今年2月に、マルプギャラリーで開催いたしました
>> 「心がぽかぽかする ウエディングの招待状 原画展」 <<
の詳細をご紹介いたします。
招待状を受け取った方がわくわくしてくるような、そんな面白い招待状を作りたい!という思いで決めた展示です。
壁一面にダダーと並べて展示しました。
会場の記録写真を撮るのをうっかり忘れてしまい、
搬出時に諦めかけていたところを、高倉 大輔さんに撮影いただきました。
プロの技術で写真を撮ってくださって、私はとってもラッキー者でした。高倉さん、ありがとうございました!(写真を会場配置にあわせて私がつなぎあわせております)
それでは早速、10枚の絵についてコンセプトをご紹介いたします。
※原画を二つに折ると、招待状になるという仕組みです。
「 祖母から受け継がれた、我が家のテーブルクロス 」
アンティーク調の古き温かなテキスタイルから着想を得ました。祖母から母へ、母から娘へ、何代にも渡って受け継げられていくテーブルクロス。モチーフには、ブバルディアの花(花言葉:幸福な愛)が囲い、ピンクの薔薇(同:気品、温かい心)と、幸せの象徴である蝶を描いています。そして、レース刺繍のように、一本ずつ紡いでいく温かさの伝承も、お伝えできたらと思います。アンケートでは、根強い人気を頂きました。
「 赤い牡鹿 」
マーガレット(花言葉:誠実)等、花々が咲く野原の中で、一匹の赤い牡鹿がいます。ヨーロッパでは、イースターの卵や刺繍のモチーフとして、昔から牡鹿が使われてきました。牡鹿は、<繁栄><強さ><誇り><英知>の象徴です。そこに<永遠の絆><純潔>の象徴であるダイヤモンドを添えました。
夫(または妻)の強いリーダーシップのもと、二人は永遠の絆を結んでいけますように、という願いをこめています。
コンセプトもあって渋めの色でしたが、こちらもかなりの人気をいただきました。
「 幸せを運ぶ羊 」
「羊」は各国において縁起のよい動物とされてきました。12星座の一番最初であることから、春=息吹く命ということで、<純粋><無垢>の象徴であったり、キリム絨毯においては、遊牧民たちが<繁栄><豊穣>を願って、羊を織っているそうです。そんな羊たちが、花開くポピー(花言葉:感謝、いたわり)を携えて、ゲストの方々に幸せを運んできてくれますように。
個人的に10作品の中では遊んでみた作品でしたが、「好きです」とメッセージをいくつもいただきました。
「 ダーラナホース 」
ダーラナホースは、スウェーデンの有名な木彫りの手工芸品で、<幸せを運んでくれる馬>と言われています。
二頭の夫婦であるダーラナホースが、<愛情>の象徴と言われるりんご畑の下を駆け抜けてやって来て、ゲストに幸せを運んできてくれます。
会場にいらっしゃった方々にかなりのご支持をいただきました。
「 蝶が舞う庭園 」
英国の由緒ある庭園で、お茶をいただきながら優雅に時間を過ごしているシーンです。
<変化><喜び>の象徴である蝶が舞い、薔薇(花言葉:愛、美)、アネモネ(同:明日への希望)等の花が咲き乱れるような、華やかな瞬間です。
<しあわせな気持ち><安らぎ>も感じていただけるように、色にはピンクをたくさん使いました。
こちらも、評判がよかったです。ピンクの明るい色調が好評でした。
「 異国の本屋でみつけた、二匹のクマ 」
東欧の、とある国の本屋で見つけた絵本を開くと、そこには二匹のクマがおりました。古い紙の匂いが香ってきそうな質感をイメージしています。
二匹の仲良しのクマは、<力>のシンボル。これからも、二匹は力を合わせて世界を切り開いていくことでしょう。
ちなみに風水では、クマのモチーフに<幸せを呼び込む>意味があるそうです。
「子供部屋に飾ってみたい」というご感想をいただきました。
「 うさぎ 」
世界中で昔からよく使われる動物のモチーフです。<飛びはねる=飛躍><子だくさん=豊穣>等ありますが、その中で<長い耳=良く聞き福を集める>ことで、財運を呼んでくれることに着目し、長い耳のうさぎを描きました。このカードを受け取るゲストのみなさまにも、金運や幸運がたくさん運ばれてきますように、耳の先にちょっとキラキラをつけてみました。
アーティストの方々から好評いただきました。この作品は最後から二番目に描いたものです。
「 森の中のウエディング 」
この中では唯一の、シンプルで、穏やかな時間が流れるような方向を目指した作品です。グリーンの色調を多く使い、自然の柔らかさを表現しています。
左右に置かれている草花は、ミモザ(花言葉:豊かな感受性)、オオデマリ(同:私は誓います)、ローズマリー(同:私を思って、思い出)です。
こちらも根強い人気をいただきました。
「 鳩 」
鳩は<平和>と<愛>の象徴で、ウエディングにはかかせないモチーフです。
いかにも鳩、ではなく、よくみると鳩、そして、二匹の鳩が、お互い絆を紡いでいく、というストーリーを織り交ぜて表現いたしました。
アンケートでは、僅差でしたが一番人気の作品です。
「 ルーツ 」
民族の伝承、フォークロアの世界感を強く出したいという思いを込めて制作しました。下にある地面は、南米やアフリカの刺繍デザインより、<豊穣><母親の子宮>のモチーフから着想を得ました。
その地面から、次々に多様な色を持つ花々が生み出され、重なりあい、つながっていく様子を、「家族」の姿になぞらえながら描いています。
10作品の中では一番最後に描きました。抽象性が一番大きい作品です。アートに携わる方に好評いただきました。
以上、10枚の絵でした。
ご来場いただいた方にどのカードが良いと思いましたか、とアンケートさせていただいたところ、票がきれいに分散され、1位2位と順位をつけることができませんでした。
また、
10枚を描き切ってみて、観に来てくださった方々とお話しさせていただいて、「家に飾る絵を描く」こと、「アートとしてお買い求めいただけるレベルの絵を描くこと」、このことを強く意識するきっかけとなりました。ウエディングカードの想定をするりと超えてしまったので、あたふたしてしまいましたが、そういう方面もやっていきたいのだと強く自覚する貴重な機会となりました。
カードサンプルです。
まだ商品化していません。
ゆくゆくは展開していきたいと思いますので、その際は改めてこちらでご報告させていただきます。(一部の絵は諸事情でデザインに使えない可能性もありますので、ご了承ください)展開することになりましたら、仮に100セットのご注文としますと、招待状本体+印刷用中身の紙+封筒+紐+封印シール を1セットとして、およそ700円/1セットを予定しております。(ご注文枚数・制作日数によって価格が変わります)