいました。
イラストを入稿終えた際、これほど精魂尽き果てた制作はまだ出会えていません。



「猫は抱くもの」
人間でも、猫でも、どんな小さな存在にも日々の大切な暮らしがあると感じられる作品。
猫の「気配」を感じさせてほしい、という希望に応え、さりげなく猫をしのばせています。
裏表紙、めくったところの帯の下、茎のその先をご覧あれ。
作中に出てくる「ゴッホのひまわり」や「鮮やかな椿」など、「色」が印象的な作品との嬉しいお仕事です。


やさしい気持ちになって、少しうるっとしたい方におすすめ
猫弁シリーズの大山淳子さんの小説です。猫が人間のように感じたり、猫に関わる人間の哀しいストーリーが散りばめられた短編集。ゲラを読み始めたら止まらなくなり、そのまま一気読みしてしまいました。帯は真っ青な紺。帯の色は装丁に合わせて作られるので、私の密かな楽しみでもあります。この紺は予想外の色で、おお!と嬉しい驚きでした。

素敵なサイトもあります。http://kinobooks.jp/lp/neko/
東京巡回展12日目

「花の影」
新作です。

いよいよ東京に行くのだ、とわくわくしてきてました。
その前にお仕事をひとつひとつきっちり仕上げていくぞー!と気合いをいれます。
東京巡回展11日目
東京巡回展11日目。大阪ではお天気雨が一時降りました。

かもめブックスさんのコーヒーは苦みが少なく、フルーツの香りがしてとても飲みやすいです。同じ淹れ方なのですが、淹れる人が変わると味も若干変わります、ということお聞きして面白いなあと思いました。


カウンターにあったメニュー。社長の鵬爾気鵑鬟ぅ瓠璽犬気譴拭覆任△蹐Α某燭湛のキャラクターが、トイレにも沢山飾ってあってびっくりしました。思わず萌えます。
東京巡回展10日目 その2
ブックデザイナーの緒方修一さんとご一緒させて頂いた2冊をご紹介いたします。緒方さんは、私にとって神様のような存在の方でした。清水の舞台から飛び降りる気持ちでポートフォリオをお送りしたことがご縁で、こうして2冊もご一緒できたのは今でもふわあぁぁと思います。

「鴨か虎か」
普通のサラリーマンが殺し屋から死を宣告される。
自分の弱さって大切な時もあれば、乗り越えなければいけないときもありますよね。
非日常が日常を豊かにしてくれることを教えてくれ、一歩先へ進む勇気が湧いてきます。
相反する力を、タイトルから鴨と虎のサンドイッチマンとして表現してみました。


気持ちをスッキリしたい方におすすめ
夜にゲラを少しだけ読むつもりが、気付いたら明け方になっていました。とても読みやすく先が気になってページをめくる手が止まりません。その翌朝、緒方さんと初対面を果たしました。
猛々しい虎のような面と、(看板を体に取り付けた)サンドイッチマンをイメージした弱々しい鴨の面をイメージし、それらを交差させて主人公を表現しました。
このときのご縁で、編集のFさんと知り合うことができました。Fさんのユニークでディープな世界にいつも大きな刺激を頂いています。

麻婆豆腐の絵も描きました。サラリーマン世界にぴったりに、素敵に使っていただきました。


「黄金の庭」
ファンタジーな世界の中で営まれる、現実味のある人間模様。誰もが心の中に育てているのは、こんな小さな町かもしれません。
日本昔話のようなディテールから「和のモチーフを散らしていく」ことに。物語の続きを描くような気持ちでイラストに取り組むことで、装画に動きが加わっていきました。


日本昔話が好きで、最近生活が平たんだなと感じられた方におすすめ
すばる文学賞受賞作。屋根の上のしゃちほこが動いたり、池の蓮から毎日お釈迦様が生まれてくる等、日本昔話のようなとても不思議な物語。駆け出しのイラストレーターにとっては神様のような存在である、装丁デザイナー緒方修一さんと制作しました。和のモチーフを散らしていきましょうというところから構想がスタート。ラフを重ねるごとに、モチーフが増えたり、緒方さんのアイデアで「あーちゃん」という不思議な少年が走りまわったり悪戯したりする姿を加えていきました。物語の続きを描くような気持ちでイラストを描きましょう、という緒方さんの言葉が印象的で、今でも大切に実践しています。
東京巡回展10日目

個展10日目でございます。外に出ると金木犀の香りが漂ってくるようになりました。秋ですね、、、

「今できることをする」
たとえ途方もない壁を感じたとしても、コツコツ今できることをする。
経験的に、気付くといつの間にか壁を越えています。

いよいよ今週東京に行きます。先日は手帳とにらめっこし、大好きな美容院(高槻のepiさん)の予約を入れました。髪が伸び放題のもっさりしたイメージを払拭させてきます。

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